■情報 ヤン・シュヴァンクマイエル監督『サヴァイヴィング ライフ』、黒坂圭太監督『緑子/MIDORI-KO』@名古屋
〈№2102〉 『サヴァイヴィング ライフ』ROAD SHOW
"●サヴァイヴィング ライフ-夢は第二の人生- 2/4〜2/17
アニメーションと実写を融合したシュールな作風で知られる、チェコが生んだ巨匠ヤン・シュヴァンクマイエル監督の最新作。77 歳の今も衰えぬ驚異的想像力が全編にみなぎる、威風堂々の傑作だ。
映像の魔術師シュヴァンクマイエルの錬金術に酔いしれる、夢また夢の108分。
監督・脚本 ヤン・シュヴァンクマイエル
撮影 ヤン・ルジチュカ、ユライ・ガルヴァーネク
アニメーション マルティン・クブラーク、エヴァ・ヤコウプコヴァー、ヤロスラフ・ムラーゼック
音響 イヴォ・シュパリ 編集 マリエ・ゼマノヴァー
衣装 ヴェロニカ・フルバー プロデューサー ヤロミール・カリスタ
出演 ヴァーツラフ・ヘルシュス、クラーラ・イソヴァー、ズザナ・クロネロヴァー、エミーリア・ドシェコヴァー、ダニエラ・バケロヴァー 他 2011年 108分"
なんとも待ちくたびれた感のあるヤン・シュヴァンクマイエル監督『サヴァイヴィング ライフ』の名古屋公開。東京の先行上映から、なんと待つこと一年、そして全国一般公開から半年。
名古屋のチェコアニメーション文化の不毛を嘆くばかりである。
何故、こんなにも上映が遅れたんだろう。いろんな事情があるかもしれないけれど、、、。公式HPの劇場リストでは全国の15都市で公開されているが、名古屋が最後尾、東京ではリヴァイバル公開に入ったところのようである。
正直な話、これだけ遅れるのなら、いっそ名古屋の劇場は見限って、劇場公開をある時期に打ち切って、DVDの発売を早くしてほしいものである。プロジェクタによる上映環境が整っている現在、劇場公開をこのように優遇することには大きな疑問を感じる。
"「まずは、都市部で先行して上映を行い、そこでの評判や観客動員を、他の地方での上映規模等を検討する材料とする」という意味に変質し、この「都市部での先行上映」のことが「ロードショー」と呼ばれるようになった。"
名古屋シネマテークの謳うロードショーという言葉使いは、残念ながら、このwikipediaの意味とは違うようである。
〈№2103〉『緑子/MIDORI-KO』LATE ROAD SHOW
"2/4〜10
息もつかせぬモンタージュ、とてつもない画力によってアートアニメーション界でカルト的な人気をほこる巨匠・黒坂圭太。1984年の『変形作品第2番』(PFF入選)以来、短編を数々手がけ、アヌシー、オタワの二大アニメー ション映画祭の受賞歴を持つ。この10年、心待ちにされてきた本作がめでたく完成し劇場公開となった。
ロイスダール、ボッシュ、カラヴァッジオ、マンテーニャ、フェルメールなど西洋絵画から着想した色彩と構図が美しい3万枚を超える原画の背景は、昭和レトロをルネッサンス画法で描いたような謎の町。55分。"
と、愚痴ばかり書いてしまったけれど、この『緑子/MIDORI-KO』の上映は、とても楽しみである。期待してどちらも観に行きたい。
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コメント
Metroさん、こちらも遅いコメントですみません。
>>究極さん、ヤンの新作やっとですね。dvdを待っていたのですが。
2週間の上映、行けるか微妙です。DVDになるかもw。
>>MIDORI-koもやっとですね。友人に黒坂圭太のサインをおねだりしてしまいました。
サイン! うらやましいw。
MIDORI-koはしばらく観られる機会がなさそうなので、なんとか観たいんですが、、、。
投稿: BP(Metroさんへ) | 2012.02.04 00:26
Metroです。すみません。FBから入ったらなぜか2度送信されてしまいました。本当にすみません。
投稿: m | 2012.01.24 06:10
究極さん、ヤンの新作やっとですね。dvdを待っていたのですが。MIDORI-koもやっとですね。友人に黒坂圭太のサインをおねだりしてしまいました。ミーハーにてすみません。
投稿: | 2012.01.24 06:06