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2012年2月

2012.02.29

■ヤン・シュヴァンクマイエル:Jan Švankmajer監督 新作『昆虫:Hmyz(Insects)』

Ze_zivota_hmyzu_2

Jan Švankmajer se vrhne na Hmyz
"ヤン·シュヴァンクマイエルは、昆虫に落ちる" (Google 翻訳)

"「化身は永遠に彼の人間の形を残して、に非常に説得力のあるカブトムシに管理します。 テスト中に生まれ、死んでされている、時間は関係ありません。 すべてが昆虫は昆虫のような人と人と同じように動作し、バックグラウンドチャペックの戯曲で行われ」Kalista、映画プロデューサーは言った。
「昆虫の厭世的なゲームは。 私の人間嫌い文明の蟻塚と人間と昆虫との類似性として、このシナリオが深まると深まる。 また、カフカの変身のメッセージを忘れてはならない」シュヴァンクマイエルは言った"

 いきなりシュールな文体ですみません。
 これ、Googleのチェコ語翻訳をそのまま引用(^^;)。でも、どんな映画か、なんだかこの文体の方が雰囲気でますねw。
 またまた、ぶっ飛んだチェコシュルレアリストによる映画の予感。
 もう少し丁寧に訳されたもので意味を追うと次のようなものの様です。

Hlavní strana > Kultura > Film Mistr chystá nové dílo Hmyz: Švankmajer se obul do Čapka昆虫:シュヴァンクマイエルは、キャップに置かれGoogle 翻訳
Švankmajer si vybral nový projekt, natočí film ze života hmyzuGoogle 翻訳

 シュヴァンクマイエルは、カレルとヨゼフのチャペック兄弟の戯曲作品『虫の生活から』を基に映画を作る、新しいプロジェクトに取り組んでいる。というわけで冒頭のイラストは、チェコのチャペック兄弟の本の表紙。

 次回作『昆虫』(仮題)は、チャペック兄弟の戯曲『虫の生活から』 (リンク先にあらすじ有)を稽古する素人劇団が舞台。そしてそれを目撃する"「浮浪者」がいろいろな虫たちの生活を目の当たりにしていきます"とのこと。
 劇団の芝居の稽古を描くメタフィクション的な作品になるのだろうか。
 昆虫ブラックコメディは、2015年にリリースされる予定とのこと。予算4000万コルナ(1.8億円)とか。
 とりあえず、氏の健康を祈りつつ、首を長くして待ちましょう!

◆関連リンク

Ze_zivota_hmyzu

Těšínské Divadlo
 こちらはチャペックの戯曲『昆虫』を舞台化したもの。リンク先の芝居の写真がなかなかいいです。さて、シュヴァンクマイエルのイメージはどんなビジュアルを構築するのか。
カレル・チャペック - Wikipedia

    "『チャペック戯曲全集』(八月舎, 2006年)     ,『愛の盗賊』,     『RUR』     ,『マクロプロス事件』 ,    『白い病気』     ,『母』,     『愛・運命の戯れ』(ヨゼフ・チャペックとの共著)     ,『虫の生活から』(ヨゼフ・チャペックとの共著),     『創造者アダム』(ヨゼフ・チャペックとの共著)"

『チャペック戯曲全集』(Amazon)
 上のwikiの記述によると、この本に収録されているようです。

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2012.02.28

■感想 上田 早夕里『ブラック・アゲート』

上田 早夕里『ブラック・アゲート』Black Agate 光文社公式

" 日本各地で猛威を振るう未知種のアゲート蜂。
 人間に寄生し、羽化する際に命を奪うことで人々に恐れられていた。 瀬戸内海の小島でもアゲート蜂が発見され、病院で働く事務長の暁生は、娘・陽菜の体内にこの寄生蜂の幼虫が棲息していることを知る。 幼虫を確実に殺す薬はない。
 未認可の新薬を扱っている本土の病院を教えられた暁生は、娘とともに新薬を求めて島を出ようとするが、目の前に大きな壁が立ちはだかる……"

 上田早夕里さんの『ブラック・アゲート』読了。
 人間に寄生し内部から肉体を食い破る未知種のアゲート蜂が蔓延し、滅びの気配が迫る日本の描写。
 汚染地区の封鎖を暴力で実行する、非特定独立行政法人<AWS対策班>の非常な成り立ち。そして腐敗した人々の中の光明。
 
 物語は厄災に静かに立ち向かう市井の視点で進む。一つの島を、その舞台としたことで、手の中の世界の破滅への一歩がリアルに迫ってくる。そして視線は人間も生物の連鎖の中の、ただの一つの種でしかない、というある意味、冷徹なSFチックなパースペクティブ。

 端正に的確に刈り込まれた文体で、スピード感のあるエンタテインメントとして楽しめるのは勿論なのだが、どうしても、この架空の光景を、現在の日本に重ねてみてしまう。
 蜂よけのネットをかぶり、汚染地区を避ける様子。緊迫感が空気のように静かに、日本のある地域を覆っていく光景が、どこか似ていると思えてならない。

 特に印象的だったのは、非特定独立行政法人<AWS対策班>の村綺という小隊長。
 負の象徴として描かれるこの人物の造形が昏く光る。
 アゲート蜂の後遺症に苦しむ家族との関係。川に立ち上る黒い煙と虚無。まさに上田早夕里ノワールの真骨頂。
 これに対比して描かれる脱出する主人公の家族の描写、はかないが微かな希望が胸に迫る。

" ーーこの子は、大人っぽいのか子供っぽいのか、よくわからないな。
 世知に長けたような話し方をするが、その口調には大人のような屈折した翳りがない。大人になるにつれて失われていくものが、健太の中には、まだしっかりと残っているのだ。胸の奥で熱い太陽が燃えるように"(P123)

 主人公の側の登場人物では、とりわけこの少年の描写が強く印象に残った。
 破滅物語の中で描かれる少年の視線が、SFのポジティブな側面そのものにみえる(^^)。対象への好奇心とか瑞々しくって、とてもここちいい。

◆関連リンク
小説宝石|最新号|2012年3月号 目次|光文社

"エッセイ 上田早夕里 幸せな社会とは"

メノウ:瑪瑙、アゲート:agate(wiki)

 "縞状の玉髄の一種で蛋白石、石英、玉髄が層状に岩石の空洞中に沈殿してできた鉱物の変種である"

・当blog関連記事 新刊情報 上田 早夕里『ブラック・アゲート』 
Nomadic Note 2 『ブラック・アゲート』(光文社)が発売されました(上田 早夕里さん公式Blog)

" なお、この発売に併せて、2月22日発売の「小説宝石」3月号に、本作執筆に関するエッセイが掲載されます。その中でも触れていますが、本作の執筆動機には、短篇作品「くさびらの道」が少し関係しています。"

 『魚舟・獣舟』に収録されている「くさびらの道」を『ブラックアゲート』読了後に再読。蔓延する感染病と閉鎖される地域、この状況は本作と近似。しかし「くさびらの道」はひとつのSFアイディアが仕込まれており読後感は随分と異なる。
 比較して読むと、『ブラックアゲート』がそうしたSF設定を排して、徹底してリアリズムで描かれているのが浮き彫りになる。

 「くさびらの道」の長篇版も読んでみたいと思ってしまうのは僕だけだろうか。幻想的恐怖は、あるいは短篇の方が向いているかもしれないのだけれど、、、。

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2012.02.27

■新刊メモ 神林長平『いま集合的無意識を、』 ケリー・リンク『マジック・フォー・ビギナーズ』

Photo神林長平『いま集合的無意識を、』

"30年以上SFを書いてきたぼくは、第一線をはなれたような気分になっていた・・・・・・
ベテラン作家が、伊藤計劃『ハーモニー』と3・11後のフィクションの可能性を考察する表題作、
深井零がパーソナルなコンピュータを追い求めた記憶を 語る《戦闘妖精・雪風》シリーズのスピンオフ「ぼくの、マシン」、
多世界解釈を巡る異色スペースオペラ「かくも無数の悲鳴」など、
変遷し続けるコミュニケーションの様相を切り取った全6篇を収録"

 表紙が素晴らしい。
 3・11後、SFマガジンに掲載された表題作で示された神林長平の決意「圧倒的なリアルに対抗するには優れたフィクションしかない」という言葉が本の形で読める。
 そして、期待しているのは、震災後の新作長篇はいつ発表されるか、である。
 何かどこかに情報があれば、御教示下さい。

ケリー・リンク『マジック・フォー・ビギナーズ』

"電話ボックスを相続した少年は、その番号に何度もかけてみる。誰も出るはずのない電話だが、あるとき彼が愛するTVドラマの主人公が出て、助けを求めてき た――異色の青春小説たる表題作ほか、国をまるごと収めたハンドバッグの遍歴を少女が語る「妖精のハンドバッグ」、なにかに憑かれた家を買った家族の騒動 を描く「石の動物」など、アメリカ文学の新潮流をかたどる女性作家による瑞々しくも不思議な感触を残す全九篇"

 これ、傑作です。
 文庫化を祈念して、以前感想をまとめた当Blog記事紹介w。
『マジック・フォー・ビギナーズ:Magic for Beginners』

" このケリー・リンクの作品には、奇妙な幻影のような事物で表象するしかないような複雑な何ものかの感覚が漂っている。それは必ずしも負のイメージばかりで はないのだが、我々が抱えてしまっている現実の個々に先鋭化し一言でくくれない何ものかは、こんなアプローチが必要なほどこんがらがっているのか、という 感慨を抱かずにはおれない。"

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2012.02.24

■感想 黒沢清監督『贖罪』

Photo

連続ドラマW「贖罪」|WOWOWオンライン
 黒沢清監督 新作『贖罪』、これはテレビドラマの枠なんて関係なく、正真正銘の黒沢清映画作品。
 各女優陣はいずれもハイレベル。中でも安藤サクラと池脇千鶴が鬼気迫る出来。そして最終話のあの男優。近くにいたら怖くて狂いそうw。

 映像空間が呪いに満ちる黒沢映画で言葉による意識下への呪いを映像化して欲しいですね。『贖罪』はまさに四人の少女にとり憑いた言葉の妖怪の物語w。
 以下、各話ごとに感想をまとめます。

◆第一話「フランス人形」
 続きが激しく観たくなる初回、傑作である。
 森山未來、映像の独特の間に、狂気が宿っている…。

 湊原作未読ですが話の骨格は『告白』に似て、あざとさギリギリのラインw。
 というか有り得ないレベルではみ出てるか…。だけれど鬼気迫るラストになってるのは、この話がどこにでもありそうな夫婦の大きなすれ違いをカリカチュアとして描いてるからだろう。

 何気ない日常の光景に異物が混入してくる映像はまさに黒沢清映像の真骨頂。体育館の夕方、カーテンによる光の差し込み方で描かれた恐怖のトラウマの刻印は見事。 特に跳び箱のシーンはヤバかった。

 そして刻印シーン、残された4人を前に俯いてて髪を上げる小泉今日子の怖さ、ただ事でない。

【蛇足】冒頭、上田の町へ越してくる転校生の都会の少女。あの辺りの描き方で『マイマイ新子』をデジャヴュしたのは僕だけだろうか(^^)。

◆第二話「PTA臨時総会」
 地味だけれどジワジワくるこの重苦しさは何なんだろう。前回の蒼井優もそうだったけれどロボット的な小池栄子。麻子による一種の呪いをかけられた描写だと思うがこのトーンが息苦しい。そして今回も体育館描写、その映像が興味深い。

◆第三話「くまの兄妹」
 安藤サクラ、凄かった(実は出演作初見w)。
 そして今回も黒沢清の光の演出による、呪いに落ちたような日常空間。ただ今回、前二話に比べると話の屈折率が低い。安藤の演技に黒沢も負ってる感じで、もっと闇への偏光を見せて欲しかった(^^;)。

 凄まじく呪いがかかってる。安藤サクラがこちらへ走ってくるシーンは画面から逃げ出したくなるくらい何かが籠っている。こうした映像の空気感を撮らせたら黒沢清って世界一の監督かもw

 1時間という枠が描写的に厳しかったかも。もっと兄 加瀬亮の異常性を描いて、妹 安藤サクラの呪いをかけられた上での正常性を強調するくらいでも良かったのでは。加瀬の描写にあと10分ほしいw。

 一番印象的だった話なので、少し点が辛くなっているw。

◆第4話「とつきとおか」
 麻子の「呪い」が直接的に悲劇を生むのではなく、空いた空洞がねじ曲がって作り出す恐ろしい憎悪による悲劇。この泥泥はたまりません(げっ)。あざといが、観てて胃がキリキリしてくる。
 池脇千鶴の普通だけれど、大きく狂っている言葉が鬼気迫る。

◆最終話「償い」
 静かだけれど狂ってて凄まじい演出。破天荒なストーリーを、演出のタッチでここまで見せるのが凄い。光と小物の使い方、人格の論理破綻描写、タイトルが重く伸し掛るラスト。

 それにしても小泉今日子の"老い"をアップの連続で見事に映画のイメージに、冷酷に利用している。あの顔に刻まれた何ものかが映像として物語をあざとい補強する。

 そしてあの男優の役柄、虚無と長く付き合った人間を、的確に演じている。なんだろう。視線と、歩行と走行の少しだけの標準から のズレ…。演じる時の俳優の心の持って行き方を想像する。たぶん自分の中の虚無をマックスに振りきった状態で歩行してるんだろうな。

 それにしてもWOWOW、いいドラマを企画してますね。15日間無料視聴で見せていただいて申し訳ないですw。

◆関連リンク
小池栄子&安藤サクラ&池脇千鶴 3人が語り交わす
 黒沢清監督、女優陣に人気ですねw。
黒沢清監督「贖罪」インタビュー

"いくつか映画の企画が頓挫した頃WOWOWから打診…少女の遺体が転がっている場面など「映画でも難しいかも」と思った撮影も「大丈夫です」と言われた。規制なく表現できることに驚いた"

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2012.02.23

■情報 CDブック『春の先の春へ 震災への鎮魂歌/古川日出男、宮澤賢治「春と修羅」をよむ』


『春の先の春へ 震災への鎮魂歌/古川日出男、宮澤賢治「春と修羅」をよむ』
(左右社)

" 永訣の朝、無声慟哭、春と修羅…。宮澤賢治と古川日出男の声/言葉で贈る、 震災後の光を探り願うCDブック。
 小池昌代、管啓次郎のエッセイと解説付。

「その三月に震災は起き、僕はひと月かふた月か、さまざまな文章が読めずにいました。しかし、それでも数人の文学者の、わずかな数の本は読めた。そうした本のことを考えつづけています。そこには宮澤賢治がいました」(古川日出男)"

 古川日出男の、もちろん小説のファンなのだけれど、それに勝るとも劣らないくらいこの作家の朗読が好きだw。
 なのに、年末に出版されたのを知らなかった(^^;)CDブックを今頃、御紹介。

 上の動画は制作時のメイキング。朗読も一部、聴ける。やはりいいです。

◆関連リンク
古川日出男×黒田育世×松本じろ×小島ケイタニーラブ「東へ北へ」 - YouTube
古川日出男×黒田育世×松本じろ「東へ北へ」20110709@SARAVAH東京 - YouTube

"撮影・編集 河合宏樹 古川日出男
朗読 『東へ北へ』 2011年7月 9日 (土)
 小説家 古川日出男 の朗読は新しい文学の形態として、我々に電気ショックをあたえてきた
 こんな朗読を今まで聞いたことがあるだろうか?! 彼の絶叫に、言葉の奔流に、文学とは読むのみにあらず。言葉にもみくちゃにされるという体験をするのである。
 黒田育世のダンスはその感性、自由さにかけて、今の日本のトップを走る。この2人の共演に、ミュージシャンたちが参加。
(朗読)古川日出男   (音楽)小島ケイタニーラブ
(ダンス)黒田育世       松本じろ"

 ロックンロールな東北の物語を聴け!! って勢いです。
 『アラビアの夜の種族』を読んだ頃、古川日出男が芝居をやっていたと知って、どんな舞台だったか凄く観たかった。しかし今、この動画がある…。
CDブック『春の先の春へ 震災への鎮魂歌/古川日出男、宮澤賢治「春と修羅」をよむ』(Amazon)
古川日出男 当Blog記事 Google 検索

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2012.02.22

■感想 ヤノベケンジ新刊『SUN CHILD』サン・チャイルド

Sun_child

ヤノベケンジ『SUN CHILD』 - BLD GALLERY  | 銀座ビーエルディーギャラリー
 ヤノベケンジ新刊『SUN CHILD』入手。
 サン・チャイルドの勇姿が存分に見られるのは勿論、「太陽の子 太郎の子」展@岡本太郎記念館に行かないと見られなかった「太郎の島/サン・チャイルド島」のドローイング2枚と模型写真2枚が掲載されているのが嬉しい。
 この壮大な建造物アート、実現して欲しい!

 そして、サン・チャイルドの今後の展示予定、3/11茨木駅前、3/12モスクワと記載されている。
 モスクワの展示の詳細はわからないけれど、チェルノブイリに対応した展示なのだろう。ある意味、チェルノブイリに起源を持つ太陽の子が里帰り…子供達が喜ぶと良いなー。

◆関連リンク
YANOBE KENJI ART WORKS /// ヤノベケンジ アートワークス

"2/26 特別イベント・ギャラリートーク @岡本太郎記念館"

映画『プリピャチ』公式サイト(UPLINK)

"『プリピャチで感じた行き場のない怒り』 ヤノベケンジ
私がプリピャチの街に実際に入ったのが1997年なので、ほぼこの映画撮影と時期だ。当時出会った老人も出演していたので再体験するように記憶がよみがえ る。映画のように、会う老人全てが気さくでとびきり優しく、遠い国からの訪問者を喜んで歓迎してくれた。わが身の不幸をぶちまける事無く黙々と日常を過ご す姿にその時はまだ笑顔で返せていた。しかしゾーン内に住む3歳の坊やに出会ったときはさすがに私の心の中は行き場の無い怒りに震えた。「人類はなんて愚 かなものに手を出してしまったのか…」。その怒りのエネルギーが今でも作品を作り続ける原動力となっている。この映画は見る人の多くにそういう体験を与え てくれるのだと思う。"

 あのヤノベケンジのチェルノブイリ訪問写真で、観覧車のあった街 プリピャチについてのドキュメント映画。
ヤノベケンジ『SUN CHILD』
 ヤノベケンジ新刊『SUN CHILD』、Amazonに出ました。
 僕はBLD GALLERYのショップから買ったんですが、振込料と送料が随分とかかりました…。
sun child 当Blog関連記事 検索
 ヤノベ氏の記者会見3Dビデオとか。

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2012.02.21

■新刊情報 上田 早夕里『ブラック・アゲート』

 上田 早夕里さんの新刊『ブラック・アゲート』が出た。
 まだ読んでいないので、まずは関連リンク集です。

 バイオ・サスペンスって、一番近い地球破滅だと感じているのでワクワク。

上田 早夕里『ブラック・アゲート』Black Agate
光文社公式

" 日本各地で猛威を振るう未知種のアゲート蜂。
 人間に寄生し、羽化する際に命を奪うことで人々に恐れられていた。 瀬戸内海の小島でもアゲート蜂が発見され、病院で働く事務長の暁生は、娘・陽菜の体内にこの寄生蜂の幼虫が棲息していることを知る。 幼虫を確実に殺す薬はない。
 未認可の新薬を扱っている本土の病院を教えられた暁生は、娘とともに新薬を求めて島を出ようとするが、目の前に大きな壁が立ちはだかる……。
 暁生親子の運命はいかに?
 日本SF大賞受賞作家による近未来バイオ・サスペンス!

「怖いうえに面白い!  マイクル・クライトンに匹敵する迫真の理系冒険活劇」 香山 二三郎(コラムニスト)"

Nomadic Note 2 『ブラック・アゲート』(光文社)が発売されました(上田 早夕里さん公式Blog)

" なお、この発売に併せて、2月22日発売の「小説宝石」3月号に、本作執筆に関するエッセイが掲載されます。その中でも触れていますが、本作の執筆動機には、短篇作品「くさびらの道」が少し関係しています。"

上田早夕里(@Ued_S)Twilog /「くさびらの道」

"ちなみに、光文社の編集部では「くさびらの道」が一番人気なので、あんな感じの長編(生物パニック系とでも言えばいいのか?)が書けないか……という話は出ている。ただし、こちらは書いたとしてもミステリ寄りの作品になるような気が。"

 2010年4月のツイートなので、最終的にどんな作品になっているか、期待です。

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2012.02.19

■感想 ラース・フォン・トリアー監督『メランコリア』 678の謎 本格破滅SFとしての読解

Melancholia「メランコリア」公式サイト.12.2/17ロードショー
 ラース・フォン・トリアー『メランコリア』、最近のトリアー作品に比べると、ずいぶんストレートなSFという印象。トリアーの捻れた屈折パワーは今回観客ではなく地球の破滅に向けられているw。

 そして、世界でも珍しい"大人の"本格破滅SF。
 ハリウッドのSF映画は、本当にSFなのか? と疑問を持つ向きにもこれは御薦めできるw。スペオペや冒険ものSFでなく、正統派な(?)"大人の"SF小説の肌触りを持った映画というのは驚くほど少ない。僕が観た作品では、アンドレ・タルコフスキー『ストーカー』とあと数本じゃなかろうか…。

 この映画は、その数少ない一本に数えられるかもしれない。
 SFで言えば、J・G・バラードかトマス・M・ディッシュといったニューウェーブの作家を思い出す。(と両作家を数作づつしか読んでない僕が書くのも僭越なのだけれど…w)
 
 冒頭のアートフィルムな8分間のスロー映像に続く、ペシミスティックで憂鬱な物語。ストーリーの骨格よりも、映像の組立と、細部の描写が鈍く光るSF作品である。


★ネタばれ注意★★★★




■本格SFとしての『メランコリア』

 トリアー監督の憂鬱は、今回地球のみならず宇宙の生命を根絶やしにした、まさにwww(What a Wonderful World)な映画(逆説的にね(^^))。
 「678個」に秘められた主人公ジャスティンの能力がSFとしてのキーポイントかと…。

 この結婚式冒頭に置かれ、途中姉のクレアのみしかその答えを聞いていない「678個」という解答について、知らないはずの
ジャスティンが何故知っているのか。
 ここまでの流れで、
ジャスティンをイカれてると考えて出鱈目な発言と考えてしまうと、何故彼女が「678個」を知っているのか、というのは大きな謎となる。

 
そこでこの映画のSFとしての前提条件を、ジャスティン能力は真実だ、世界の真実の未来を観ることができる、と仮定してみると面白い。

 なぜなら、彼女が同時に語る「この宇宙で、
地球だけが知的生命を発生させた「邪悪」な惑星である」という発言がSFの仮定として真実ということになるからだ。ここでSFのパースペクティブが大きく開かれる。

 宇宙にただひとつの知的生命の住む邪悪な惑星 地球。
 それが宇宙の自然のメカニズムの中で、たまたま滅んでいくシーンを冷徹に(宇宙にとっては何事でもない)ドキュメントとして描く惑星衝突の映像。

 
本来物質の物理現象だけでは決して起こらない「鬱」という異常な精神の「邪悪」な感情を、綺麗さっぱり宇宙から消し去るのが、この映画でトリアーが企んだことなのではないか。意識という、邪悪な脳活動を持つに至った人類を抹殺する企み。

ラース・フォン・トリアーが宇宙から抹殺する邪悪な意識
 このように読んでくると、前半のジャスティンの異常は、宇宙が知的生命を根絶やしにすることを予見した恐怖が引き起こしたとてつもない憂鬱に起因していると読める。
 そして正常な人々が狂っていく後半。
 正常を取り繕っていた人々が、狂っていくシーンは、知的生命の邪悪さを表現している…と(なかば邪推として)観ていくととってもSFなのだw。

 トリアー作品の系譜から破滅SFを撮るのは異質な気がしてたんだけど、こう考えて物凄〜くトリアーだった。
 まさに鬱状態で世界を観た時の、人間関係の屈折側面を結婚式を舞台に描いた前半。トリアーの人間への絶望/悪意全開…それが破滅を必然として呼び込む後半…。

 まさに監督の絶望が、世界を破滅させるトリアーらしい映画なのである。
 映画のパンフレットに門間雄介氏がトリアーの言葉を紹介している。

"「ある意味、この映画のエンディングはハッピーエンドなんだ」
「すべての苦しみが一瞬にして消え去るなら、私は自分でボタンを押すだろう。もし誰も苦しまないのなら」"

 トリアーはこの憂鬱で邪悪な人類/唯一の知的生物を宇宙から抹殺し、永遠に世界が苦しむことのないハッピーな世界に変えたのだ。まさにwww(What a Wonderful World)なラストシーン!

ということで、いささか上滑りで妄想炸裂な読みにお付き合いいただき、有難うございます…。

◆蛇足

 映画館から車での帰り道、映画の余韻に浸りたかったので、音楽も何も聴きたくないと、いつも流してるカーステレオを切って いたのですが、途中でふとLana Del Rey "Video Game"なら…と思ってかけたら、何故か抜群に雰囲気が合う。
 皆さんもどうぞ。

◆関連リンク
映画/賛否両論の声が続出…トリアー監督自らパニックの『メランコリア』の“衝撃” - cinemacafe.net

"「この映画は、甘いクリームの上にクリームを重ねたような映画だ。女性の映画なのだ」と語るトリアー監督。
「私は今、混乱し、罪悪感を抱いている。自分は一体何をしたのか?」と。
「結局は、弱い歯に亀裂を入れる甘いクリームの中で、まだ骨が残っていることを期待するしかないのだ…今、私は目を閉じ、切実にそう願っている」"

 宇宙から知的生命を抹殺させたことを「甘いクリーム」と表現し、そしてそれを後悔してまた悩むトリアー。鬱の闇は深い。
Melancholia Prologue - YouTube
 これは、実験的で叙情的なこの映画の冒頭シーン8分間をまるごと紹介したもの。映画館で未見の方はクリックしない方が良いです。この冒頭の衝撃は是非劇場で。
ラース・フォン・トリアー 当Blog記事 Google 検索
魔方陣 - Wikipedia

"アルブレヒト・デューラーの銅版画『メランコリア1』"

 この巨大な惑星(?)の描かれた銅版画の魔法陣に「678」という数字が出てくると、もっと面白かったのですが、、、。残念。
"美しく甘美な理想の終末"(『メランコリア』柳下毅一郎氏評)

"「生命は邪悪なものだ」と信じ、そのすべてが滅んでしまえばいいとさえ思う。すると、その願いに応えるかのように、メランコリアがあらわれる。メランコリアとは憂鬱(ゆううつ)症のことである。
 ならば地球に衝突しようとする惑星メランコリアはジャスティンが自分の心から呼びだした想像上の産物なのだろうか?"

 パンフに書かれている何人かの方の評価と近いものを感じます。これがやはり平均的な受け止め方なのでしょうね。678の解釈は、ここでも触れられてはいない…。

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2012.02.17

■情報 ディヴィッド・リンチ ミュージックビデオ "psychotic" 初公開スチル

David Lynch on his new album 'Crazy Clown Time' and first-look photos from his 'psychotic' music video -- EXCLUSIVE | The Music Mix | EW.com

 ということで、リンチによるPVの新作、なかなかクールな写真が公開されている。
 しかし残念ながら、この情報サイト EW.com のロゴがでかでかと写真に刻印されていて、さすがに本Blogへコピー掲載は躊躇われる。特にそれ以外の情報も、映像を観た感想もつぶやき様がなく、引用として成立しない。

 ので、写真は上記リンクをクリックして御覧下さい。

 廃墟のような場所でのリンチの撮影風景と、幽鬼漂う女性の叫びのスチルが公開されています。

 はやくPV本篇が観たい! (^^;)

"We recently spoke to the 66-year-old rock and roll surrealist and forever-young Renaissance man about his latest artistic pursuit."

 そして同記事にあるリンチの呼称、「ロックンロール・シュールレアリスト」というのがとてもカッコいい(^^)!

※ツイッターを御覧になっている方にはお分かりと思いますが、今週は土日に、ウィークエンドシャッフル:タマフルの特集に刺激され、燻製作りにうつつを抜かしたため、このように記事が手抜きになり、申し訳ありませぬw。

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2012.02.15

■『ガイキング LOD : LEGEND OF DAIKU-MARYU』金田伊功作画と大張正己監督画コンテ比較

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金田伊功OP映像『ガイキング LOD』 - Togetter

"『ガイキング LOD : LEGEND OF DAIKU-MARYU』オープニング、金田伊功氏が担当されたカットについてのツィートまとめ。 画コンテを描かれた @G1_BARI (監督の大張正己)さん と 原画を描かれる金田伊功氏を横で見られていた @iko_kanada (maki)さん、@Chom2Start ダヲス(野口征恒)さんのお話を中心にまとめています。"

 12.2/9、『ガイキング LOD : LEGEND OF DAIKU-MARYU』監督の大張正己さんがツイッターで、金田伊功氏の作画について語られる中で、引用資料として御自身が担当されたオープニングの画コンテを公開された。
 そして、それについて関係された方、ファンの方とツイートで一晩語ることが出来ました(^^;)。
 貴重な証言もありますので、纏めさせていただきました。

Twitter / @G1_BARI

"ガイキング、あのカットの画コンテその弐。金田さんが、自分のコンテをご覧になって言った一言は「大張君さ、これはキーンと来てカっとなって、グヴァッ!って事でいいんだよね?」でした(^ω^) pic.twitter.com/gTtoeNo0 "

Twitter / @G1_BARI

"ガイキングOP、あのカットの画コンテその壱 pic.twitter.com/4oZWrHgo "

 そして冒頭の画は、僕がコンテと実際のOPの画面を比較できるように、作成したもの。これについても、togetterのまとめで皆さんと語らせていただきましたが、Blogでもそこからのコピペと追記で、比較して感想を掲載しておきます。

◆金田伊功作画と大張正己監督画コンテ比較

 twitWheel - iko_kanada

"「絵は記号だよ」
 記号というのは、つまりデフォルメ的な事を言っていたんだと思う。私のカラーイラストのキャラを見て「細々描くんじゃなくてもっとデザインチックな方がいい」と…。パッと見た時にそれが何かすぐ判るぐらい目に飛び込んで来る絵。極端な例えで藤城清治の影絵のような感じ…かな?と私は思ったのでした"

 これは@iko_kanadaさんが、金田伊功氏の発言として、以前につぶやかれていた言葉である。デザインチックというのが、まさにこのコンテに基づき、金田氏によって描かれたOP映像に現れていると思う。

 大張正己さんの絵は、以前の金田さんの作画に似たダイナミックなタッチの絵、対する金田さんのは凄くグラフィカルに変貌している。

 ダイナミックな重量感のある固まりとしてのロボットを描かれていた以前のタッチが、触ると切れそうな鋭利な刃物のようなシャープでグラフィカルなフォルムに変貌してきているのが良くわかる(^^;)。
 まさに見比べると、感覚的に何を狙われたかが一目瞭然。
 映像は言葉より雄弁w。固まり感よりも、シャープさを際立たせる方向に動いている。

◆金田伊功作画の進化と、何処にもない映像アートとして
 もちろん好みの問題はあると思うのだけれど、僕は上の金田氏の言葉に現れているように、ある狙いを持った、金田伊功アニメートの進化形なんだと思う。

 確かにグラフィカル過ぎて固まり感がないという印象になるかもしれない。物体がデザインになったような…。
 しかし僕の見方は、ただグラフィカルなだけでなく、そこに立体感/3D空間での物の動きが加味されていて、この映像は、単なる2Dグラフィックアートとは全く別もの、何処にもない存在感/空気感が生成されていて先進的と思うのだ。

 『999』のプロメシュームはその先行作品。
 今だにあのような映像表現は、世界でも映画、アニメ等映像として他で観たことがない。
 あれは、セルの2Dによって、立体空間を表現したいという金田伊功氏の独自な映像表現! そしてもしかするとこの世の何処にもないアート作品なのではないか。

 プロメシュームから『幻魔大戦』火炎竜を経て『ラピュタ』竜の巣へ。
 この流れに、『ガイキング』OPは位置づけられるのでしょう。
 そして以前のロボットアニメアクションのスピード感に、グラフィカルな表現を加えた、両側面の特徴を活かした素晴らしくシャープな映像表現だと思う。
 惜しむらくは、このガイキングのOPで金田氏の担当分は極わずか、そしてこの2005年の作品を最後に、ゲーム以外のアニメーション作品は以降作られていない。

 ここから次にどのような表現が現れたのか、ファンとしては、それが見られないことが残念でならない。

◆金田伊功作画の伝承について
 iko_kanada 2/10 1:30

"@G1_BARI @butfilp (略)亡くなる少し前から、自分が出来る事(残せる事、伝えられる事)って何だろう? とよく言ってましたから。。。"

 この金田氏の後継への伝授の意志は、もちろん作品が最も雄弁に、その作画技法を伝えているのでしょう。

 ただ僕が知りたいのはその映像の基にある金田伊功さんの感覚(映像の本質)がどんなものだったかという部分。金田伊功さんの作画に至る、本質的な物の見方、捉え方、表現の仕方が分かれば、その技法の伝承がさらに容易になるのではないかと…。
 映像を見た形の模倣だけでない、感覚的な熱い作画の魂(^^)の伝承。
 エンジニアリングの世界では、暗黙知をどう見える化/標準化するのか、という語られ方をするのだけれど、アニメにおいてもこうしたことは重要であると思う。
 
 『鉄腕アトム』から生まれたテレビのリミテッドアニメーションが、せっかくここまでの高みに至ったのだから、今後、さらなる進化のために暗黙知の標準化は重要なのだろうと思う。

 僕らファンにとっては、本質/DNAが伝承されてあの凄い映像の新作が新たに生まれるのを観たいということなんだけれど…w。
 やはり作画ができない一ファンには、そのような大それたことは不可能なのだろうか。絵の描けないただのドン・キホーテか…。
 それでも、今後も金田伊功アニメート解析の道は続く(^^;)。

◆関連リンク
当blog関連記事
金田伊功 の 作画解析-1 アニメーター磯光雄と金田伊功と脳の構造の関係
金田伊功 の 作画解析-2 ガイキングオープニング 金田伊功の作画の進化
金田伊功 の 作画解析-3 3D空間をいかに原画に取込むか
感想 NHK「極上美の饗宴 激情ほとばしる像の秘密 ウクライナ・祈りの彫刻は語る」ヨハン・ピンゼル:Johann Georg Pinzelと金田伊功の共通性についてのメモ
メモ ヨハン・ゲオルグ・ピンゼルJohann Georg PinzelとYoshinori Kanada 金田伊功の立体・激情芸術(^^)
感想 MAG・ネットスペシャル「アニメの革命児 金田伊功」
金田伊功を送る会 リンク集
金田伊功の遺作 スクウェア・エニックスでの仕事

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2012.02.13

■情報 REVOLTECH TAKEYA(リボルテック タケヤ)シリーズ 竹谷隆之・山口隆 <動く仏像>

Photo

タケヤシリーズ|REVOLTECH(リボルテック)シリーズ|株式会社 海洋堂

 可動仏像のシリーズが、2/1から発売開始されていたのですね。(既にAmazonでは『多聞天』は売り切れて定価3800円の2倍近い値段になっている…)

 このような企画の実現は、2009年の阿修羅展フィギュア「国宝 阿修羅像」が熱狂を持って受け入れられたことが大きな要因になっているのだろう。

 しかしそれにしても、興福寺の阿修羅像に比べて、この造形師 竹谷隆之の手になる阿修羅像のなんと猛々してこと。
 戦闘神である魔神 阿修羅(Wiki)の姿は、本来こちらのようなものなのかもしれない。

Photo_3

 竹谷隆之氏は、押井守ファンにガイノイドやケルベロスのプロテクトのデザインで知られている。
 恐らく今だ見ぬ『G.R.M. THE RECORD OF GARM WAR(ガルム戦記)』(wiki)の巨人ダーナ(八王子市夢美術館「押井守と映像の魔術師たち」で限定的に展示)も竹谷隆之氏の造形であろう。(鬼頭栄作氏の可能性も有、どなたか詳しい方、ご教示をw)

 このシリーズ、"REVOLTECH TAKEYA"と名付けられているだけで、仏像限定の固有名にはなっていない。

 ヒットして、是非これに続く、竹谷氏の映像関連の今までの造形物やオリジナル作品(『漁師の角度』の作品群等)も、可動フィギュアとして制作してほしいものである。

◆関連リンク
押井 竹谷 - Google 検索
竹谷隆之 - Wikipedia

"無類の「骨」好きであり、動物など実物の骨から複製したパーツを使い造形することもある。また、人形フィギュアを制作する際も、サイズの同じ骨を制作し、そこに肉付けしていくという手間のかかる造形工程を行っていたこともあった"

リボルテックタケヤ SERIES No.001『多聞天』
リボルテックタケヤ SERIES No.002『広目天』
リボルテックタケヤ SERIES No.003『阿修羅』
竹谷隆之作品集『漁師の角度』

"超絶的造形力と独特のセンスで注目を集める竹谷隆之初の作品集。雑誌「S.M.H.」にて連載された「漁師の角度」を新たなエピソードを加えて再構成。また造形作品80余点を各々2冊に収録。"

当Blog関連記事
LEONG WAN KOK:レオン・ウォン・コック & pH Khor:pH コー@1000tentacles:千の触覚/ 触手
 竹谷氏に大きな影響を受けたというマレーシアのアーティストについて。

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2012.02.10

■動画 サーカス・ポスタラス:Circus Posterus展 @ Stranger Factory

Stranger Factory: 2011 Winter Salon Part One - YouTube.

"Take a peek at some of the art in the Winter Salon show. Presented by Circus Posterus."

Artists | Stranger Factory(公式)

 オブジェモチャで有名なサーカス・ポスタラス:Circus Posterus が ストレンジ・ファクトリー:Stranger Factory で開催した"2011 Winter Salon" の動画。

 これは、眼の保養になりますw。この色彩と形態が眼の至福。
 眼福は、きっと眼球を活性化し、視力回復に良いはず。
 稚気に溢れたオブジェモチャたちを眺めていると、何故か心が落ち着き、Blogを書く活気をいただけるような気がする。
 キャシー・オリヴィス、ブラント・ピータース、クリス・ライニャックらの作品は、昨年飛騨高山の中子真治氏による『Monsters and Misfits展』で実物を拝見しているので、この動画であの時の質感の諸々が鮮明に脳内にイメージできる。

 中子真治氏によると、今年も春に同様の展示会が開催される予定との事で、ファンの方は、期待して待ちましょう。本当に楽しみですw。

◆関連リンク 当Blog記事
飛騨高山 留之助商店 & サーカス・ポスタラス・スタジオ提供 日下部民藝館『Monsters and Misfits展』4/13〜26 開催
Report 1. VIDEO "Monsters and Misfits展"
Report 2. Photo "Monsters and Misfits" Japan Exhibition

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2012.02.09

■情報 ヤノベケンジ新刊「KENJI YANOBE : SUN CHILD」 「サン・チャイルド」@銀座三越

Book_sun_child

YANOBE KENJI ART WORKS /// ヤノベケンジ アートワークス
「KENJI YANOBE : SUN CHILD」(ヤノべケンジ:サン・チャイルド)

ヤノベケンジ『SUN CHILD』 - BLD GALLERY STORE | 銀座ビーエルディーギャラリーウェブストア(購入はここで。今のところAmazonにも出てない)

"「KENJI YANOBE : SUN CHILD」 (ヤノべケンジ:サン・チャイルド)
初版:2012年2月1日 仕様:257×210mm/32ページ/日・英
定価:1,000円 (+tax) ISBN:978-4-904883-37-2 C0071
発行:Akio Nagasawa Publishing
◆サン・チャイルド展示風景
・万博記念公園, 大阪
・ 岡本太郎記念館, 東京(TARO100祭 ヤノベケンジ:太陽の子・太郎の子)   
・大阪府咲州庁舎(旧WTC), 大阪
◆ヤノベケンジインタビュー  
・サン・チャイルド 
・核と放射能防護服、人形と太陽の物語   
・太陽の神殿   
・The Cloud Tank Project
◆サン・チャイルドができるまで3.11以後の活動記録他

※出版記念サイン会(予定)
2/17 ヤノベケンジ講演会 @茨木市福祉文化会館
2/26 特別イベント・ギャラリートーク @岡本太郎記念館"

 ヤノベケンジの最新の活動記録が本として出版されるそうです。
 これはファンには必見。

 できればサン・チャイルドのULTRAFACTORYでの建造風景の動画とかも公開してほしいものです。

ヤノベケンジさんの震災復興モニュメント「サン・チャイルド」、銀座三越に巨大懸垂幕 - 銀座経済新聞

"復興を願う高さ6.2メートルのモニュメント「サン・チャイルド」を制作し各地で展示を行っているヤノベさん。黄色い放射線防護服を着た少年が、希望の象徴である太陽を右手に防護マスクを脱いで前方を見上げる作品で、「勇気と希望 の象徴になればという思いを込めた」(ヤノベさん)。三越ライオン口エントランスには、高さ60センチのミニ版サン・チャイルドに加え、サン・チャイルド が中央に立つステンドグラスも登場した。
ヤノベさんは「これまで批評性のある作品なども制作してきたが、震災を通して作品作りの意味が変わった。アートを通してポジティブなビジョンを提案し、勇気と希望を持ってもらうきっかけになれば」と話す。"

 三越に高さ60センチのミニ版サン・チャイルドに加え、ヤノベ作品をかたどったステンドグラスも登場。そして銀座の街に巨大懸垂幕。
 リンク先に写真があります。
 東京に原発事故の刻印を、誰の目にも触れる形で、示し続けてほしいものです。

◆関連当Blog記事リンク 
当Blog ヤノベケンジ サン・チャイルド 関連記事 Google 検索

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2012.02.08

■感想 岩井俊二監督の小説『番犬は庭を守る』

Photo_3

『番犬は庭を守る』(岩井俊二映画祭)

" 原子力発電所が爆発し、臨界事故が続発するようになった世界では放射能汚染による精子の減少と劣悪化が深刻な問題となっていた。
 有料精子保有者である「種馬」の精子は民間の精子バンクが高額で買い上げ、その一家には一生遊んで暮らせる大金が転がり込んで来る。
 一方で、第二次性徴期を迎えても生殖器が大きくならず、セックスのできない不幸な子供たちは「小便小僧」と呼ばれていた。
 高校を卒業し、警備保障会社に就職をした小便小僧のウマソーは、市長の娘に恋をした罰として、使用済みの核燃料や放射能廃棄物で溢れる、廃炉になった原発を警備することになる。
 やがてウマソーの性器は徐々に失われ...。"

 岩井俊二監督の小説『番犬は庭を守る』。
 冒頭日本でない、存在しない国の異風景は、中井紀夫氏の<タルカス伝>の雰囲気がある。登場人物達のネーミングの感覚が近いからそう感じたんだと思う。

 各地でメルトダウンが起こり、放射性物質が漂う世界。日本でない架空の異国が舞台だが、主に生殖機能に被害が及び、まさにディストピアの様相を呈した物語。そんな場所でも人々は順応し、子供を作り生きていく…。

 物語は主人公のウマソーのほぼ一人称で進むため、読者はそのディストピアで不自由な生殖器官を持ち、底辺へ落ちて行く生活を擬似体験する。
 おぞましい日常と、それでも経験する異性との痛々しい快楽。

 
 岩井俊二氏らしい瑞々しいシーン/感覚もあるが、今回の筆はあくまでも徹底してディストピア的なウマソーの地獄のような日常を描き出すことに終始する。

 圧巻は我々の世界ではない物語の中で、後半、廃炉作業のシーンが巷で聞く東電原発の様子とラップするところ。
 核が舞い汚染水に溢れた場所の作業が日常になり、慣れることで危機感が鈍化していく職場描写。この異界が既に日本の一部になっていることに気づき逆照射され、前半のディストピアが日本の未来に重なってみえる恐怖。
 
 現在の日本への批判、原発対応策…そうしたことは何も述べられていないが異様な世界を体験した後、現在の日本が物語に重なることで感じる戦慄は、批判的に書かないで当たり前の日常として描写されることで鮮烈さを増す。
 これは、現在のまま、世界で原発が動き続けたら、あり得るかもしれない我々の未来である。

 
 奇想小説として読むと、先に書いた冒頭、中井紀夫氏の<タルカス伝>を思い出し、全体的にはテリー・ギリアムの描く悪夢世界を想起。
 ただ出てくるものは幻想でなく全てあり得るかもしれない核汚染したリアルな世界。滑稽さも合わせ持ち異世界異文化噺とも読める。

 
 
 『番犬は庭を守る』元々映画企画だったそうだけれど、岩井俊二映画になったとしたらどうだろう。話は陰鬱だが滑稽な悲劇。楽しみなのはビジュアルだ。Yen Townを見事に世界に現出させた手腕でギリアムを超える異様な未来を観せて欲しかった。
 資金がかかりすぎるという事で映画化されなかったそうだけれど、今こそ東電がスポンサードして映画化すべきではないか。
 
 ブラックかもしれないが、東電スポンサード『番犬は庭を守る』映画版。
 徹底的に異界として映像世界を描いた後に、一転、東電原発事故現場でのドキュメントロケに転調するのはどうだろう。
 全然違うけれど、山田太一の『終わりに見た街』を超える衝撃の再生…。

◆関連リンク
岩井俊二監督『番犬は庭を守る』前夜祭出版記念トークライブ - シネマトゥデイ
岩井 俊二『番犬は庭を守る』
岩井俊二映画祭 (公式HP)
バックナンバー|岩井俊二映画祭
 月刊の公式ビデオマガジン。ヌービーヌーボーというシナリオを音楽付で動画として観る試みが興味深い。

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2012.02.07

■情報 シースルーモバイルビュワー モベリオ : MOVERIO

Moverio

モベリオ | 製品情報 | エプソン
 エプソン"シースルーモバイルビュワー モベリオ:MOVERIO"シースルー型HMD。
 『スワロウテイル』のスナイパー、シェンメイ(春梅) のシーンが現実になる。
 家電屋で観てきたが、なかなか綺麗に見えた。けれどもこのような状態で、映画と現実が重なったような映画を見る気にはなれない(^^)。

 やはりこのタイプの生きる道は、街中でのネット接続(SNS,メール,AR等々)ではないか。
 最近、街で歩きながらスマフォしてる人々を見てると、とても危なっかしい。
 常にネットと繋がっていたい人がこれだけ増えると、歩行等の危険を避けるためにも、携帯の形態がシースルー眼鏡型HMDになるのは必然なのかも(^^)。
 案外5年くらいで携帯/スマフォがこのタイプへ移行し始める。そしてARはその後を追って、世界は『電脳コイル』に(^^;)。現実への仮想の映像の上書きが一般化する可能性が、街中の携帯いじりから感じられるのは僕だけだろうか。

 iPhoneが踏み込むか、それとも日本が先行し世界のデファクトをとるか(電脳コイルみたいに福井発で(^^;)!)

 それにしてもこれはプロトタイプ的。たいへんまだ格好が悪く、そして重い。
 デザインはスマートでないと、広がる事はありえないでしょうね。

◆関連リンク
EPSON『MOVERIO モベリオ BT-100』

エプソン、背景も見えるシースルーHMD「MOVERIO」 -AV Watch
これぞ現代版スカウター! エプソンの「MOVERIO」で未来を感じよう! : ギズモード・ジャパン
価格.com - EPSON MOVERIO BT-100 のクチコミ掲示板
 

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オリンパス 完全ワイヤレス化 眼鏡型ディスプレイ「モバイルEye-Trek-慧眼(けいがん)」
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2012.02.06

■児玉幸子作「モルフォタワー:螺旋の渦」(MorphoTower Spiral Swirl) 「MEDIA GEIJUTSU Exhibition "Flow"」


Synchronized Ferrofluid Sculptures - YouTube

"About this piece: Morpho Tower / Two Standing Spirals (2007) Sachiko Kodama
Find out more about Ferrofluid: http://ferrofluids.info/ "

 磁性流体アート、児玉幸子さんのモルフォタワーが素晴らしい。
 ドリルの魂を刺激する、磁力線の美。ふたつのタワーの共鳴する様が美しい。

アートとテクノロジーがダイナミックに融合「MEDIA GEIJUTSU Exhibition」

"1月25日(水)からはじまる「Flow」は、磁性流体や非線形構造をベースとして、アート表現におけるダイナミズムを追究するふたりの女性メディアアー ティスト、児玉幸子と木本圭子氏にフィーチャー。新素材や独自のプログラミングを用いつつ、有機的かつ生物的なダイナミクスを表現する作品を紹介する。

MEDIA GEIJUTSU Exhibition -Flow & Bright-
会期|[Flow]2012年1月25日(水)~2月7日(火)"

 東京で開催されている「MEDIA GEIJUTSU Exhibition」にて、このモルフォタワーが展示されている。展示はシンクロナイズタイプでなく、一本だけの単体出品のようだが、ドリルの回転の磁力線の可視化アートは楽しめるようだ。
 会期ギリギリの紹介になり、心苦しいが、この美しいノワールな流体を楽しめるチャンス。僕は以前VR

◆関連リンク
MEDIA GEIJUTSU Exhibition-Flow & Bright- - シブヤ経済新聞

"表参道で文化庁メディア芸術祭15周年記念展。写真=児玉幸子さんは、磁性流体を使った彫刻作品「モルフォタワー」1点とパネル8点を展示する"

 モルフォタワーの展示写真あり。
表参道で文化庁メディア芸術祭15周年記念展-歴代大賞受賞者中心に - シブヤ経済新聞

"「Flow」では、新素材や独自のプログラミングを用いて「有機的かつ生物的」な表現を行う作品を紹介。児玉幸子さんは、磁性流体を使った彫刻作品「モルオタワー」1点と、同 祭デジタルアートインタラクティブ部門大賞を2001年に受賞した「突き出す、流れる」など8点のパネルを展示。"

モルフォタワーシリーズより モルフォタワー 螺旋の渦(MorphoTower Spiral Swirl)

当Blog関連記事
脈動する磁性流体アート  Magnetic Fluid Art Project "Protrude, Flow"
IVRC2004 第12回国際学生対抗バーチャルリアリティコンテスト
 たぶん「モルフォタワー」の関係者が作成されたと思われる(どちらも電通大が関係している事からの勝手な連想です)「Spike Tree」(Team Spike Tree/電通大・東大)の鑑賞記。

 

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2012.02.03

■情報 「大友克洋GENGA展」と画集「OTOMO KATSUHIRO ARTWORK KABA2」

Photo_2

大友克洋GENGA展(公式HP)

"場所 3331 Arts Chiyoda
会期     2012年4月9日(月)~5月30日(水)
休館日     第3火曜日
(4/17、5/15)
入場料     大人1,500円     学生800円     中学生500円
※宮城県出身である大友克洋の意向により、東日本大震災復興のために入場料の一部を寄付する。
原画展のチケット予約・購入に関してすべてのチケットはローソンチケットで発売"

Twitter / @kojimorimoto

"皆さん!!アキラが!!『AKIRA』の全原画3000枚以上を展示『大友克洋GENGA展』"

Twitter / @OTOMO_GENGATEN

"大友克洋本人からのメッセージです! RT @OTOMO_GENGATEN 原画展を巡回するかについてお応えします。今回はアキラ全ページを含め、全作品を網羅する原画展を目指しています。今回の原画展が成功するか如何にかかっ ています。先の事はわかりません。(大友)"

大友克洋GENGA展(Facebook)

 これは凄い展示会です。
 何しろ大友克洋の『AKIRA』の全原画3000枚以上と、全作品が展示されるとのこと。
 膨大な量をどのように展示するのかは定かではないですが、あの精密な筆致を生原稿で堪能できる、とても貴重な展覧会です。
 ただし今のところ、東京での展示。
 上の大友氏のつぶやきにある通り、東京での展示が巡回展を実施するかどうかに影響するとのことですので、地方在住者としては、大ヒットを祈念したいと思います。

News_large_kaba2_2

コミックナタリー - 20年分の眼福が1冊に、大友克洋のイラスト集「KABA2」.

" 大友克洋の画集「OTOMO KATSUHIRO ARTWORK KABA2」が2012年1月30日に発売。
 描き下ろし、初公開カットを含む数100点を収録。
 イラストセクションには「AKIRA」 「STEAMBOY」をはじめマンガ・アニメ・CDのカバーやジャケット、「ジロ・デ・イタリア2007」をルポしたロードバイクイラストなど、約80点 の多彩なアートワークが並ぶ。
 アニメセクションでは、「AKIRA」に続く大作として構想された劇場アニメ企画「塔」の設定画を20年ぶりに公開。"

 こちらもとても楽しみな画集。
 「KABA2」も衝撃的だったけれども、こちらも刺激的な一冊を期待したい。
大友 克洋『OTOMO KATSUHIRO ARTWORK KABA2』

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2012.02.02

■情報 マンタムPresents「アウトローブラザーズ骨董市」@名古屋大須 Sipka-シプカ-

Sipka

錬金術師マンタムによる「アウトローブラザーズ骨董市」再び

"錬金術師マンタムによる「アウトローブラザーズ骨董市」再び!2月22日(水)スタート!"

 2012.2/22(水)〜3/18(日)、あのマンタムさんの「アウトローブラザーズ骨董市」が名古屋にやってくる!

 昨年のマンタム個展「錬金術師の遠望」が忘れられない東海地区のファンには大変嬉しい企画。

 今度はどのような物語とともに、マンタム氏の作品が大須の街に上陸するのか、期待したい。

マンタム | アクセサリー・セレクトショップ・Sipka-シプカ-

"日本一クレイジーな骨董店「アウトローブラザーズ」を営む傍ら、 動物の剥製や骨格、様々な古物などを融合させ作品を制作する錬金術師マンタム。 アート作品であり、身につける装飾具でもある「錬金術師の為の装飾品」 と銘打たれた奇妙で美しいアクセサリーたちは他には無い存在感とプリミティヴな魅力に溢れています。"

 こちらのSipkaの公式SHOPページでマンタム氏の作品を通販することも出来る様です。名古屋まで来られないファンの方も是非に(^^)。

◆関連リンク
当Blog関連記事
動画 マンタム個展「錬金術師の遠望」@Sipka
感想 マンタム個展 「錬金術師の遠望」@アクセサリーセレクトショップ Sipka Mantam Exhibition Distant View of an Alchemist
マンタム その他記事 Google 検索

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2012.02.01

■動画 keef70監督 "Apocalypse Later, Surf Now"


Apocalypse Later, Surf Now - YouTube

" A short film I did using footage shot from my GoPro surf camera. The music is "The Whales" by The MERMEN on the album Krill Slippin'.
The effects were done in Maya, motion tracking in Mocha, and compositing in After Effects. And all on an iMac."

 keef70 さんのチャンネル - YouTube
 この作品を制作したkeef70さんは、Youtubeのユーザー名。
 上記リンク先の動画から判断すると、どうやら本来、サーフィンの動画をアップするために、とられたユーザーアカウントのようである(推定)。
 そしてそのサーフィンを頭部に装着するスポーツ撮影用ハイビジョンカメラGoProで撮影し、CGをMaya、モーショントラッキングをMocha、合成をAfter Effects。全体の作業はiMacで行なわれたようである。

 それにしても、このような迫力ある映像を、手軽に作成できてしまう環境が凄い。もちろん、アイディアが素晴らしいのは言うまでもないけれど、、、。

◆関連リンク
GoPro NIPPON [GoProマスターディストリビューター(日本総代理店)]
CG★ソフトなんでも覚書: mocha

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