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2012年4月

2012.04.30

■情報 映画秘宝Presents 中子真治トークショー「NAKAKO NIGHT:ナカコ・ナイト」

Nakakonight

"映画秘宝 提供
中子真治トークショー「nakako night (ナカコナイト)」: 1980年代にハリウッドで精力的に取材活動を展開した、伝説の映画ジャーナリスト 中子真治氏のスペシャルトークショー。

中子真治氏は、リンチにクローネンバーグ、それにスピルバーグらと渡り合い、映画『ブレードランナー』の撮影現場を取材した唯一の日本人。

「nakako night」は、そんな彼の取材秘話が聞ける貴重なトークショー。伝説の一夜になる事必至!

出演:中子真治氏、高橋ヨシキ氏(映画秘宝デザイナー)、
添野知生氏(映画評論家)、柳下穀一郎氏(特殊翻訳家) 
ほか予定

日にち:2012年5月24日(木) 場所:新宿ロフトプラスワン
開場:午後6時 開会:午後7時
前売り:1800円 当日:2000円(共に飲食代別)

※前売券は4/28(土)よりローソンチケットにて発売!!【Lコード:34028】"


映画秘宝 Presents 中子真治トークショー「NAKAKO NIGHT」.wmv - YouTube

 ナカコチルドレンの方々が企画されて、予告篇映像も公開されているイベントをご紹介。
 以前からTwitterの公式アカウントで予告されて、ワクワクしていた企画の詳細が発表された。残念ながら僕は平日ということで恐らく奇蹟でも起こらない限り、東海の地から参加は出来ないのだけれど、このチラシと予告だけでもワクワクしてしまう。

 中子真治氏のSFX紹介本や、映画紹介コラム、そしてとりわけ「新主流派SF映画作家論」の熱くてクールな文体に痺れた僕としては、中子さんがハリウッドで経験された「新主流派SF映画作家」たちとの交流について、生の声で聴かせていただけるこの企画は待望なのです。

 企画されたナカコチルドレンの方とtwitterで御話させていただいてるので(上のチラシも御願いして画像データをお送りいただきました。本当に地方ファンのために、ありがとうございます)、当日の様子について、twitter等の書込みから想像して、5/末にはレポートさせていただきたいなぁ〜と思っています。参加できないけれど、SNSで擬似的には体験できるわけです(^^;)。
 あ〜、でもやっぱり東京へ行きたい!!

◆関連リンク
Twitter / @NakakoNight (公式twitter)

"本日発売の映画秘宝6月号に「ナカコ・ナイト」開催の記事が掲載されております。『ブレードランナー』のスチルおよび中子氏&ハリソン・フォードの2ショット写真付き、しかもなんとカラーページです。皆様、是非映画秘宝6月号をお買い求めくださいませ!"

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2012.04.27

■新刊メモ 栗本慎一郎『ゆがめられた地球文明の歴史 ~「パンツをはいたサル」に起きた世界史の真実~』

栗本慎一郎『ゆがめられた地球文明の歴史 ~「パンツをはいたサル」に起きた世界史の真実~ 』  技術評論社(公式サイト)

"私たちはこの世界でいかにして生きてきたのか? 1981年に上梓した『パンツをはいたサル』以来、人間社会の根底にある過剰と蕩尽の構造を解き明かし、 警鐘を鳴らしてきた栗本慎一郎が自らのライフワークの集大成として世に問う“パンサル版”世界史の真実。“世界四大文明”に象徴される歴史教科書の「通説」のなか、ゲルマン民族(西欧),漢民族(中国)中心の歴史観を打破し、埋もれてきたユーラシア大陸全体を俯瞰し、この地上で起きた本当のこと・文明という病の起源とその展開について壮大な規模で書き下ろす。栗本経済人類学の精髄が凝縮された衝撃の一冊。"

 2007年の『シルクロードの経済人類学―日本とキルギスを繋ぐ文化の謎』以来の栗本慎一郎の新刊。
 そして本書は、この
『シルクロードの経済人類学』に続き、世界史の謎に栗本経済人類学が切り込んだものになっているようだ。

 今、冒頭を読みはじめたところ。興味のある方は、関連リンクに掲載したラジオ番組で本書の内容を説明されている栗本氏の言葉を聴いていただきたい。

◆関連リンク
20120408栗本慎一郎 - YouTube
20120415栗本慎一郎 - YouTube
 ラジオ日本「栗本慎一郎の社会と芸術を語る」
 声の調子が昨年聴いたこの番組の録音の時よりも疲れてみえるように聴こえます。御自愛いただきたいと思います。
栗本 慎一郎『シルクロードの経済人類学―日本とキルギスを繋ぐ文化の謎』

栗本慎一郎 当Blog記事 検索
 

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2012.04.25

■3D動画 『Monsters and Misfits II : モンスターズ・アンド・ミスフィッツ2 怪物と不適応者たち II 展』 Japan Exhibition 3D movie


"Monsters and Misfits II" Japan Exhibition 3D movie - YouTube

日下部民藝館『Monsters and Misfits II : モンスターズ・アンド・ミスフィッツ2 怪物と不適応者たち II 展』
 飛騨高山 留之助商店 本店/サーカス・ポスタラス・スタジオ提供。
 2012.4/13〜26 開催。
 アーティスト:キャシー・オリヴァス、ブラント・ピータース、クリス・ライニャック、アマンダ・ルイーズ・スペード、ドクターA。
 プロデュース:中子真治氏。
 Tomenosuke-Syoten / Circus Posterus Studios and Kusakabe Folk Museum" Monsters and Misfits II " Japan Exhibition , April 13 - 26 2011, Ojimachi 1-52, Takayamashi, Gifu 506-0851 Japan
 Artist : Doktor A、Kathie Olivas、Brandt Peters、Chris Ryniak、Amanda Louise Spayd

 一昨日の感想に続き、撮影した動画の紹介。
 すでにYoutubeには日曜日から公開して、Facebookのやりとりで中子真治さんには飛騨高山 留之助商店 店主のブログにて"Monsters & Misfits II、3D Video by 究極映像研究所"として紹介いただいたので、留之助商店ファンの方には観ていただいているかもしれない(^^;)。
 昨年に引き続き、紹介いただき望外の喜びなのです(^^)。

 今年の新機軸は、愛機ソニーハンディカムHDR-TD10による3D撮影。
 立体視は平行法or3D専用モニタで御覧頂ければ幸い。本当はHDR-TD10の超絶w裸眼立体視モニタで観ていただきたいのですが、こればっかりは致し方ない。…Youtubeの低解像度が残念でなりません。

 日本国内でも遠方で行けなかった方、そして海外のサーカス・ポスタラス・スタジオのファンの方に、あの雰囲気を少しでもリアルに感じていただければ幸いです。

 Youtubeの動画はともかく、以前の記事 ■凄い! 3Dハンディカム HDR-TD10 裸眼3D対応 3.5型高解像度液晶モニターとiPhone 3D (^^) にて紹介したように、3.5インチの現実、といった感のある世界最高の裸眼ステレオ視モニタで観る作品立体映像は、こうした立体造形の記録として抜群の性能を発揮している。

 僕は収納的にも金銭的にも(^^;)、昨日紹介した愛するキャシー・オリヴァスやアマンダ・ルイーズ・スペードの作品は購入することが出来ないけれど、こうして3D動画の生々しい姿を家に持ち帰ることが出来て嬉しい。

 もっとソニーはこの網膜ディスプレイに迫る裸眼立体視を実現したテクノロジーを誇っていいと思う。今のところ、このモニタについて正統に評価した記事を僕は眼にしたことがないけれども(視野角の狭さは弱点だけれども)映像史的に画期的な出来事なのだと思うのだけれど、、、。家電屋の隅にひっそりと並ぶ超絶な現実再生装置。
 この装置の真価の一つとしては美術作品、とりわけ彫刻等の造形物の記録としては、絵画のハイビジョン記録と同様に、テクノロジーによる鑑賞機会の創出という側面を持っているので、本格的に美術館等での運用も考えてほしいものです(^^)。

 いかんいかん、ついこのモニタの話になると熱くなってしまうw。
 Youtubeでの掲載は解像度的には不満が大きいけれども、動画に15万曲のフリーBGMが提供されている機能は素晴らしい。動画のアップロード後に選曲をキーワードで実施できるのだけれど、多様な曲が用意されているため探すのがはっきりいってとても楽しいのである。

 今回、昨年のトーンか、もっとファンキーに振ったものか、悩んでしまった。
 サーカス・ポスタラスの作家の風貌と会場の作品をイメージしつつ選んでみたのだけれど、いかがだろうか。
 作品の特徴から、曲を探す時のキーワードを"Surreal"とか探してみたのだけれど、なんと"Surreal"な曲は、ほとんどが、Hip Hopばかり(^^;)。Hip Hopとシュルレアリスムの親和性という全く予期しなかった事実に少し吃驚したんだけれど、何か強い関係があるんでしょうか。謎だw。

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 留之助商店
サーカス・ポスタラス・スタジオ
日下部民芸館
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ソニー『フルハイビジョン3D ハンディカム HDR-TD10』
ソニー『フルハイビジョン3D ハンディカム HDR-TD20』
 新型機はふたまわりほど小形化。

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2012.04.23

■感想『Monsters and Misfits II : モンスターズ・アンド・ミスフィッツ2 怪物と不適応者たち II 展』Japan Exhibition

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日下部民藝館『Monsters and Misfits II : モンスターズ・アンド・ミスフィッツ2 怪物と不適応者たち II 展』
 飛騨高山 留之助商店 本店/サーカス・ポスタラス・スタジオ提供。
 2012.4/13〜26 開催。
 アーティスト:キャシー・オリヴァス、ブラント・ピータース、クリス・ライニャック、アマンダ・ルイーズ・スペード、ドクターA。
 プロデュース:中子真治氏。
 Tomenosuke-Syoten / Circus Posterus Studios and Kusakabe Folk Museum" Monsters and Misfits II " Japan Exhibition , April 13 - 26 2011, Ojimachi 1-52, Takayamashi, Gifu 506-0851 Japan
 Artist : Doktor A、Kathie Olivas、Brandt Peters、Chris Ryniak、Amanda Louise Spayd

 開幕早々に行きたかったが、本業に忙殺されて赴けなかった待望の "Monsters & Misfits II展" へ12.1/21(土)に行ってきた。
 まずは囲炉裏に座り、 再会(?)した怪物と不適応者たちに挨拶し、しばらく沈黙の会話を(^^)。

 ひととおり雰囲気を楽しみ、まずは作品を一体づつ、じっくりと鑑賞。

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 キャシー・オリヴァスのエリザベスとリジーの『悲惨な子供たち』と名付けられたシリーズは、今回も素晴らしい。
 この醸し出される優しさと異端は、どこから来るのだろう。愛くるしい丸を基調とした均衡のとれた完璧なパランス下にある幼児体形。そして上目遣いに世界をにらむ、円らなアイロニカルな視線。

 図録にキャシー・オリヴィスの以下のような言葉が書かれている。

"(略)キャラクターは孤独や恐怖や不安を演じ、郷愁を誘うと同時に、力を得たもうひとりの自分としての役割もこなします。このシリーズの作品は、恐怖心が人の現実感にどのような影響を及ぼすかを、皮肉的な視点から表現しているのです。さらにキャラクターは自らの置かれている現実を探求する、孤独な世界の語り手も演じています。(略)"

 この言葉は帰宅してから図録で初めて読んだのだけれど、作家の視線は、この造形を観る者に確実に届いていると感じさせる。やはりあの眼は世界に恐怖を感じている視線を宿していたわけである。キャシー・オリヴィスの世界への"Misfits"。

Photo_2

 そして、もうひとつ強く感銘を受けたのが、アマンダ・ルイーズ・スペードの作品。囲炉裏の中央に立つ背高の二人 "パン職人とデザートをお持ちしました"。
 くすんだ赤と点の眼が素晴らしい。この絶妙のバランス感はなんでしょうね。

Photo_3

 不適応者たちにズバリフィットする、僕のこの感覚(^^)。和みます。
 影のある楠んだ白い陶器のような顔の肌。布地でできた明るい赤を基調とした衣装。佇む姿が周囲の空気を異次元に変えるような強いイメージに溢れている。

 ショーケースに収められていたアマンダの別の作品も布地の暖かみと冷たい視線が印象的。

 他の作品の写真は、こちらにアーカイブしたので、よろしければ御覧下さい。
 Pictures by Ultimate Future Image Lab (Picasa)

2012-04-21 Monsters & Misfits II

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 留之助商店
サーカス・ポスタラス・スタジオ
日下部民芸館
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2012.04.20

■情報 ヤノベケンジx amadana [ウルトラフューチャー:ULTRA FUTURE冷蔵庫]

Yanobe_kenji_ultrafuture_freezer

ヤノベケンジx amadana 新プロジェクト未来生活者のための『ULTRA FUTURE』(ウルトラフューチャー)
(PARCO-CITY&TOKYO FRONTLINE Online Artstore Living with ARTS | ファッション通販のパルコ・シティ)

"Living with ARTSとアーティスト ヤノベケンジが組み、新ブランド「ULTRA FUTURE」がTOKYO FRONTLINE2012開催のタイミングでスタート。

まず第1弾はデザイン家電のamadanaとコラボした「SUN CHILD冷蔵庫」が登場。
ヤノベケンジ自らが冷蔵庫の全面にSUN CHILDをテーマにした絵をドローイング。
もちろん、世界でたった1つのユニーク・ピースです。
今回はLiving with ARTSだけの取り扱いで「特別コラボ価格」80万円となっております。

・サイズ: 外形寸法(約mm) W685×D639×H1798
・Living with ARTSウェブサイトでの販売は2月27日(月)からです。"

 なんとヤノベケンジの冷蔵庫!?
 「ULTRA FUTURE」というブランドは期待させるものがあるのだけれど、その第一弾が、白い冷蔵庫に車用マジックで描かれた線画というのが少し寂しい。
 サン・チャイルドやアトム・スーツ、ラッキードラゴン等、ヤノベファンには嬉しいキャラクター達が集まっているのだけれど、、、。

 価格はなんと80万円!(上記サイトには別の記載に84万円とあり、どちらが本当かわからないのもなんだか、、、、)
 毎日、冷蔵庫を開けると、可愛いアトム・スーツトらやんに出会えるのは微笑ましいのだけれど、よほどのマニアでないとこれは思い切れない買い物でしょうね。

 引用した上記パルコの通販サイトの写真は、京都造形芸術大学のあのULTRA FACTORYで冷蔵庫に絵を描くヤノベケンジの姿。紛れもないウルトラな工房で作られる「ウルトラな未来」wの今後に期待したいものです。

 例えば、第二弾は「"ULTRA黒い太陽"室内灯」を希望w。テスラコイルで空間を清浄! そして第三弾は「"ジャイアント・トらやん"オーブンレンジ」 とか(^^;)はどうでしょう?

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2012.04.18

■情報 『ツイン・ピークス20周年記念 アート展』"Twin Peaks; Fire Walk with Me" group art exhibition

Tpad1

"Twin Peaks; Fire Walk with Me" group art exhibition
展示作品(公式HP)

"2012.4/21-5/12
カリフォルニアサンタモニカ CoproGallery"

 ディヴィッド・リンチ監督の『ツイン・ピークス』20周年を記念したグループアート展。
 右のポスターによると、53人の作家が参加。

 リンク先でそのうちのいくつかの参加作品を観ることができます。

 いずれも『ツイン・ピークス』からイメージされた各作家の世界が構築されている。

Twinpeaks_fire_in_the_walk

 ローラのイメージから、あの赤い列車まで。
 各々の作家が、自身が記憶に焼き付けられた場面をイマジネーション豊かに表現している。

Davidlynchfigure768x1024

Twin Peaks Fire Walk With Me 20th Anniversary Group Exhibition Preview(welcometotwinpeaks.com)
 こちらにさらに多くの作品が掲載されている。
 そして、リンチ御大の作品は右のようなもの。

 これはいったい何なのだろう。
 リンチの心象風景としての『ツイン・ピークス』はこのようなものなのだろうか。

 まだまだ謎に満ちたスノコルミーの街…。

◆関連リンク
『ツイン・ピークス ファーストシーズン [DVD]』  

"アメリカ北西部の小さな町ツイン・ピークスで、ある日、ビニール袋に包まれた少女の死体が発見される。被害者は地元の高校に通う17歳のローラ・パーマー。 検死の結果、彼女は死の12時間前に少なくとも3人の男と性交渉があり、ドラッグの常習者であった。事実が判明する。町でも評判の優等生だった彼女の身に 何が起きたのか?事件解決の為に派遣されたFBI特別捜査官クーパー(カイル・マクラクラン)はいくつかの謎めいた手がかりを発見する。しかし操作が進む に連れ、ローラを巡る人々の意外な一面が明らかとなり、事件はさらに複雑な様相を呈していく。"

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2012.04.16

■スタート! 飛騨高山 留之助商店「怪物と不適応者たち II展」Monsters and MisfitsⅡexhibition 2012


[Monsters and MisfitsⅡ] exhibition 2012:movie2 - YouTube
[Monsters and MisfitsⅡ] exhibition 2012:movie1 - YouTube

 ついに4/13(金)から"Monsters & Misfits 2展"がスタートした。
 初日に有休取るはずが、逃れられぬ仕事を入れられ、結局、行くことは叶わなかった。
 留之助商店の榎本店長さんが、Youtubeに初日のレセプションと、その前日の作家たちの様子を動画でレポートされているので御紹介。
 とてもアットホームな作家と留之助商店さんの関係が伺えるムービーとなっている。
 僕は、次の土日になんとか行くことが出来ると思うけれど、あの暖炉の周りに佇む怪物たちのあの雰囲気に、早く浸りたいものである(^^)。

Monsters_misfits_2

飛騨高山 留之助商店 店主のブログ : Monsters & Misfits II、これが展覧会図録の表紙である

"Monsters & Misfits II展、4月13日から26日まで飛騨高山の日下部民芸館にて開催。
2012 Monsters and Misfits II Exhibition Catalog / 48 full color pages edition size 300
展覧会図録 / B5版オールカラー48ページ 300部限定 / ¥ 1,000(税込)"

 右は展覧会の図録の表紙とのこと。
 こちらは留之助商店の通販ページ 飛騨高山 留之助商店 本店 都会的な意匠家による玩具 より購入可能です。
 同じく通販ページで、各展示作品の販売も実施されているが、これはかなり既にSOLD OUT。
 ただしまだいくつかの作品は販売されているので、ご興味のある方は是非。
 僕はキャシー・オリヴィス "クマのヌイグルミを着たリジー"とかほしいんだけれど、さすがに14.4万円は小遣いでは賄えず涙…です。

◆関連リンク
Monsters and Misfits展 当Blog記事 検索

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2012.04.13

■情報 大友克洋『AKIRA』実写映画化 絵コンテ公開

Akira_concept_art

Unused storyboards show what the American Akira could've looked like

 リンク先によると、これはコンセプトアーティスト Sylvain Despretz ("Gladiator", "Alien Resurrection"を担当)による『AKIRA』のイメージボードらしい。
 映画自体が、監督の名前が具体的に挙がっているが、何回か延期されて、まだまだ撮影は開始されていないようである。

 そしてこのコンセプトアートは、Ruairi Robinson監督による数年前のプロジェクトのもののようである。

 引用したこの一枚と、他にもう一枚の画像がある。
 上のは、間違いなく、あの漫画の冒頭シーンであると思われる。そして、リンク先のもう一枚は、金田らしき人物とバイクシーンが描かれている。そちらの絵は、かなりアメコミ調で、とても大友の絵とは似ても似つかない、はっきり言って格好わるいものである。

 映画自体が今後どうなるか分からないが、実写映画に大友克洋自身のイメージができるだけ反映されることを祈りたい(^^;)。本来なら大友が絵コンテを描くのが一番なのかもしれないww。

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2012.04.11

■情報 名和 晃平『MANIFOLD : マニフォルド』+大友克洋『AKIRA』

Photo_2

BEAMSコラボのTシャツ | 大友克洋GENGA展

"Manifold_Model & Kaneda ¥5,040- 現代美術作家「名和晃平」による「AKIRAキャラクターの金田」と2012年夏にアルミ鋳造によって制作予定の巨大彫刻「Manifold(マニホールド)」のコラボ作品。Manifoldは多様体を意味する言葉で、「大状況」を前に、人は何を感じ、何をするべきか、そして何ができるのかを問う作品。"

 大友克洋GENGA展に関連し、『AKIRA』と若手アーティストとのコラボが企画されたという。リンク先に幾つかのTシャツが掲載されているが、僕は名和晃平さんのアルミ鋳造の巨大彫刻「Manifold(マニホールド)」と金田の2ショットに興奮(^^)。

 『AKIRA』とのコラボというのも面白いけれど、実は昨年の『シンセシス』展で一部展示されていたという名和の企画『MANIFOLD : マニフォルド』のことを知らなかったので、そちらに興味津々(^^)。

 この作品について、以下のような紹介がある。

SANDWICH 名和 晃平 氏|導入事例集|ユーザー導入事例サイト:Infinite-Ideas

"名和氏は2009年ごろから、スタディとして3Dプリンタを使用。当初はキャベツをスキャンし、3Dプリンタで造形していた。 『MANIFOLD』は2012年9月に韓国で設置予定の彫刻で、本来は高さ13m×幅15m×奥行12mと巨大だが、『シンセシス』展では30分の1のモデルと、180近くの実寸パーツのうち33パーツが展示された。 33のパーツは5軸制御のNC加工機を使って発泡スチロールで作成することに。そして30分の1のモデルの制作に選ばれたのが、3Dプリンタ『Dimension(ディメンジョン)』だった"

 これは3Dプリンタでの制作事例として紹介されているHPの、名和氏へのインタビューを含む記事なのだけれど、その大きさ 高さ13m×幅15m×奥行12mというのに驚く。

 形状は、上のTシャツの絵柄で、金田が見上げる球体と円錐/円柱の柱が組合わさった、この世にない奇妙なものである。そして十数mの大きさ !

 これだけの不定形な形状の巨大なオブジェが、人にどのようなインパクトをもたらすものなのか、実物が登場する今年の9月が楽しみである。(ただし設営は韓国ということなので、実物を見る機会はおそらく僕にはないだろうことが残念)

◆関連リンク
Kohei Nawa(公式HP) INFORMATION

" 屋外彫刻"Manifold"/新世界(韓国:チョナン)2012年秋"

名和晃平 MANIFOLD - Google画像 検索
 こちらで写真から『シンセシス』展の様子がうかがえます。
東京都現代美術館「名和晃平 シンセシス」展レポート | jiku.

"アトリウムでは、2012年に韓国で設置予定の巨大な彫刻作品「MANIFOLD」の一部となるモデルを配置。3D触感デバイスを用い、デジタルの粘土を手の感触を確かめながらかたちづくったという。"

 こちらには「MANIFOLD」の部品(実物大)の一部の展示風景が。
大友克洋原画展 実行委員会『GENGA - OTOMO KATSUHIRO ORIGINAL PICTURES 』
『大友克洋GENGA展カタログ』

"B4版256頁オールカラー。4800円+税。初期作品から最新作まで当時のインタビューなどを網羅したカタログ。4月23日より一般書店、amazonでの販売を開始"

当Blog関連記事 名和晃平 Google 検索

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2012.04.09

■情報 BEAT TAKESHI KITANO 「絵描き小僧展」

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BEAT TAKESHI KITANO 絵描き小僧展 Fondation Cartier pour l’art contemporain (公式サイト)

 "[開催期間] 2012年4月13日(金)~9月2日(日)123日間
[開館時間] 11時~19時(金、土は20時 最終入場30分前)
[休館日] 毎週月曜(祝日の場合は翌日 ※GW中は無休)、8月5日(日)
[会場] 東京オペラシティ アートギャラリー(東京都新宿区西新宿3-20-2)
主催:フジテレビジョン、カルティエ現代美術財団、東京オペラシティ文化財団"

BEAT TAKESHI KITANO 絵描き小僧展

"フランス・パリの「カルティエ現代美術財団」にて2010年3月~9月、6ヶ月にわたり開催された『Beat Takeshi Kitano, Gosse de peintre 絵描き小僧』展。“天才コメディアン・ビートたけし”、“世界的映画監督・北野武”・・・ さまざまな顔を持つ氏の、現代アーティスト 「BEAT TAKESHI KITANO」としての新たな一面にパリは大いに魅了され、「カルティエ現代美術財団」で大ヒットとなりました。 「BEAT TAKESHI KITANO」の作品が一堂に会する本展覧会は、いわばパリ「カルティエ現代美術財団」で開催された展覧会の凱旋帰国であり、現代アーティスト「BEAT TAKESHI KITANO」として日本初の個展となります。  
…パリ開催時の原題である『Gosse de peintre』は、「絵描き小僧」と邦題がつけられています。 フランス語で「Gosse」は「悪ガキ」「小僧」といった意味合いの言葉で、「peintre」は「画家」「絵描き」であると同時に「ペンキ屋」という意味もあります。父親が漆職人でペンキ屋でもあったBEAT TAKESHI KITANOにとって『Gosse de peintre』は、「ペンキ屋のせがれ」という解釈もできるため、このタイトルとなりました"

 パリからの凱旋展示会。
 村上隆にしても日本国内では個展が開かれていないし、日本のアート界の閉鎖性を感じさせる出来事のひとつだと思う。
 パリでやらなかったら、きっとたけしのアート展は日本で開かれなかったのではないだろうか。こんなに面白そうなのに。

 先週、記事にした「たけしアート☆ビート 手描き一万枚の小宇宙 アニメーション作家 山村浩二」にて、たけしが山村氏に手ほどきを受け、アニメーションを作成(自身のコマネチ!をアニメ化した、凄いシンプルなもの)していた。
 「自分のやってきたことは漫才でも映画でも絵でも、山村作品に比べて中途半端だった」とアニメに惹かれている様子が映し出されていた。
 ここから、強い興味をもっているのは明確で、たけしのあの稚気に溢れる絵画の世界が、アニメーションとして動き出したら、とても楽しいものになるのではないかと想像して、ワクワクしている。実現したらいいですね。

 あの北野たけし映画の静かな凄みのある映像と、この絵画の世界の融合。

◆関連リンク
Fondation Cartier pour l'art contemporain
 東京での展示を伝えるカルティエ財団の公式HP
Beat Takeshi Kitano, Gosse de peintre - Google 画像検索
 パリでの展示の模様。
Beat Takeshi Kitano, Gosse de peintre - YouTube
 こちらは動画。

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2012.04.06

■感想 レオポルド・ショヴォー作 山村浩二監督『年をとった鰐』Léopold Chauveau "Histoire du vieux crocodile"

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年をとった鰐

"2005/13分/35mm, Hiビジョン/ビスタ
16:9/ DOLBY デジタル 製作:ヤマムラアニメーション 語り:ピーター・バラカン 原作:レオポルド・ショボー『年をとったワニの話』(福音館書店/出口裕弘 訳) 演出、脚本、アニメーション、美術、編集:山村浩二 サウンドデザイン:笠松広司"

山村浩二セレクト・アニメーション DVD『年をとった鰐』

"NHKの子供向け短編アニメやCM、ミュージッククリップなど幅広いジャンルで活躍中のアニメーション作家・山村浩二。彼が製作した「年をとった鰐」に加え、自らセレクトした「ビーズ・ゲーム」「フランクフィルム」「リボルバー」など、全8作品を収録"

年をとった鰐 公式ブログ

"山村浩二が長年の構想の後に遂に映像化。シンプルな線によるストイックな映像と、ピーター・バラカンの味のある語りとともに、やさしく、切なく描き出しました。子どもから大人まで楽しめる寓話性に富んだ、ほろ苦い涙を誘う切ない物語。"

 元絵本のイメージに沿って作られたという「年をとった鰐」。
 シンプルな絵柄で語られるシュールな長命の老鰐の数奇な老後の人生。

 素朴だけれど、力強い奇想が満ちていて、そして蛸の娘との邂逅と別れが素晴らしくシュール。生体の宿命とその狭間に存在する心の起こす珍奇な生業。最後、アフリカの人々の神になるところの人の描写とか、その寓話的な批評性が素晴らしい作品。原作の力も大きいのでしょうが、これは傑作アニメーションです。

◆関連リンク
レオポルド ショヴォー『年をとった鰐』

"若い頃、ピラミッドが建つのを見たほど年をとった鰐は今やリュウマチに蝕まれ、もう魚もとれない。心の底から嫌気がさした時、鰐は自分のひ孫を食べてしま う。もう何千年も生きてきてとても尊敬されていた鰐だが、一族は彼の死刑を決めた。子孫たちが自分を尊敬しなくなったのにたえきれず、鰐はひとりナイルを 去る…。
内容(「MARC」データベースより) フランスの名作、レオポルド・ショヴォーの傑作「年をとったワニの話」をアニメーション作家、山村浩二が映像化に挑んだ意欲作。禅の如きシンプルで絶妙な タッチが見事に鰐の心理を描き出す、少々苦い、大人の寓話。"

レオポルド・ショヴォー『年をとった鰐』(文庫)

"数十世紀もの年をへたワニは、故郷を捨ててナイルをくだり、海に出て十二本足のタコと恋仲になるのですが…苦いユーモアにみちた表題作ほか、奇想あふれる 全四篇を収録。「二十世紀のラ=フォンテーヌ」ショヴォーが、最愛の息子ルノー君に語ったお話にみずから絵をつけた物語のシリーズ、第一弾"

Léopold Chauveau - Wikipédia
レオポルド・ショボー(wiki) Google 翻訳
Histoire du vieux crocodile : 年をとった鰐 - Google 画像検索

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2012.04.05

■感想 NHK BSプレミアム 『山村浩二スペシャルアワー~アニメーション「頭山」から「マイブリッジの糸」まで〜』

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NHK BSプレミアム 『山村浩二スペシャルアワー~アニメーション「頭山」から「マイブリッジの糸」まで〜

" 世界的に活躍するアニメーション作家・山村浩二。繊細でオリジナリティー溢れる作風で注目を集め、世界で唯一、アヌシー、ザグレブ、オタワ、広島の“4大アニメーション映画祭”すべてでグランプリを受賞。番組では「たけしアート☆ビート 山村浩二」を再放送。さらに、「頭山」以降の作品の変遷をたどりながら、最新作「マイブリッジの糸」までを放送。山村アニメーションの魅力を余すところなく紹介する"

Twitter / @Koji_Yamamura: 山村浩二スペシャルアワー

"『頭山』『年をとった鰐』『カフカ 田舎医者』『こどもの形而上学』『マイブリッジの糸』放送"

アカデミー賞にもノミネートされた「頭山」も放送。アニメーション作家・山村浩二のスペシャル番組がNHK-BSプレミアムにて3月26日深夜放送  - amass.

"3月27日(火)午前01:27〜02:40(26日深夜)
【出演】山村浩二,犬童一心,片山杜秀"

 一時間強にわたり、山村浩二監督を特集した番組が放映された。
 「たけしアート☆ビート」は以前に観たことがあったが、特に印象的だったのは北野武の最後に言った言葉。「今回、対談するという事で、ずっと観ないでいた山村さんの作品をしっかり拝見しました。漫才他、自分のやってきたことが何か間違っていたのではないか、と思ってしまった」(正確な言葉でなく、大意で引用)。
 これは世界のたけしから、山村監督のアニメーションに捧げられた最大級の賛辞である。

 そして代表的な五作品のノーカット放映。「マイブリッジの糸」は、まだ劇場公開中のはずだけれど、NHKがポリゴンピクチャーズと共同制作であるため、BS限定ではあるがTV放映となったのだろう。

 僕は劇場で観るチャンスがなかったので、この放映を心待ちしていた。実は「田舎医者」も「年をとった鰐」も「こどもの形而上学」も観たことのなかった僕は、まとめて山村作品を堪能できて、NHKに大感謝である(^^;)。
 
 「頭山」と初見の作品群。表現の幅が広く、これらは、一作として類似作品がない、挑戦的な作品であるところがとても素晴らしい。

 「頭山」の落語ベースの滑稽でシュールな物語。
 そこから転調し「年をとった鰐」の凄みのあるブラックな奇想。深層心理風景を映像化したような「田舎医者」の伸縮自在の医者のアニメート。肩の力を抜いて、稚気に溢れる子どもたちのメタモルフォーゼを描いた「こどもの形而上学」。
 そして最新作にして、難解な時空物語である「マイブリッジの糸」。
 
 「年をとった鰐」と「田舎医者」の凄さに圧倒されて、正直言って僕は「マイブリッジの糸」は絵柄もテーマも実は強く響いてくる感じではなかった。
 「マイブリッジの糸」自体の映画の原初を描いたシーンは感銘を受けたのだけれど、東京の母子のシーンとの連環がピンとこなかったのだ。

 番組では作品の後、犬童一心監督と音楽評論家の片山杜秀氏の解説が入っていた。こういう解釈があるのは聞いてよくわかったのだけれど、僕には抽象的すぎて背景情報を知らないので、映画の観賞後の印象はぼんやりとしたものとなってしまった。片山氏による作品に使用されている楽曲、バッハの「蟹のカノン」についての解説も、なるほど、と思ったのだけれど、、、、。

 絵のイメージもテーマに沿った表現のようだけれど、実は好きな表現ではなかったので、、、。あくまでの好みの問題ですね、これは。

 最後に強く印象に残った「年をとった鰐」と「田舎医者」。
 これら表現とテーマの融合がまさにこうしたアニメーション作品だけが到達できるイメージになっており、素晴らしいと思った。
 「マイブリッジの糸」は、また何回か見直して、噛み込んでみたいと思う。

◆関連リンク
エドワード・マイブリッジ - Wikipedia

"1878 年6月15日にはこの装置を等間隔に12台並べ、疾走する馬の連続撮影を成功させた。 シャッターは当初ゴムやスプリングを用いたものであったが、後には安定して高速度を得るために電気式のものに改良された。 これにより露出時間は1,000~6,000分の1秒が得られた。 レンズはダルメイヤー製、焦点距離90ミリ、レンズ口径32ミリが用いられた。(略)
ゾエトロープと組み合わされ、次に幻燈機のように投影するための装置が作られた。 図像がディナー皿程度の大きさのガラスの円盤の縁にそって並んでいるもので、ゾープラクシスコープと呼ばれた。 投影されたのは実のところ写真ではなく、写真をもとに描かれた絵であった。 1879年にスタンフォードと友人らを相手に上映され、サンフランシスコで一般にも公開された。 スタンフォードの出資により、パリとロンドンでの講演旅行も行われた。 この連続写真を見たエジソンは大いに触発され、後に映写機キネトスコープを発明することになる。そして、キネトスコープはシネマトグラフにつながり、映画が誕生することになる"

Twitter / @Koji_Yamamuraさん

"NHK Worldで2012年4月より放送される英語版 "TAKESHI Art Beat"のオープニングタイトルを制作。「たけしアート☆ビート」の公式サイトでタイトル映像が視聴できます"

たけしアート☆ビート(こちらに山村氏のタイトル映像)

"NHKワールドでは、2012年4月より28分に再編集した 英語版 TAKESHI Art Beatの放送が始まります。詳細は、NHK WORLDのサイト でご確認ください"

映画『マイブリッジの糸/Muybridge's Strings』 公式サイト

Muybridge - YouTube マイブリッジが撮った映像がいくつかYoutubeに。
Eadweard Muybridge - YouTube このあたりが御薦め。
Eadweard Muybridge - Wikipedia, the free encyclopedia
 エドワード・マイブリッジ - Wikipedia


カフカ作・山村浩二監督『田舎医者』 

"繰り返される現実に、絶望を抱えて生きる。”田舎医者”はわたしたちの日常にいる― 日本人初、オタワ国際アニメーション映画祭グランプリ受賞作品。『頭山』の山村浩二が挑むカフカの世界。 (ストーリー)田舎医者は困り果てていた。すぐにでも患者のところに行かねばならない。そんな時、ふと目の前に突如あらわれた馬子。馬に乗ると一瞬にして 遠く離れた患者宅に到着した。何か困ったことがおこると、神様は私に救いの手を差し伸べてくれる―。暑く湿った部屋。すすり泣く家族。わき腹に薔薇色の傷 を咲かせた少年。だが、どうしようもない出来事ばかりを前にして私は何もできない。私は医者だ。私は無能だ。自分を救うために自分をだまし、こうして私は また絶望の朝を迎える・・・。 初回限定「山村浩二監督絵書き下ろしペーパーケース使用」"

山村浩二『マイブリッジの糸I』
山村浩二『マイブリッジの糸II』

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2012.04.04

■予告篇 ティム・バートン監督『フランケンウィニー:Frankenweenie』 (2012)

Photo

Frankenweenie - Movie Trailers - iTunes(予告篇)
Frankenweenie (2012) - IMDb

 アメリカで、2012.10/5公開予定のティム・バートン監督『フランケンウィニー:Frankenweenie』。予告編が素晴らしい。

 御存知の通り、本作はティム・バートンの最初の短篇アニメーションがベースになった、新作長篇。モノクロの画面の雰囲気がとてもいい。そして何より、3D立体視のストップモーションアニメーションなのである。
 傑作、ヘンリー・セリック監督『コララインとボタンの魔女』を本家(?)ティム・バートンが超えることが出来るのか、どうか。相当高いハードルなので、興味深く見守りたい(^^)。

 フランケンシュタインのマッド・サイエンティストなテイストも、予告篇ではとても良い雰囲気出している。期待の一本です。

Photo_2

Dark Shadows - Movie Trailers - iTunes
 そしてもう一本、ティム・バートン作品。
 なんといういつものバートン・テイスト。ジョニー・デップのビジュアルもその一因だけれど、やはり画面作りがバートンそのもの。
 70年代ポップスをBGMに語られるキッチュなホラーコメディというところでしょうか。

ダーク・シャドウ : 作品情報 - 映画.com

"1966年から71年まで米ABCテレビで放送され、「血の唇」(70)として映画化もされたゴシック・ソープオペラを、ティム・バートンとジョニー・デップが8度目のタッグで新たに映画化。 1752年、裕福なコリンズ家に生まれ育ったプレイボーイのバーバナスは、魔女アンジェリークの手により不死のバンパイアにされ、生き埋めにされてしまう。2世紀を経た1972年、ふとしたきっかけでバーバナスは自身の墓から解放されるが、200年が過ぎたコリンズ家はすっかり落ちぶれ、末裔たちは誰も が暗く不可解な秘密を抱えて生きていた……。"

House Of Dark Shadows trailer - YouTube
 元になった「血の唇:House of Dark Shadow」(70)の予告篇。
 こちらはシリアスなタッチですね。

◆関連リンク
フランケンウィニー - Wikipedia

"まだディズニーに在籍し、アニメーターとして働いていた当時25歳のティム・バートンが原案・監督をしており、100万ドルの製作費で作られた。バートンは インタビューで、もともとの製作の発端は、いくつかのイラストと自分の感情、そして短編映画にするに当たっての期待から生まれたと語っている。メアリー・ シェリーの小説『フランケンシュタイン』と、1930年代に製作されたジェームズ・ホエール監督のユニヴァーサル映画の古典ホラー『フランケンシュタイン の花嫁』などをモチーフに、うまく現代風にアレンジされており、設定もカリフォルニアの郊外に移し変えるなど現在のバートン映画のルーツを垣間見ることが 出来る。"

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2012.04.02

■予告篇 レン・ワイズマン:Len Wiseman監督『トータルリコール:Total Recall』

Photo_3

Total Recall - Movie Trailers - iTunes

"Director: Len Wiseman  Cast: Colin Farrell, Kate Beckinsale, Jessica Biel, Bryan Cranston, John Cho, Bill Nighy
Writers: Kurt Wimmer, Mark Bomback"

 監督は『アンダーワールド』シリーズのレン・ワイズマン、特報もなかなかの映像になっているので、期待していいんじゃないだろうか。
 ポール・バーホーベン版の猥雑さを、スタイリッシュな映像のこの監督が、どう取込むのか。猥雑こそ命な、『トータルリコール』がどんな作品に仕上がるか、期待したいものである。

Total Recall - Official Site
 アメリカ本国では12.8/3公開とのこと。
トータル・リコール - オフィシャルサイト(日本語公式)
 特報は登場しているが、予告篇は本日4/3に解禁。日本は12年夏公開となっている。

◆関連リンク
『バトルシップ : Battleship』 - Movie Trailers - iTunes
 おまけw。これ、3Dだったら凄い迫力でしょうね。特に戦艦との海戦シーンがみもの。あれ、でも調べたらどこにも3D表記がない。なんだ2Dか、残念!

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