■感想『Monsters and Misfits II : モンスターズ・アンド・ミスフィッツ2 怪物と不適応者たち II 展』Japan Exhibition
日下部民藝館『Monsters and Misfits II : モンスターズ・アンド・ミスフィッツ2 怪物と不適応者たち II 展』
飛騨高山 留之助商店 本店/サーカス・ポスタラス・スタジオ提供。
2012.4/13〜26 開催。
アーティスト:キャシー・オリヴァス、ブラント・ピータース、クリス・ライニャック、アマンダ・ルイーズ・スペード、ドクターA。
プロデュース:中子真治氏。
Tomenosuke-Syoten
/ Circus Posterus Studios and Kusakabe Folk Museum" Monsters and
Misfits II " Japan Exhibition , April 13 - 26 2011, Ojimachi 1-52,
Takayamashi, Gifu 506-0851 Japan
Artist : Doktor A、Kathie Olivas、Brandt Peters、Chris Ryniak、Amanda Louise Spayd
開幕早々に行きたかったが、本業に忙殺されて赴けなかった待望の "Monsters & Misfits II展" へ12.1/21(土)に行ってきた。
まずは囲炉裏に座り、 再会(?)した怪物と不適応者たちに挨拶し、しばらく沈黙の会話を(^^)。
ひととおり雰囲気を楽しみ、まずは作品を一体づつ、じっくりと鑑賞。
キャシー・オリヴァスのエリザベスとリジーの『悲惨な子供たち』と名付けられたシリーズは、今回も素晴らしい。
この醸し出される優しさと異端は、どこから来るのだろう。愛くるしい丸を基調とした均衡のとれた完璧なパランス下にある幼児体形。そして上目遣いに世界をにらむ、円らなアイロニカルな視線。
図録にキャシー・オリヴィスの以下のような言葉が書かれている。
"(略)キャラクターは孤独や恐怖や不安を演じ、郷愁を誘うと同時に、力を得たもうひとりの自分としての役割もこなします。このシリーズの作品は、恐怖心が人の現実感にどのような影響を及ぼすかを、皮肉的な視点から表現しているのです。さらにキャラクターは自らの置かれている現実を探求する、孤独な世界の語り手も演じています。(略)"
この言葉は帰宅してから図録で初めて読んだのだけれど、作家の視線は、この造形を観る者に確実に届いていると感じさせる。やはりあの眼は世界に恐怖を感じている視線を宿していたわけである。キャシー・オリヴィスの世界への"Misfits"。
そして、もうひとつ強く感銘を受けたのが、アマンダ・ルイーズ・スペードの作品。囲炉裏の中央に立つ背高の二人 "パン職人とデザートをお持ちしました"。
くすんだ赤と点の眼が素晴らしい。この絶妙のバランス感はなんでしょうね。
不適応者たちにズバリフィットする、僕のこの感覚(^^)。和みます。
影のある楠んだ白い陶器のような顔の肌。布地でできた明るい赤を基調とした衣装。佇む姿が周囲の空気を異次元に変えるような強いイメージに溢れている。
ショーケースに収められていたアマンダの別の作品も布地の暖かみと冷たい視線が印象的。
他の作品の写真は、こちらにアーカイブしたので、よろしければ御覧下さい。
Pictures by Ultimate Future Image Lab (Picasa)
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2012-04-21 Monsters & Misfits II |
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