■情報 押井守監督 新作『The Last Druid - GRM Wars ( ザ・ラスト・ドルイド : ガルム・ウォーズ )』(『ガルム戦争 最後のドルイド』(?)) 幻の『ガルム戦記』がついに実写英語映画として実現!
ついに『ガルム戦記 G.R.M. THE RECORD OF GARM WAR』として知られた押井守監督15年来の待望の作品が2014年完成を目指して動き出した。関連情報をまとめた。
Ghost in the Shell's Oshii to Helm His 1st Live-Action English Film - News - Anime News Network(12.10/30)
『攻殻機動隊』の押井守監督が、初の実写英語映画に舵をきった Google 翻訳
Ghost in the Shell Director Mamoru Oshii Trades Cyberpunk for Steampunk in The Last Druid: Garm Wars - Anime News Network(12.10/29)
『攻殻機動隊』の押井守監督 サイバーパンクからスチームパンクへ 最後のドルイド : ガルム戦争 Google 翻訳
『ガルム戦記』が“The Last Druid: Garm Wars”として復活。押井守が監督、英語の実写映画として制作 - 押井守 情報サイト 野良犬の塒(上記の翻訳有)
"かつて企画されていた『G.R.M. Record of Garm War(ガルム戦記)』が『The Last Druid: Garm Wars(邦題未発表)』と名前を変えて、ついに復活する模様です。まだ何もありませんが、公式サイト予定地もあります。"
The Last Druid - GRM Wars, Mamoru Oshii (公式HP 工事予定地)
押井守の「世界の半分を怒らせる」。第4号:押井守の「世界の半分を怒らせる」 - ニコニコチャンネル
" 国内独占情報解禁! あの『G.R.M』が再び動き出す!
押井守監督最新作『The Last Druid: Garm Wars』製作決定!!
1995年『攻殻機動隊』を作り終えた押井監督が次に挑んだのはまだ誰も見たことのない新たなる映像の創造だった。デジタル技術を駆使し、3DCGと実写と アニメーションを融合させる壮大なプロジェクト、それが『G.R.M. THE RECORD OF GARM WAR(ガルム戦記)』。しかし『G.R.M』は1996年に ふたつのパイロット映像こそ作られながらもその後、凍結。その映像技術の片鱗 はのちの『アヴァロン』へと受け継がれていったが、作品としての『G.R.M』は 陽の目を見ることなく、一部のファンの間だけで語り継がれる存在となっていた。
だが『G.R.M』は死んではいなかった。押井監督のなかでその命は消えること なく、育まれ続けていた。そしていま再び動き出す。その名を替え、さらにかつ て以上にスケールとなって――!
押井守監督最新作『The Last Druid: Garm Wars』、ついに製作決定です。
押井MMではその日本語版プレスリリースを独占公開。その全文と押井監督の 独占コメントをご覧ください。"
今のところ、国内の公式リリースは、このリンク先から申し込める押井監督の有料メールマガジンのみで公開されている様です(僕は未購読w)。詳細を公式情報として知りたい方は購読下さい。
上のリンク先、Anime News Networkによると、この映画で VFXスーパーバイザーを務めるのは、企画当初の特技監督:樋口真嗣氏から変更されて、ハリウッドのSFXスタジオ Intelligent Creatures | Visual Effects for Feature FilmsのCEOであるロン·モルナール : Lon Molnar (IMDb) 。
このインテリジェントクリーチャーズの公式HPにある作品リストによると、手がけた作品は "Watchmen" "Ra One" "The Bang Bang Club" "Battle: Los Angeles"等。有名なところでは『ウォッチメン』が筆頭。各リンク先でそれぞれの映画のSFXメーキングの映像が見られるが、『ウォッチメン』ではロールシャハの顔の模様のメタモルフォーゼシーンが紹介されている。
インテリジェントクリーチャーズの映像、今まで公開されている『G.R.M.戦記』の雰囲気とは少々違うが、 「キャラクター・甲冑デザイン:末弥純、メカデザイン:竹内敦志・今掛勇・前田真宏・清積紀文」(そして造形原型:竹谷隆之、鬼頭栄作(?)八王子市夢美術館「押井守と映像の魔術師たち」の『ガルム戦記 G.R.M. THE RECORD OF GARM WAR』の造形物展示からの推定)といった、もともと予定されていたスタッフによるあの美術世界を、最新のハリウッドVFX技術で映像化してほしいものである。
Anime News Network記事のロン·モルナール コメント。
"押井守『攻殻機動隊』は、世界中のアーティストに、最も影響力を与えた作品の一つです。そのようなマスター・フィルムメーカーとプロダクションI.Gの有能なチームと一緒に仕事ができるというのは素晴らしく名誉なことである"
Intelligent Creatures // News
SFXスタジオ Intelligent Creatures Inc.の公式HPでも『ガルム戦争』について、ANIME NEWS NETWORKの記事をリンクして紹介しています。
SITE [ou] - a mamoru oshii netsite : simplified version
こちらは、今は亡き当初の企画を立てたデジタルエンジンのサイトのインターネットアーカイブ。かなり多くの記事がまだこちらで発掘できます。
" 世界的に高く評価されている日本のアニメーション。アニメのみが可能にする素晴らしい世界観とデザイン、魅力的なキャラクターたちと、その動き。このイメージを余すところ無くリアルな実写映像として表現すること。これが映画「G.R.M.」の制作テーマです。 総監督、押井守。特技監督、樋口真嗣。デジタル監督、林弘幸。 世界に通ずる、日本屈指のクリエイターとスタッフが、ジャンルを越えて結集し、誰も見たことのない映画を創造します。アニメーション、実写、特撮、CGの融合により作られる、実写映画「G.R.M.」は、まったく新しいタイプの映画です。
「G.R.M.」は、異世界を舞台としたファンタジー戦記です。
彼方から降り注ぐ無形の化け物「セル」により破壊されていく惑星「ANNWN」(アンヌーン)。甲冑をまとって迎え撃つ、異形の者たち。彼らは自らを、「G.R.M.」=「ガルム」と呼んだ。 滅びゆく星を舞台に繰り広げられる壮絶な死闘、そしてそこに生きる「ガルム」たちの存在の秘密を探る、謎解きの物語。彼等は何と戦い、何を知ろうとするのか?壮大な世界観と生きる者たちの根源的テーマを描くファンタジー戦記。押井守の独創的映像美学と哲学によって生み出される壮大なイメージの物語は、観るものすべての人を感動へと導くでしょう。 映画「G.R.M.」は、世紀末に向かう現代の黙示録なのです。"
プロダクションI.G カナダに映画子会社設立 海外共同製作目指す
" アニメ製作・マンガ出版のIGポートは、2012年9月にカナダのオタワに合弁会社を設立する。新会社は海外での映画共同製作とその運用・管理を目指す。
資本金は未定としているが、IGポートのアニメ製作子会社であるプロダクション I.Gが全体の66.7%を出資、カナダの映画会社The Nakamura Group Advantageが28.3%、日本の映画ビジネスのコンサルティング会社フィロソフィアが5%を出資する。
プロダクション I.Gには子会社、IGポートには孫会社になる。また代表者にはIGポート、プロダクション I.Gの代表取締役である石川光久氏の就任が予定されている。IGポートは、現在、海外子会社として米国ロサンゼルスにProduction I.G.,LLCを持っている。Production I.G Canadian Bureauは、同社にとって2つめの海外グループ会社となる。
Production I.G.,LLCが海外ビジネスの窓口を主に担当しているのに対して、カナダの会社は現地のビジネス開拓を目指しているようだ。それは共同出資会社のケ ン・ナカムラ氏がCEOを務めるThe Nakamura Group Advantageが、映画、テレビ番組など国際共同製作や配給を主に手掛けていることで分かる。"
制作の母体はProduction I.Gの子会社 Production I.G Canadian Bureau ということなのでしょう。
IGポート
The Nakamura Group Advantage
フィロソフィア
◆その他関連リンク
・Production I.G / ホットニュース
こちらにはまだニュースとして未掲載。
RoGW pilot film 投稿者 manuloz
・押井守氏造形展。ガルム戦記頓挫。に対し、一見解。の、うた。 - YouTube
kuro0425氏によるガルム戦記頓挫の無念を歌った唄(^^;)。珍品ですw。
当Blog記事
・■八王子市夢美術館「押井守と映像の魔術師たち」『ガルム戦記 G.R.M. THE RECORD OF GARM WAR』
ガルム関連展示が多数あったのですが、写真は禁止。
恥ずかしながら、私がスケッチした展示物の絵が2枚だけあります。Google画像検索「ガルム戦記」でこの絵まで表示されるのは止めてほしいものですw。
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コメント
青さん、こんばんは。
>>確かに精神論ではありますが、こういうメンタル面って意外と作品に反映されてしまうものですから。
確かに影響しますよね。
樋口特技監督とのコラボレーションは是非とも観たかったので、残念です。
>>海外SFXは本格的に立体視へと舵を切ってるので、その環境下でガルムを作るということは、
必然的に立体視作品の可能性が予想されるわけですが…。
以前の『アバター』完敗宣言に対して、一念発起して雪辱戦を期待したいものですw。
>>そのパターンって、昔『立喰師列伝』という作品で見たような気がするんですけど(笑)。
実は『立喰師列伝』、押井守実写作品の中では、珍しくw大好きな作品なのです。
■感想 押井守監督『立喰師列伝』
『G.R.M.』があの調子じゃ困りますが(^^;)
投稿: BP(青の零号さんへ) | 2012.11.07 00:13
ガルム、海外で再起動ですか…。
このニュースだけでは「うれしさ3分に、不安が7分」ですね。
「新たなスタッフ、キャストと共に、この仕事に取り組もうとして」ってのが
この話で一番ひっかかりを感じるところ。
元の企画では「日本の精鋭クリエイターを揃えて、新たな世界基準となる映像世界を実現する」という
強烈な自負を感じたものですが、海外のスタッフでこの心意気までを再現できるものかどうか…。
確かに精神論ではありますが、こういうメンタル面って意外と作品に反映されてしまうものですから。
あと、押井監督がいよいよ立体視に挑むのかどうかも注目されるところですね。
海外SFXは本格的に立体視へと舵を切ってるので、その環境下でガルムを作るということは、
必然的に立体視作品の可能性が予想されるわけですが…。
あと心配なのが、このくだり。
>アニメーション、実写、特撮、CGの融合により作られる
そのパターンって、昔『立喰師列伝』という作品で見たような気がするんですけど(笑)。
投稿: 青の零号 | 2012.11.05 22:55