■情報 「フランシス・ベーコン展」@東京国立近代美術館, 豊田市美術館
フランシス・ベーコン展 Francis Bacon|東京国立近代美術館
"会期 2013年3月8日(金) ~ 5月26日(日)
東京国立近代美術館 企画展ギャラリー
巡回 2013年6月8日(土) ~ 9月1日(日)
豊田市美術館アイルランドのダブリンに生まれたフランシス・ベーコン(1909‒1992)は、ロンドンを拠点にして世界的に活躍した画家です。その人生が20世紀と ほぼ重なるベーコンは、ピカソと並んで、20世紀を代表する画家と評されており、生誕100年となる2008年から2009年には、テート・ブリテン(英国)、プラド美術館(スペイン)、メトロポリタン美術館(アメリカ)という世界でも主要な美術館を回顧展が巡回しました。(略)
ベーコンの「世界」を、代表作、大作を多く含むベーコン作品30数点により紹介するものです。"
"フランシス・ベーコン(1909-1992)欧米ではピカソと並び、20世紀を代表する画家と称されるものの、日本では決して知名度が高いとは言えません。
それもそのはず、国内にあるベーコンの絵画は全部で5点のみ。しかも大規模な回顧展はベーコンの生前、1983年に開催されて以来、一度も行われたことがありません"
ということで、デイヴィッド・リンチファン待望wのフランシス・ベーコン展の詳細が公開されたので、うちのBlogでも紹介します。
そして嬉しいことに、展覧会は東京だけでなく、本研究所wから車で一時間の豊田市でも開かれる!! ということで、開催される6月が今から待ち遠しい。
開催の詳細については、公式東京国立近代美術館公式HPと、記者会見でのスライドを紹介されている上記はろるどさんのHPを参照下さい。
我がBlogでの紹介は、やはりデヴィッド・リンチとの関わりになる訳で、以下、簡単だけれど、リンチとベーコンの絵画作品について。
リンチは自らフランシス・ベーコンの芸術に関しての強い関心を述べ、そしてその絵画から映像作品とアート作品に影響を受けていることはよく知られている。
上がベーコンの作品。そして下はリンチの『マルホランド・ドライブ』でキーとなるシーンの映像である。
『マルホランド・ドライブ』のシーンは動画でないとわかりにくいが、映像の中にこうしたベーコン絵画の一部の様な、合成された人体の変容の画がインサートされていることで、異様な雰囲気を映画に導入している。映画の登場人物が、異空間へ滑り込んでいく様なあの感覚は、ベーコンの絵画をそのヒントに設計されていると考えられる。
下の動画は、YouTubeにアップされているベーコン作品とリンチ作品を交互に示し、その影響を検証している映像である。
Francis Bacon & David Lynch: La anomalía orgánica - YouTube
日本で30点の作品が直接鑑賞できるこの回顧展で、ベーコンが直接描いた生の絵画に触れることで、かの作家が覗き観た異界を、しかと我が眼に焼き付けたいものです。昨年のリンチ展の絵画のイメージとも重ね合わせて、リンチとの関係も探索してみたいと考えます。
◆関連リンク
・感想 町山智浩著『ブレードランナーの未来世紀』(当Blog過去記事)
" 面白かったのが、リンチが好きな画家フランシス・ベーコンの絵と『ブルー・ベルベット』のシーンの対比についての町山氏の指摘。この本ではモノクロの写真だったのだけれど、どうしてもカラーで観たくて、下記ネットで探して引用。ベーコンのTwo Figuresとの対比です。映像のボケ方に注目。 "
・Francis Bacon | Tate(テート・ブリテン公式HP)
こちらで数十点のベーコン作品が鑑賞できる。
・Museo Nacional del Prado: Francis Bacon(プラド美術館公式HP)
ベーコン展のPVが観られる。
・The Metropolitan Museum of Art - Francis Bacon(メトロポリタン美術館公式HP)
130作品が展示されたとか。
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