■情報 ビートたけし×ヤノベケンジ×ULTRA FACTORY「ANGER from the Bottom : 地底からの怒り」公開!
MOT STAFFブログ: ビートたけし×ヤノベケンジ コラボレーション作品公開
(東京都現代美術館 公式HP)
"北野武氏とヤノベケンジ氏のコラボレーションによる作品《ANGER from the Bottom》をエントランスホールで公開いたします。
会 場: 東京都現代美術館 エントランスホール
会 期: 2013年1月16日(水)~2月3日(日) 月曜休館
公開時間: 10:00~18:00
観 覧 料: 無料
主 催: 京都造形芸術大学
協 力: 東京都現代美術館
制 作 者: ビートたけし(タレント)/ヤノベケンジ(現代美術家)
/ 京都造形芸術大学学生 12名
制作場所: 京都造形芸術大学ウルトラファクトリー
制作期間: 2012年11月~2013年1月"
ヤノベケンジとその工房 ULTRA FACTORYの新作が公開された。
以下、twitterでつぶやいた僕の感想と、皆さんのつぶやきをまとめたtogetterにて、このヤノベケンジ史上最大(ジャイアントトらやんは7.2m)の巨大な"イドの怪物"は、現在の日本の状況に対するビートたけしとヤノベケンジの怒りの表象のようだ。
ビートたけし×ヤノベケンジ×ULTRA FACTORY「ANGER from the Bottom : 地底からの怒り」 - Togetterでまとめました。
"東京都現代美術館で2013.1/16〜公開される巨大機械オブジェ作品の新作。
頭に斧が突き刺さった怪物が、古井戸からせり上がってくるという高さ約8mの巨大彫刻"
twitterでのいろんな方々のつぶやきを集めさせていただきました。
都現美の設営風景を撮られた個人の方による、貴重な写真等、ヤノベファンには嬉しいつぶやきもあります。
次に、報道機関の取材記事のリンクと、それをトリガーにした僕の感想です。
「Anger from the Bottom」写真7枚
この怒りの表情は今までのヤノベ作品とは異質なものがある。北野武の「怒り」の注入で禍々しく変貌した巨大機械オブジェ。8mの巨大な怒りの表象をこの眼で体感したい(^^)。
写真11枚
前から後方へ回り込んだ連続写真。8mの巨体の迫力が伝わってくる。
特にリンク先、怒りに眼が赤熱した頭部を側面からとらえた大きな写真が素晴らしい。
「ANGER from the Bottom : 地底からの怒り」作品動画
作品の動く姿と、ヤノベ氏の作品についての説明の言葉を公開。
地響きと口からこぼれる水の轟音が不気味。顔のデザインや水を轟音とともに落とすのは過去のヤノベ作品の延長上ですね。
顔の造形は"ジャイアントトらやん"、轟音の水は"MYTHOS 大洪水"といったヤノベ作品を想起させる。
しかしヤノベの過去作品と異なり、明らかに怒りが観るものの心に鋭く伝わってくる。赤熱した怒りの眼、深い暗黒の躯体、そして地の底から沸き上がる様な恐ろしげな音響。ここまで黒いヤノベ作品は初めてではないだろうか。
前作 "ザ・スターアンガー : The Star Anger"もその名が示す様に、怒りを表象した作品である。ただしこの作品は、背に載った咆哮するドラゴンと黒い棘は禍々しい雰囲気を醸しているが、全体はミラーボールであり、その銀の光は希望を表している様にも観えた。
それに比べると今回の作品は、暗黒のパワーに満ちている様に観える。
これがビートたけしとのコラボ故の力なのか、それともヤノベの奥底からの怒りが強くなっているのか、、、今後の作品も興味深く観ていきたい。(次の新作は愛知トリエンナーレだろうか、、、肉眼で観られる距離のところで展示されると良いのだけれど。)
◆関連リンク
・Twitter / yanobekenji: たけしさんとの今年最後の打ち合わせ完了後の新幹線なう ....(ヤノベケンジ氏の作品に関するつぶやき)
"たけしさんとの今年最後の打ち合わせ完了後の新幹線なう。生放送本番直前の忙しい中でしたが怒りのコラボ新作にふたりで呪いの言葉を吹き込みました。"
・たけし×ヤノベ×ULTRA《ANGER from the Bottom》ついにお披露目!
京都造形芸術大学ULTRA FACTORY公式HP
"たけしさんとヤノベさんの構想が、プロジェクト参加学生の頑張りがあり、ここウルトラファクトリーで、なんと約1ヶ月半という短期間のうちに8メートルの巨大彫刻として結実したのです!"
・お笑いナタリー - たけしがアートの授業を体験、来年1月に特番決定
" ビートたけしが出演する「たけしアート☆ビート~楽しくなければやっぱりアートじゃないSP~」(BSプレミアム)が、来年2013年1月31日(木)に2時間SPで放送される。
現代美術家のヤノベケンジや学生の手を借りてたけしが制作する「自分史上最大」という巨大な作品も必見だ。
BSプレミアム 2013年1月31日(木) 21:00 ~ 23:00"
・お笑いナタリー - たけしの8メートル巨大アート完成、古井戸から怪物
"たけしとヤノベが報道陣の前に 姿を見せた後、「古井戸」をテーマにしたこの作品では轟音とともに得体の知れないモンスターが、口から水を吐きながらゆっくりと出現。たけしは「下町は井戸が身近にあった。でもしばらく時間が経つと井戸がゴミの捨てる場所になったりする。井戸のファントム(亡霊)が地球の環境汚染に怒って顔を出してきた」 と制作の動機を語った。"
・ビートたけし「井戸のファントム」を具現化!自分史上最大作品が完成!!『たけしアート☆ビートSP』 | テレビ関連ニュース [テレビドガッチ]
"ヤノベはこのコラボレーションについて「これはたけしさんのユーモア、ギャグで、このファントムの頭には斧が刺さっているんですが、イソップ童話の「金の斧」の物語を発展させて、欲にかられた木こりが鉄の斧を投げ込んだら、神様が出てこず、さらに池を覗くと斧が刺さって神様が死んでいたという、たけしさん のギャグからきてるんです。やっぱり科学の文明が発達して、人類が神様も殺してしまったんじゃないか。そういうテーマに繋がるたけしさんの独特なギャグを 形にしたものでもあるんですね。今回のような、ある種暴力的であるけれど、そこに深い意味がある、人類に対する愛情みたいな物もあるというような形になれ たのではないかと思っています」と語った。"
・“世界のキタノ”参加、巨大造形展示へ/瀬戸芸 | 香川のニュース | 四国新聞社
"香川県小豆島町の坂手港に、たけしさんとヤノベさんのアイデアを組み合わせた高さ約8メートルの作品を設置。島の古井戸に眠る霊をイメージしたたけしさんの デザインを、ヤノベさんが立体造形として具体化した作品になるという。来年1月16日~2月3日に東京都現代美術館で披露した後、芸術祭の全期間(3月 20日~11月4日)を通じ、坂手港で公開する"
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