■動画 古川日出男×黒田育世×松本じろ×小島ケイタニーラブ「東へ北へ」 & 古川日出男 新作『南無ロックンロール二十一部経』
古川日出男×黒田育世×松本じろ×小島ケイタニーラブ「東へ北へ」 - YouTube
"撮影・編集 河合宏樹
(朗読)古川日出男 (音楽)小島ケイタニーラブ
(ダンス)黒田育世 松本じろ2011年7月 9日 (土) 13:00 open 14:00 start
小説家 古川日出男 の朗読は新しい文学の形態として、我々に電気ショックをあたえてきたこんな朗読を今まで聞いたことがあるだろうか?! 彼の絶叫に、言葉の奔流に、文学とは読むのみにあらず。言葉にもみくちゃにされるという体験をするのである。"
古川日出男『聖家族 生まれちゃったんだよ、俺たち。』の朗読パフォーマンス。
まず古川氏独特の「朗読」。
通常の作家の朗読を想像すると、大きくイメージが違う。それは、作品の文体と同様に従来の朗読の概念を喰い破るような破壊的創造の賜物である。
これは氏が演劇をやられていたことが大きく影響しているのは間違いないだろうけれど、それよりも古川日出男の内側では、作品の文体はまさにこのような怒濤の勢いで噴出していることの表出なのだろうと思う。
また今までの「朗読」よりも、体の動きで表現される割合が大きく、まさに無意識の奔流が古川の体全体からほとばしっている様が凄絶。
そしてそれを受け止め支えるダンスと音楽の強度。
このパワフルな舞台! 本当に素晴らしいです。
『南無ロックンロール二十一部経』:古川 日出男|河出書房新社
" あのカルト教団事件と3・11後の世界との断絶。失われたものは何か? 浄土はあるか? 稀代の物語作家が破格のスケールで現代に問う、狂気の聖典。構想執筆10年。デビュー15周年記念作品。"
そして千枚の大作と言われている新作が、5/17に発売される。
『ロックンロール七部作』(当Blog感想)とは大きく異なる雰囲気の作品になるのかもしれない。期待である!
◆関連リンク
・Kawade Web Magazine|古川日出男 | ロックンロール二十一部作 浄土前夜
ベースとなったと思われる雑誌「文藝」連載の『ロックンロール二十一部作』の一部がここで読めます。
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