■感想 「身体表現の可能性」展@豊田市美術館 ヤノベケンジ「ラディエーションスーツ・アトム」
"2013年4月20日[土] ~ 9月1日[日]
Apr.20[Sat]-Sep.1[Sun]テーマⅠ:「白と黒」
テーマⅡ:「斎藤義重と高松次郎」
テーマⅢ:「フランク・ロイド・ライト」
テーマⅣ:「身体表現の可能性」 "
「フランシス・ベーコン展」と同時開催されている豊田市美術館の4つの収蔵作品展示、その中の「身体表現の可能性」に、ヤノベケンジの「ラディエーションスーツ・アトム」(1996年)が展示されている。
今回の展示は、撮影可なので写真にてその展示風景を紹介する。ヤノベファンは、ベーコン展ともども御楽しみ頂けると思います(^^)。
Radiation Suit /// YANOBE KENJI ART WORKS.
"ラディエーションスー ツ・アトム 1996
110cm×70cm×175cm
ガイガーカウンター、PVC、ストロボライト、他 ヒト型放射線感知スーツ。
人体の繊細な器官(眼球,臓器,生殖器など)の各部分にガイガーミュラーを装着しており、放射線が人体を突き抜けるた びに閃光、その数値をカウントしていく。人はこれを装着することにより、アトランダムに降り注ぐ宇宙船、自然放射線、あるいは人為的につくられた放射線を 感知する 「地球のアンテナ」となる。"
ヤノベケンジ「ラディエーションスーツ・アトム」が、エゴンシーレ「カール・グリュンヴァルトの肖像」、そしてクリムト「オイゲニア・ブリマフェージ」、志賀理江子「カナリア」と饗宴しているということだけで、もう僕は気持ちがワクワクと高まってしまう(^^)!
エゴンシーレとクリムトは、今までも豊田市美術館で何度も観ている絵だが、ガイガーカウンタで放射線が検知され、1分に1回ほどの頻度で、スーツのフラッシュが光る緊迫感の中で観ると、また違った感慨が…。
スーツの細部をじっくりと観てきたが、手縫いとみえるスーツの白い生地、尖ったガラス管とその内部の回路基板、そして赤い口…そうしたディテイルもリアリティを醸し出している。
そして気づいたのはその手袋。
右の写真をクリックして、拡大してもらうと分かるが、手袋には"Chemical Protection"と明確に書いてある。
こうしたところまで本格的に機能的に作られているようだ。
◆関連リンク
・名古屋三越に公式ショップ あいちトリエンナーレ2013
ヤノベケンジグッズも数点。僕は、8月上旬発売予定の『サン・チャイルド』ミニフィギュア 販売価格 1,050 円は入手しようと思ってます(^^;)。
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