« 2013年6月 | トップページ | 2013年8月 »

2013年7月

2013.07.31

■写真レポート ヤノベケンジグッズ@あいちトリエンナーレ2013 オフィシャルショップ

Photo_5

あいちトリエンナーレ2013 オフィシャルショップ 名古屋三越 栄店7F

2013_2

 ひとつ前の記事 写真レポート「ヤノベケンジ展 ようこそ! サン・チャイルド! 」に引き続き、今回はオフィシャルショップで販売されているヤノベケンジグッズについて写真レポート。

 公式で紹介されている写真は、右のようなものであるが、今回、あいちトリエンナーレのメインビジュアルがヤノベ《サン・チャイルド》ということなので、全体のアーティストの中でも破格の扱い。
 全体が三越の一角の三面のスペースで、上のショップのパノラマ写真で説明すると、写っている二面が全部ヤノベグッズ。トリエンナーレのロゴ入りとか他のアーティストのグッズが残りの一面にディスプレイされている。

Img_7628tile

 

オンラインショップ リストには30点ほど通販可能で並んでいるが、ショップにはこのリストに掲載されていない物もあり、全体ではヤノベ製品は40点を下らないと思う。

Img_7692

 まさにファン垂涎のヤノベショップの顕在化!!(^^)

 というわけで、今後もトリエンナーレ開催後、購入する事も出来るはずなので、まずは僕が買ってきたのは右に示した8点。(これ以上買うと、家に入れてもらえない可能性があるけれどw)

 左上から、ポストカードが3枚、サン・チャイルドキャンディ、テーマソングCD 杉瀬陽子「太陽の子」、フィギャア、サン・チャイルドドローイングトランプ、小さな太陽キーホルダ、プラス配布されていたトリエンナーレのチラシである。

 まず特筆すべきは、サン・チャイルドドローイングトランプ。
 これはショップの展示会場で話を訊かせて頂いたスタッフの方が、自分で発案されてトランプ化したものとのこと。
Vert_3

「ヤノベケンジ展 ようこそ! サン・チャイルド!」に飾られていた上の写真がその作品(トランプ)である。
 2012.5/5《サン・チャイルド》を福島へ運ぼう! プロジェクトにおいて、ヤノベ氏がサポーター全員に御礼として描かれたドローイング208枚と、今回追加で描かれたスケッチ4点。合計212点の《サン・チャイルド》ヤノベドローイングを、試作品としてまずトランプ化されたとのこと。これが上の写真の様に展示されている。

Photo そしてその中から54枚をヤノベ氏とそのスタッフの方が選んで、トランプとして商品化したものが今回ショップで販売されている物とのこと。
 福島プロジェクトでサポーターの方へ、全国各地へ散らばったサン・チャイルドのドローイングがこのように一同に会して、トランプとなってファンの元に赴いていく事になる。
 僕がサポーターとして送って頂いた「ゴジラ化したサン・チャイルド」は、スペードの9として、トランプになっていました。

 そして次に紹介するのが、待望のサン・チャイルド・フィギュア!!

Horz これがサン・チャイルドフィギュアのディスプレイ風景。
 サンちゃんの増殖が嬉しい。

794202980_2

 その一体が我が家へ。
 我が書斎に飾ってあるヤノベ氏のドローイングとの、夢の競演写真が右(^^)です。ゴジラと化して、原発対応ではっきりしない国会のふがいなさを批判して、あろうことか攻撃するサン・チャイルド。今もこの絵が描かれた2012年当時も、政府の原発対応のスピードの遅さと、方針のブレはいかんともしがたく、ヤノベ氏がこの絵を描かれた時の気持ちは痛い程、わかる気がします。

 こうして並べてみると、トリエンナーレに向けて気分が高まるけれど、もともとの作品の目的を改めて想い出さざるを得ません。

 新しく我が家にやってきたサン・チャイルド フィギュアは、その細部をしっかり眼を近づけて観ると、実物の風合いと細部が表現されていて感激の完成度!

 値段の手頃さ(1050円)から、無意識に10体ほど買ってしまいそうで、危なかったのは僕です(^^;)。

Twitter / butfilp - ビリケン商会さん

"【サン・チャイルドのフィギュア、誕生】ヤノベケンジ氏がサン・チャイルドに込めた──まっすぐに前向き。──の想いを、どうぞその手に。。 ビリケン商会はハマハヤオ原型制作で、フィギュア制作のお手伝いをさせていただきました。"

Img_7704tile

 twitterでビリケン商会さんからサン・チャイルドの原型制作がハマハヤオ氏の手になる物である事が公表されています。

 ビリケン商会のマエストロ ハマ氏の職人の手が生み出したサン・チャイルドが、全国に数百体拡散し、各地から福島と東北の復興を祈ることになります。

 サン・チャイルドに込められたものをファン一人一人が手元にフィギュアを置いて、日々想い出すことができる、貴重なグッズの発売に、そしてその完成度に、拍手を贈りたいと思います。

◆関連リンク
あいちトリエンナーレ2013 《アーティストグッズ(ヤノベケンジ)》 サンチャイルド フィギュア | あいちトリエンナーレ2013 オンラインショップ

" 参加アーティストのヤノベ氏が東日本大震災からの復興への願いを託して制作した巨大モニュメント「サン・チャイルド」のミニチュアフィギュアです。"

アーティスト関連 あいちトリエンナーレ2013 オンラインショップ リスト1 , リスト2

"サイズ 全長70㎜ 素材  ATBC-PVC"

BILLIKEN SHOKAI ビリケン商会公式HP

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2013.07.28

■写真レポート「ヤノベケンジ展 ようこそ! サン・チャイルド! 」@あいちトリエンナーレ2013 オフィシャルショップ

Photo_4

「ヤノベケンジ展 ようこそ! サン・チャイルド! 」
 あいちトリエンナーレ2013 オフィシャルショップ@名古屋三越 栄店

2013

"7/24(水)〜8/4(日)
 午前10時~午後8時

 2013年夏、地球の各地を飛びまわりながら、世界中を希望の光で照らし続ける《Sun Child》や新プロジェクト《太陽の結婚式》など、現代美術家・ヤノベケンジ氏の作品が「あいちトリエンナーレ」にやってくる!!
 「あいちトリエンナーレ2013」のオープンに先立って、名古屋三越 栄店では、今回の芸術祭のメインビジュアルの作品制作者であるKENJI YANOBE氏の展覧会を開催します。《Sun Child》の誕生ストーリーや、新プロジェクト《太陽の結婚式》の今夏の芸術祭をより楽しめる内容をお届けします!"

 「あいちトリエンナーレ2013」のメインビジュアルとして、上に引用したポスターにも使われているヤノベケンジの「サン・チャイルド」。今回、トリエンナーレの8/10開催を前に、ヤノベケンジの「サン・チャイルド」のWelcomミニ展覧会が開催されているので写真レポートとして御紹介。

 会場はデパートの一角。そこで記事トップにパノラマ写真で掲載したような展覧会が開催されている。
 今回の展示は、最初に作られたコンセプトモデル(70cm程のミニチュア)とサン・チャイルドの軌跡を中心に、このトリエンナーレのテーマ「揺れる大地」を象徴する作品として紹介されている。

Sun_child

 まず京都造形芸術大学のULTRA FACTORY:ウルトラファクトリーで制作されたコンセプトモデル(らしき)サン・チャイルドが、会場入り口で我々を迎えてくれる。
 作品の大きなコンセプトについては、311の大震災直後にメッセージとして発信された下記リンク先を御覧下さい。
ヤノベケンジ「立ち上がる人々」 (京都造形芸術大学ULTRA FACTORY)
 傷ついた顔の子供が放射能防御服(アトム・スーツ)を脱ぎ、手に太陽を持って空を見上げる彫像。この美術作品としては、あまりにシンプルでまっすぐな造形は、震災直後のヤノベ氏の言葉に直結する強度を持っていると思う。

Sun_child_nippon_rettou

 まず中央に置かれた世界地図と日本地図。
 ここにディスプレイされるのが、サン・チャイルドの軌跡。3体作られたものが、日本の8箇所と世界の2箇所で展示されたことが示されている。

Mouru_aun_child

 そして中央のパネルの上空には、ヤノベ作品の数々がモールとしてディスプレイされ、会場全体の光を散乱して、動的な展示空間を実現している。

 会場正面に置かれたビデオ上映作品は、茨木芸術中心さんの「ようこそ茨木へ!サン・チャイルドがやって来た!」(リンク先 Youtubeで観ることが出来ます)。
 この12'40"のところに、「サン・チャイルド」のテーマソングである、シンガーソングライター杉瀬陽子さんの「太陽の子」という曲が流れるシーンがある。

Img_7665_2

 このとても優しい曲が、傷ついた子供の像と会場を暖かく包み、とても居心地の良いスペースとなっている。この曲で作られる雰囲気に、ヤノベファンは何度でも通いたくなるのである(^^)。

 今回の展示で初めて知ったのは、現在までに作られた三体の《サン・チャイルド》が、実は手に持った太陽のデザインが各々異なるということ。
 右の写真をクリックして拡大するとそれぞれの形状の違いが分かって頂けると思う。
 会場にいらっしゃったスタッフの方に訊くと、今回の《サン・チャイルド》の展示は愛知芸術文化センターの一階であるとのこと。僕は万博会場でのNo.1の御披露目以来の再会になるが(関連記事 ■感想と3D動画 サン・チャイルド)、あのスペースに収まった巨体のイメージはどのようなものになるのだろうか、今から楽しみである。

Taiyou_no_kekkonsiki

Vert_2

 そしてもうひとつの展示は、奥の壁全面で紹介された新作「太陽の結婚式」のイメージスケッチと、展示詳細を記したパネル。
 実際に結婚式を挙げられる美術作品という、造形と建築を融合したような展示は巨大なイメージスケッチに示された様に、美術館の中に教会を新たに作ってしまう試み(詳細はこちらの過去記事を御覧下さい)。

 会場スタッフの方にうかがうと、今回、この展示会で初御目見えになったのは、上の写真右下の結婚式をイメージして描かれた「サン・チャイルド」新作スケッチ2枚と、右に示したキューピッドと女の子の合計4枚、そして下に示す白磁の作品。
 少年と少女の姿として数百枚描かれてきたサン・チャイルドがここで初めて、男女のカップルとして描かれているのが印象的。

 そして未だ謎に包まれているのが、ビートたけしデザインのステンドグラスと、ヤノベによる新作「Ultra Sun Child」。
 上に引用したパネルによると「Ultra Sun Child」は "光沢を帯びて眩しく光り、時に鏡面となって会場を映し出す、結婚式を祝福する巨大な子どもの胸像。世界各地に旅をした《Sun Child》が人々の願いを受け取り、光の神像となって進化した姿。神、美、愛が「復活」する象徴的存在でもある"という。

 光の神像は、現在、京都のUltra Factoryで建造されているはずで、愛知芸術文化センターで8/10から展示されるのが待ち望まれる! 光臨まであと2週間(^^)!

Cupid

 これが「Cupid:クピド」と名付けられた白磁作品。
 まさにキューピッドになったトらやん。明らかにサン・チャイルドではなく、これはトらやんである(^^)。この作品も結婚式場のどこかに(まるで親戚として列席するサン・チャイルドのおじさんといった風w)、展示されるとのことである。
 そしてショップで、限定100個が、木箱に入れられて販売されるという。
 瀬戸で作られているというこの販売品は、写真にある様に天使の輪がどうやらひとつづつ、特別デザインとなっているようである。

◆関連リンク
・当Blog サン・チャイルド 関連記事 Google 検索
■レポート 愛知トリエンナーレスクール ヤノベケンジ「サン・チャイルドの誕生、そして結婚式」「太陽の結婚式」「太陽の神殿 《サンチャイルド島》」

公式ガイドブック『美術手帖 2013年 09月号増刊 あいちトリエンナーレ2013 Aichi triennale 2013 Official Guidebook』あいちトリエンナーレ実行委員会, 五十嵐太郎, 美術手帖編集部

"公式ガイドブックである本書は、全122組のアーティストを完全ガイド。
●アーティストインタビュー ヤノベケンジ/アーノウト・ミック/アルフレッド・ジャー×青木淳/Nadegata Instant Party/リチャード・ウィルソン/志賀理江子
【あいちトリエンナーレ2013】 会期:2013年8月10日(土) ~10月27日(日) (79日間) 会場: 愛知芸術文化センター、名古屋市美術館、名古屋市内のまちなか、岡崎市内のまちなか"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2013.07.26

■感想 イグナシオ・フェレーラス監督 "How to Cope with Death(死の対処法)"


How to Cope with Death - By Ignacio Ferreras [From TANDEM] - YouTube
 (Twitter / seijikanoh 叶精二さん経由)

"Country & Year Release: United Kingdom 2002
Length: 3'07 min
Director: Ignacio Ferreras
Written by: Ignacio Ferreras
Animated by: Ignacio Ferreras
Producers: Nigel Pay, Lynn Hollowell
Music: Oliver Davis
Web Site: http://www.tandemfilms.com/#films
YouTube Channel: http://www.youtube.com/tandem"

 イグナシオ・フェレーラスの初監督作でTV作品という傑作短篇。
 全篇がYoutubeで観られます。素晴らしいので、とにかく一見を。

 この映像を観て押井守、神山健治両監督描く「天使の化石」のデジャヴュの正体に今更、気づくw。「天使の化石」ってヴィジュアルは、正に「死神」だったんだ!

 死んだ神が「死神」。神の使いが「天使」だとすると…。
 死んだ神の伝令として、神の死後の言葉を人に伝えるのが地中に眠る、物言わぬ「天使の化石」。
 神なき時代の無言の言葉である「天使の化石」は、正に人類に死を伝える死神なのかもしれない。

◆イグナシオ・フェレーラス監督『しわ』について(リンク集)
 遅まきながら御紹介。興味深い映画であることが、予告篇を観ただけでもよくわかります。高畑勲監督推奨の映画。既に名古屋での上映が終わっているので、関連情報のリンク集です。

予告編 - 映画『しわ』(原題:Arrugas)公式サイト
最新情報 第1頁 - 映画『しわ』(原題:Arrugas)公式サイト
小冊子『熱風』 - スタジオジブリ出版部

"特集 しわ 小冊子『熱風』2013年6号

「しわ」に寄せる自称・しわ世代応援団長の雑感 (山口康男)
"ペコロスの母"のこと、そして「しわ」 (岡野雄一)
素敵な思い出にはリボンをかけて (しまおまほ)
卓越したストーリーテリングで認知症に寄り添う
--スペインのアニメーション「しわ」を観て (関口祐加)
「老い」や「病気」は一種のチャンスだと思うから、私は嫌ではないんです。 (樹木希林)
イグナシオ・フェレーラス監督 インタビュー
 高畑作品に出会っていなければ、
 「しわ」の物語を紡ぐことはできませんでした。"

映画「しわ」情報・叶精二氏(三鷹の森ジブリ美術館ライブラリー作品Arrugas)公開中 - Togetter

"原題:Arrugas、製作年:2011年、
製作国:スペイン、上映時間:89分、
劇場公開日:2013年6月22日(日本)
監督:イグナシオ・フェレーラス(Ignacio Ferreras)
原作:パコ・ロカ(Paco Roca)
脚本:アンヘル・デ・ラ・クルス、イグナシオ・フェレーラス、パコ・ロカ、ロザンナ・チェッキーニ
解説:老いや認知症をテーマに描いたスペインの漫画家パコ・ロカによる「皺」(第15回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞受賞)を原作とした長編アニメーション。"

叶 精二氏のtwilog (@seijikanoh)/「しわ」の検索結果 
映画『しわ』公開記念 イグナシオ・フェレーラス監督メッセージ - YouTube
 短すぎ!!(^^)。でもどっか監督の人となりが伝わってくる。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2013.07.24

■情報 市川 春子『宝石の国』フルアニメーションPV と 『宝石の国(1) 』刊行


市川春子最新作、『宝石の国』1巻発売記念フルアニメーションPV - YouTube

"2013/07/19
「宝石たちは戦う。その輝きの限り——」
『虫と歌』『25時のバカンス』の漫画家・市川春子氏が新境地に挑む初連載作品、『宝­石の国』(月刊アフタヌーン絶賛連載中)。 待望の単行本1巻の7月23日(火)発売を記念して、作者・市川氏も全面協力したフル­アニメーションPVを公開いたします! 詳しくはこちらをご覧ください。 『宝石の国』作品情報と無料Web試し読みはこちらへ!
-------------------
★制作スタッフクレジット
【原作・設定】 市川春子
【監督・コンテ・演出】 大橋明代
【キャラクターデザイン・作画監督・原画】 加納綾
【第二原画】 難波聖美、鈴鹿陽子、杉田葉子、宇津野奈緒美、ウォンバット
【動 画】 伊東加奈子、山本由美子、神沙織、難波聖美、市川美帆、河野のぞみ、THANH THONG、MINH NGUYET、HUYNH KY、HONG KY、NGUYEN MAI、THU TRANG、XUAN THINH、LAP NGHIA、THANH DIEN、THU THUY、DUC TRUNG、VAN THANH、VINH QUY、NGOC TRAM、スタジオ雲雀、Saosan

【プロデュース】 講談社アフタヌーン編集部
【アニメーション制作】 スタジオ雲雀
【製作・著作】 講談社" (詳細スタッフリストはYoutubeリンク先へ)

 まるでJ.G.バラード『結晶世界』か『夢幻会社』のような研ぎすまされた宝石の王国。
 市川春子の漫画は『25時のバカンス』しか読んでいないのだけれど、その幻想的で繊細な世界、そして奇想な世界構築が素晴らしいので、この作品も期待です。

 アニメの方は、作者自身も制作に関わられ、独特の世界が映像として見事に結実している様に思う。
 原画は加納綾さんというアニメーターが御一人で描かれているのですね。

 イメージ画、絵コンテ、原画が下のリンク先で見られます。貴重。

【急告】 市川春子初連載作『宝石の国』待望の①巻発売を記念し、作者全面協力のフルアニメーションPVがまもなく公開予定! 場面写真や絵コンテ、設定画を先行公開!! - アフタヌーン公式サイト - モアイ

"これを記念し、急ピッチで制作が進行していた『宝石の国』アニメーションPVが、いよいよ数日中に公開予定です! 設定画の描き下ろしやコンテ監修など作者・市川氏が全面協力し、アニメ制作を担当するスタジオ雲雀さんも「全力でいかせていただきます!」と気合十分。"

Photo


市川 春子『宝石の国(1)』

"今から遠い未来。地上の生物が海に沈み、海底の微小な生物に食われて無機物となり、長い時間をかけて結晶となった宝石生命体、のような存在が生まれた。その宝石のカラダを持つ28人は、彼らを装飾品にしようと襲い掛かる月人(つきじん)に備えるべく、戦闘や医療などそれぞれの持ち場についていた。月人と戦 うことを望みながら、何も役割を与えられていなかったフォスは、宝石たちを束ねる金剛先生から博物誌を編むように頼まれる。漫画界で最も美しい才能が描 く、戦う宝石たちの物語。

今から遠い未来、宝石のカラダを持つ28人は、彼らを装飾品にしようと襲い掛かる月人に備えるべく、戦闘や医療 などそれぞれの持ち場についていた。月人と戦うことを望みながら、何も役割を与えられていなかったフォスは、宝石たちを束ねる金剛先生から博物誌を編むよ うに頼まれる。"              

宝石の国/市川春子 - モーニング・アフタヌーン・イブニング合同Webコミックサイト モアイ
 こちらで第一話が全篇読めます。
 市川春子の繊細な異世界、この先の展開がとても気になる。早く第一巻を入手したいものです。(7/23(火)刊行予定)

◆関連リンク
AGAR(市川春子 公式HP)

市川 春子『25時のバカンス 市川春子作品集(2)』

"深海生物圏研究室に勤務する西 乙女は、休暇を取って
久しぶりに弟の甲太郎と再会する。深夜25時の海辺にて乙女が甲太郎に見せたの は、貝に侵食された自分の姿だった。(『25時のバカンス』)
土 星の衛星に立地する「パンドラ女学院」の不良学生・ナナと奇妙な新入生との交流 を描く。(『パンドラにて』)天才高校生が雪深い北の果てで、ひとりの男と共同生活を始める。(『月の葬 式』)。以上3編を収録! ロングセラー作『虫と歌 市川春子作品集』を描いた市川氏が放つ、およそ1年ぶりの最新作!!"

市川 春子『虫と歌 市川春子作品集』

"深くてフシギ、珠玉の4編を収録。待望の単行本!!
・僕の妹は、僕の指から産まれた。妹への感情は兄妹愛のそれを超え、「ひとつになりたい」と願う。(『星の恋人』)
・飛行機墜落事故で生存した大輪未来と天野すみれ。助け合う二人に、意外な形で別れの時は来る。(『ヴァイオライト』)
・肩を壊した高校球児の雪輝。日々""成長""を続けるヒナとの出会いで、彼が見つけたものは――。(『日下兄妹』)
・3人の兄妹が暮らす家に夜の闖入者、それは虫であり弟であった。共同生活を始めた彼と兄妹たちの距離は縮まりーー。(『虫と歌』) "   

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2013.07.21

■感想 宮崎駿『風立ちぬ』 大漫画映画!!

Photo

風立ちぬ 劇場予告編4分 - YouTube
 宮崎駿『風立ちぬ』初日に観てきました。こんなに宮崎作品に期待したのは『風の谷のナウシカ』以来かもしれないw。

 白紙で映画を観たい方は以下スキップ下さい。観終わった直後と次の日のツィートを羅列+論旨の曖昧なところを補足追記しました。少し散漫なのはご容赦下さい。

◆全体のまとめ
 冒頭から宮さんらしいアニメートに、漫画映画だぁ〜とかエンジニア映画だぁ〜、とか喜んでいたが後半で失速したように思う。漫画映画というのは、原画家としての宮崎の個性が、初期の監督作『未来少年コナン』や『カリオストロの城』等以降、ジブリ映画でこれだけ露出したのは珍しいのではないだろうか、という視点。

20130721_212539

 まず後半の失速の原因は飛行機シーンの三人称。
 三人称というのは、映画が飛行機をいつも設計者の立場で地上から眺めていることから、本来、映画として昇華するはずの飛行機の飛行シーン、パイロット視点の映像がない。飛ぶことも菜穂子との関係にも同じことが言えないか。

 三人称は大震災や太平洋戦争についても同様に思えてしまう。
 傑作『風の谷のナウシカ』漫画版で描かれた凄絶な清濁合わせ持った人間の実像が『風立ちぬ』にはないように思える。遠景として三人称的に描かれていることで、どうしても正面から時代とその中の人間の実像に立ち向かっている感覚が持てないのだ。

 せめて飛行機パイロットの視点だけでも導入されていたら…。
 (もちろん設計者主体の話として組み立てているので、パイロットになれなかった主人公堀越二郎視点で観客に地上からのもどかしさを感じさせる意図があるとは思うけれど…)

 とは言え(^^;)、宮崎駿初期原画が好きな僕には、飛行機設計/建造物語というこれ以上にない趣味的世界を舞台に宮さんらしい作画(つまり漫画映画映像)が、そこかしこに観られたのが大収穫(^^)。

 のびのびと自分の体感覚にまかせた人物のフォルムと動き、そしてメカを描かれたのではないか。その気持ちよさは素晴らしいw。

 宮崎駿初期原画について、以下の辺りが好みと思っている。
 オールドファンの方は同意して頂けるのではと思うのですがw (拙Blog記事リンク↓)
ルパン3世15話
侍ジャイアンツ1話

◆予告篇映像と戦争の一人称
 予告篇を観直すと、とにかく見事。素晴らしい映像である。
 映画を反芻するに幻想と現実を心象として描いた映像(原画家 宮崎っぽい のびのびした作画)と、大戦前の時代の登場人物の矜持の美しさは素晴らしい(でもそんな人々ですら戦争を止められなかった…というような描写はなかったが…)。

 関東大震災と太平洋戦争が遠景になっている件、この長さの作品で描くのが難しいのはわかる。
 ただどこかに、美しい飛行機を実現できる技術があったことで、それが軍部の戦争判断の一因にもなったのでないか、とか当時の日本の戦争へ向かう空気の一部とかが描かれているだけで印象は違ったのではないかな〜と残念。

 そして飛行機パイロットの一人称の導入がないこと。
 飛行機の技術でやりたかったのは人が飛ぶことの気持ちよさのはず。仲間のパイロットの視点を入れて試験飛行のシーンで観客に体感できる様になっていたら…。
 その映画鑑賞後の不満足感から帰りの車の運転が飛行シーンの代用になりw、速度を出す快感でアクセルをいつもより吹かしたのは僕です(^^;)。

◆宮崎駿 漫画映画 作画映像 

E9a7bf2478ac

 それにしても恐るべし宮崎駿。
 もしかしたら長篇としては最終作になるかもしれない作品で(もちろんもっともっと作って頂きたいのだけれど)、これだけ自身の体感覚を表現した、自分らしいのびのびとした作画映像を作り上げるとは驚異である。
 (もちろん高坂希太郎作画監督の貢献も大だろうけど…)。
 初期宮さん作画ファン、漫画映画ファンにはそこだけでも涙もの。

 とは言え、その作画は当時の破天荒さは抑えられている。フォルムやレイアウト等はジブリの他の作品より宮崎の体感的動画に感覚的に近い様に思える。しかしそのアニメートは抑えられ、まさに老成した大漫画映画という風格である! 大家然としているのでなく、若々しいアニメートが刻印され、明らかに天才アニメータ 宮崎駿といったタッチのことである(多分に感覚的ですみません)。

 そして人間の口による擬音/効果音と大漫画映画の相性は見事なものでした(^^)。
 特に地底から響く様な、空気を振るわす低周波数音。大東亜戦争前の昭和の映像の素朴な表現と漫画映画の相性ともども、これによる効果はこの映画のテイストにとって絶大だったと思います。

 

20130721_205248

 『風立ちぬ』、実は宮崎駿が自作を観て泣いた理由は、ラブストーリー部分でなく、趣味の飛行機が大画面一杯に映し出されたことと(^^;)、漫画映画とし ての映像表現が自分の思っていたものに、ここまで来て、かなりやっと近づいたことが理由なのじゃないかと邪推しています。それくらい大漫画映画と僕は感じていますw。
 (上にも書いた様に、ジブリ史上ここまで宮崎"漫画映画"であったのはこれが初なのでは、という感想なのですが、その"漫画映画"が自分でも感覚的で定義できてない。曖昧ですみませんw。
 案外この右で引用した様なモブシーンのひょうたん顔に点2つの眼という宮崎的な作画の積み重ねがそんな印象を作っているのかもしれません(^^)。
 もうひとつは漫画映画の主要要素 少年の夢。これは重要なポイントの様に思います。冒頭とカプローニとのシーンに代表される部分)

◆原作漫画「風立ちぬ 妄想カムバック」
 (月刊モデルグラフィックス)のあらすじ

 宮崎駿の漫画「妄想カムバック 風立ちぬ」(月刊モデルグラフィックス連載)は何故出版されていないのだろうw。ネットで探すとこちらで詳しく紹介されていましたのでリンク。

 この漫画、まさに漫画映画のテイスト!
 この伸び伸びした感覚が映画にも良い案配で活きてますね(^^;)。豚のユーモアが少しほしい気もしますが…。

Moviekazetachinu0407_2

 続けて原作にある『風立ちぬ』のエンジニア描写について(自分も技術屋の端くれとして映画を観て、比べようもないのだけれど技術屋としての過去を想起してたw)。

 二郎の集中力の描写がいい。原作には"考える。脳ミソをとことん使う。神経索の網の目に変異が生じて、ものすごく勘がさえて来る"とある。技術屋の美しさ希求はその神経索の直感を構築するw

 堀越二郎の十二試艦戦完成が1937年34歳。設計家のピークは本当に十年だったんですね。設計の直感と知力、エンジニアリング神経索が高速回転する時間は一体何に律速されるのだろうか。
 ちなみに、宮崎駿はパンコパ31歳、コナン37歳、カリ城38歳。
 演出家 原画家としての脳の神経索は、設計屋のそれより長生きしそうだw。

◆友永和秀さんの原画参加と金田伊功の不在
 あとエンジニアリングでなくアニメーティングの話ですがw、『風立ちぬ』原画に友永和秀さんの名前があったのが感慨深い。

 『カリオストロの城』『未来少年コナン』『ルパン三世』(「泥棒は平和を愛す」とか)の宮崎駿黄金期(^^;)の中心アニメーター。宮崎アニメとしては、『天空の城ラピュタ』以来の当番である。

 友永さんがどこのシーンを描かれたかとても知りたい。どなたかもし御存知の方、御教示頂けると嬉しいです。ネット検索では見つからない…。

 宮崎さんの今回の作品『風立ちぬ』、友永さんとともにその盟友であった金田伊功さんの名前がクレジットされていたら…と残念でなりません。
 奇しくも『風立ちぬ』の公開日は、金田伊功氏の命日前日。戦闘機乗りに憧れ、空を飛べなかったアニメーターである金田氏、飛行機シーンも最高だったこの天才アニメータの絵がこの映画にないのは、まったく持って残念でなりません。黙祷とてこの文章を締めたいと思います。

 もう一度、劇場でこの映画を観たいと思いはじめてます。ジブリ映画でこんなことは初めてです(^^)。

◆関連リンク
「風立ちぬ」を観てきた(Blog 松浦晋也のLD)
 「高く飛翔しない飛行機」に込められた「ええかっこしいの態度」、そこに兵器好きと戦争嫌いの矛盾が集約されているのが、観客の感じるモヤモヤではないかというのはとても鋭い視点。
■[映画]『風立ちぬ』(Blog 空中キャンプ)
 "「われわれはいかに自由を獲得できるか」を描いた映画"という視点で気持ちのよい纏め方をされています。
【絶賛の嵐】ジブリ「風立ちぬ」試写会後のクリエイター・業界人感想まとめ - Togetter
 絶賛の嵐。ただその評価がどの部分か詳細は書かれていない。菜穂子のシーンなんだろうか。それとも飛行機シーン?

 僕は堀辰雄は読んでいないのだけれど、キスシーンの多さとか、恋愛描写にあまり感心しなかった。特に最後、二郎の元を去っていくところ、あまりに男の都合に合わせ過ぎで女性描写として脆弱ではないだろうか。そこが宮崎女性キャラということかもしれないが、、、。
 今回、菜穂子、まさにルックスがクラリスでしたね(^^)。

当Blog記事
宮崎駿 妄想カムバック6 「風立ちぬ」

"変に肩に力の入った描写ではなく、このタッチで柔らかく描かれているのが、とても心地いい。本来、このようにリラックスした姿が、宮崎さんの天真爛漫なあのアニメートに合っていると思うので、今度はこのようにリラックスした(といってもこのテーマでは戦争の影が忍び寄ってしまうのだろうけど)映画を作ってほしいなー、と思うのである。"

宮崎駿 当Blog記事 Google 検索

| | コメント (1) | トラックバック (1)

2013.07.19

■感想 作・古川日出男、絵・後藤友香『コレクションさん』と原画展@ビリケンギャラリー

Photo

古川 日出男作, 後藤 友香絵『コレクションさん』

 発刊前に募集されていた、青林工藝舎さんのキャンペーンのサイン入(^^)『コレクションさん』が届いた!。サインは自分の名を書いて頂いてて、何だか気恥ずかしいw。
 それよりも、この素晴らしい絵と装丁をご覧あれ!

Photo_2

 特に素晴らしいのが、この絵柄のファンキーでワクワクするタッチと色合い!!
 僕は通勤電車で隣町に入ったところで読了w。(隣町は本書のひとつのキーワード(^^;))。

 隣町で出会ったギターのお兄さん(右引用画)から、自分の町で99個のぜつぼうを集める「コレクションさんとなるのだ!」と主人公が言われるシーンの絵が最高です!
 まさにこの鮮烈な色に絶望を忘れるw勢い。

 物語は、このようにはじまり、古川らしい、未来へ切り開いていこうとするベクトルに元気が沸いてくるもの。
 極彩色のぜつぼうとの対決。古川ファン、後藤ファンは必見です(^^)。

絵本発売記念 後藤友香 コレクションさん展 billiken shokai

"2013年7月12日(金)~7月24日(水)

小説家・古川日出男とのコラボによる初の絵本作品『コレクションさん』(作・古川日出男、絵・後藤友香、青林工藝舎刊)の刊行を記念して展覧会を開催いたします。

収録作品の中から選んだ原画に加え、後藤友香のfavorite musicianをコレクションした新作も展示販売いたします"

 ビリケン紹介のギャラリーで、本書刊行を記念して開催されている原画展。
 あの極彩色、サイケデリックな色とデッサンの原画に是非、肉眼で触れてみたいものです(^^;)。

◆関連リンク
後藤友香 公式HP 他の作品の絵も観られます。
後藤友香 個展

"<作家>  後藤友香 @ヒロマート・ギャラリー
<展覧会名> 
Part 1: 花との日々
 6月27日(木)〜7月21日(日)
Part 2: あなたの中の幻想世界
 7月26日(金)~8月25日(日)まで"

後藤友香の本(Amazon)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2013.07.17

■情報 古川日出男『ただようまなびや 文学の学校』@福島県郡山市 : tadayou manabiya

20130713_233608

20130714_02805

ただようまなびや 文学の学校(公式HP)

" 古川日出男が代表となり、出身地である福島県郡山市で、今年からはじめるサマースクール。校舎もないこの文学の学校に、どうぞ、この夏の一日か二日のあいだ、ご入学下さい。

 私たちはどうしたら「自分の言葉」を持てるでしょうか。2011年3月11日の東日本大震災の発災後、たとえば福島県はただひとつの大きな悲劇に見舞われたかのように語られています。実情はそうではありません。それぞれの立場で、みんなが、それぞれの暮らしのために日々を過ごしている。そこには前向きな戦いもあれば後ろ向きの苦闘もあるし、また、数々の小さな喜びすらあります。こうした当たり前のことを伝えるためには、私たち一人ひとりが「自分の言葉」を発信できなければなりません。
 そのために開校される文学の学校が、この『ただようまなびや』です。文学の言葉は、単に教科書や本に詰めこまれているだけではありません。日常を離れて、物語る言葉、歌う言葉、外国語から訳される言葉、社会の成り立ちを分析しようと試みる言葉、そうした全部が「あなたの文学」なのです。確固不動とした校舎もないこの文学の学校に、どうぞ、この夏の一日か二日のあいだ、ご入学ください。
                      古川日出男"

 連日のイベント案内(^^)。
 興味深い文学イベントで、長文になったけれど、古川氏の言葉を全文引用させて頂いた。
 「ただよう」という浮遊感ある言葉と、「まなびや」という地に足を付けた言葉のマッチングが心地よい。
 「物語る言葉、歌う言葉、外国語から訳される言葉、社会の成り立ちを分析しようと試みる言葉」、文学の定義としてとても味わい深い文言であると思う。

 こうした柔軟な視線で語られる文学の新たな、今だからこその可能性の討議に参加してみたくってたまらない(^^)。

 上記公式HPで現在、参加者募集中。
 貴重な空間の募集人数は、極少ないので、早い者勝ちですw!!

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2013.07.15

■情報 ISSF : 国際SFシンポジウム名古屋大会『21世紀SFの夢 ― ジェンダーとアジア』詳細

20130714_7horz

国際SFシンポジウム名古屋大会(その2): Hideki Watanabe's SF blog

"国際SFシンポジウム名古屋大会のパネラー決定しました!

第1部「SFとジェンダー、少女vs.女」
 パオロ・バチガルピパット・マーフィー

第2部「アジアSF : その可能性」
 呉岩(ウー・ヤン)立原透耶(たちはらとうや)、ドゥニ・タヤンディエーYOUCHAN(ユーチャン)の4人。

日時場所は 7月25日(木)14時半開場、15時開始
      椙山女学園大学メディア棟G001教室
名古屋大会のチラシはここ
http://www.asahi-net.or.jp/~yu4h-wtnb/issf.pdf
"

第2回 国際SFシンポジウム開催のお知らせ & 日程表 : ニュース : SFWJ50

"第2回 国際SFシンポジウム "21世紀SFの夢 ―― 自然・文化・未来" 全国4都市にまたがり開催され、ゲストの方々は第52回日本SF大会「こいこん」をはじめ、広島、東京での講演も予定されています。その詳細はSFWJ50サイトにて順次発表予定です。
※「こいこん」でのご出演に関してはこいこん公式HPのゲスト情報をご覧下さい。    
ゲスト:パオロ・バチガルピ(米)、パット・マーフィー(米)、呉岩(中)、ドゥニ・タヤンディエー(仏)    
主催:日本SF作家クラブ     助成:国際交流基金   
対象:学生、研究者、一般  入場:全大会とも無料
参加方法:全大会とも予約不要、参加自由
お問い合わせ:SFWJ50 お問い合わせフォーム

広島大会 2013年7月20日(土)開場9:00
大阪大会 2013年7月22日(月)開場18:00
名古屋大会 2013年7月25日(木)開場14:30
東京大会 2013年7月27日(土)開場14:30"

 既に7月初旬から夏真っ盛りであるが、SFの熱い夏が接近中!!ということで、御紹介。各会場の詳細内容は、すぐ上の会場と日程のリンクをクリック下さい。

 特にこのBlogにもコメントを頂いたことのあるSFレビュアーの渡辺英樹氏が司会(第2部)を務められる名古屋大会の詳細が冒頭のチラシ。
 この名古屋大会では、長澤唯史氏(椙山女学園教授)が司会される第1部「SFとジェンダー、少女vs.女」に、注目の作家 パオロ・バチカルビが参加。
 立原透耶氏も参加される第2部「アジアSF : その可能性」ともども、どのような刺激的言説が議論されるか、注目である。

 入場無料、事前予約不要ということなので、もし時間が許す方は、こんな貴重な機会は見逃す手はない(^^)!!
 ということで、私も是非参加したいのですが、平日で会社が抜けられず参加は無理。残念でたまりませんが、名古屋地区、東海地区の皆さんは是非!!

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2013.07.12

■予告篇 ジョシュ・トランク監督『クロニクル』: Josh Trank "Chronicle"


映画「クロニクル」予告編 - YouTube
公式サイト

"9月27日(金) 2週間 首都圏限定公開"

 まるで大友克洋の『AKIRA』のようだ、と言われている映画『クロニクル』。
 本国アメリカでは2012年初に公開され、ずいぶん遅れて日本語版の予告篇が公開された。
 予告篇で観る限りでは、若者たちが能力をエスカレートしていく様が、ドキュメントタッチで描かれてなかなかの迫力。これは是非観てみたいものです。
 下に引用したポスターも素晴らしい出来。コピーの"NOT ALL HEROES SUPER"も奮っているw!

Photo

クロニクル (映画) - Wikipedia

"アメリカ合衆国とカナダでは2012年2月3日に2907劇場で封切られた。20世紀フォックス側は、公開初週末は800万ドル程度を期待し、興行ウォッチャーたちは1500万ドルと予想した。封切られると公開初日のみで865万ドル売り上げ、さらに初週末3日間で2200万ドル を売り上げて同日公開であった『ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館』(2100万ドル)を抑えて1位となった。"

 それにしてもこれだけ北米でヒットしたというのに、何故、日本はこれだけ遅れてしかも首都圏限定公開なのだろう。残念。ネットでの評判が高まっているので、是非、秋までには公開劇場を増やしてもらいたいものです。

 この映画の監督は Josh Trank (IMDb)。前の記事『Cute and Boxer』に続き、この監督もテレビシリーズに携わり、今回が初めての映画という新鋭。1984年生まれの29歳。

Josh Trank - Wikipedia, the free encyclopedia.

"Trank, at 27, is one of the youngest directors to open a movie at number one at the US box office. He is followed by Steven Spielberg (28, with Jaws) and James Cameron (30, with The Terminator)."

 wikiの記述によれば、この『Chronicle』で全米ボックスオフィスNo.1を獲得。27歳の若さでNo.1というのは史上初。上の記述にあるように、スピルバーグは28歳、キャメロンは30歳でNo.1獲得ということで、この監督、まさに注目されているようだ。

Josh Trank - Wikipedia, the free encyclopedia.

"The Red Star (2014) - director
The Fantastic Four (2015) - director
Shadow of the Colossus (U.S. Live action film adaptation of the video game Shadow of the Colossus) (TBA) - director
Venom (TBA)(In talks)- director"

 同じくwikiによると、この後、2014年から4本の映画が予定されている。その一本が『ファンタスティック4』とのこと。

 しかしこの『クロニクル』、大友の『AKIRA』や『童夢』の実写映画化が幾度も企画されて実現していない中で、どんどん大友が描き出したビジョンが、日本以外で映像化されるのを観ていると、なんだか歯がゆい想いですw。

◆関連リンク
Amazon.co.jp: CHRONICLE: Dane DeHaan, Michael Kelly, Josh Trank
 既にアメリカではブルーレイが発売されており、Amazonのサイトで取扱があります。秋まで待てない方は、こちらも検討の価値はあるかもw。
Chronicle Josh Trank & Alex Russell Interview - The Sci Fi Show - YouTube SciFiショーによる監督インタビュー。
 途中『ダークナイト』、『マルホランドドライブ』のシーン(ナオミ・ワッツの女優オーディション部分)がインサートされている。
Interview: "Chronicle" Director Josh Trank
 監督へのインタビュー記事。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2013.07.10

■予告篇 ザッカリー・ハインツェリン監督『キューティ・アンド・ボクサー』Zachary Heinzerling "Cutie and the Boxer"

Img_7515

 まず右の素敵なポスターをご覧あれ。
 この画像をAppleのiTunes Movie Trailersサイトで観た僕は、てっきり新しいサイバーパンク映画かなんかの予告篇か何かかと思って、ワクワクしてクリックしたわけです。

 すると!
 映像はボクシングのグラブを白いキャンパスに叩き付けペインティングする何処かで観た日本人のじじい(失礼orz)を映し出している!!

 何と主人公は、「ネオ・ダダイズム・オルガナイザーズ」のギューチャンことアーティスト 篠原有司男氏ではないか!

 サイバーパンクSF映画と思ったのが、芸術家を描いたドキュメンタリーだったわけ。

Cutie and the Boxer - Movie Trailers - iTunes

"Director: Zachary Heinzerling
Cast: Ushio Shinohara, Noriko Shinohara
Writers: Zachary Heinzerling
Run Time: 82 minutes"
 この映画は、NY在住のアーティスト篠原有司男篠原乃り子をとらえたドキュメンタリー映画なのである。予告篇をどうぞw↓



 "Cutie and the Boxer"のトレイラーは、乃り子さんの美しい絵のアニメーションと、ギュウチャンさんのボクシングペインティングが素晴らしい映像で捉えられている。篠原有司男氏、御年81歳のボクサー姿がカッコいいです。
 そして何と言ってもタイトルが素晴らしい。これだけで涙が出そう(いや、まじですw)。

Cutie and the Boxer | 篠原有司男公式ブログ.

"「キューティーとボクサー」がサンダンス映画祭で大評判、遂にドキュメンタリー監督賞を受賞! 今年の秋からアメリカを中心に一斉公開、無論日本でも。
 キューティーとは画家篠原乃り子、髪形をオサゲにした可愛娘ちゃんで、ボクサーとは御存知ボクシング・ペインターのギューチャン。 この二人のハチャメチャな40年間のアーテイスト生活を、すばらしいラブストーリーにまとめたのが、デイレクターのザック・ヘインザーリング。 彼が我がロフトに舞い込んで来たのが5年前。テキサス生まれの長身24歳。 撮りはじめているうちに、ついついのめり込んで、今28歳"

Img_7516

 この篠原氏の公式ブログの記事によると、4年間、御二人の映像を撮り続けた成果がこの映画ということのようである。

 全米公開は2013年8月16日。そして、今、Appleサイトで、右画像の様に、大きく取り上げられてる!『パシフィックリム』と隣同士でポスター画像が掲載されているのが、何とも嬉しいですw。

 監督 Zachary Heinzerling(IMDb)は、IMDbによるとテレビのドキュメンタリーのプロデューサーで今回が初の監督でドキュメンタリー映画のデビュー作であるらしい。

◆関連リンク
Cutie and the Boxer(Facebook)
Ushio Shinohara » Paintin
   篠原有司男 公式HP
shinohara ushio - Google 検索
 鮮烈な篠原牛作品は、こちらで観られます。
shinohara noriko - Google 検索
 そして乃り子さんの作品。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2013.07.07

■レポートNo.1 "雨の日には (7.6(sat)古川日出男(小説家)×柴田元幸(翻訳家)朗読&トークライブ『読む文字と聴く言葉』)"

Img_7523

雨の日には (7.6(sat)古川日出男(小説家)×柴田元幸(翻訳家)朗読&トークライブ『読む文字と聴く言葉』)

"デビュー15周年の記念作品『南無ロックンロール二十一部経』を上梓されたばかりの小説家・古川日出男さんと、英米文学の名翻訳家・柴田元幸さんによる朗読&対話ライブ。雨の日に、とことん文字と言葉について考え、感じましょう。"

 主宰・企画 熊谷充紘氏(ignition gallery)による、名古屋の bookshop & gallery ON READINGでのイベントに行ってきました。

 まずは僕のレポートの前に、皆さんがtwitterでツィートされた内容をまとめました。写真も複数掲載されていますので、全体の雰囲気は以下リンクを御覧下さい(^^)。

古川日出男×柴田元幸 朗読&トークライブ「読む文字と聴く言葉」@ON READING - Togetter

◆全体の感想
 実は東海地方に住んでいながら、不明にして名古屋の書店 ON READINGさんを知らなかった(申し訳ないです)。

Img_7524

 今回このイベントではじめて御邪魔して、本に囲まれた空間に丸椅子が並べられた書店内の会場に感嘆。見回すと、珍しいアート書や同人誌等々に囲まれた居心地の良い空間。

 イベントの待ち時間(17:30会場, 18:00開演)はいつも何処か手持ち無沙汰なのだけれど、今日は周りの本や店の中の装飾を眺めているだけで、なんかウキウキしてくる(^^)。30分の待ち時間がこれほど短かったことはありません。

 そんな書棚に囲まれた空間の窓側にマイクが二本立てられ、そこに登場する作家と翻訳家!(その頭上には位置を古川氏が拘ったという小鳥二匹の置物)。
 登場するなり、いきなりの朗読のスタート!!
 その居心地の良い空間は、文学言語空間に突入していくのだったw。まずは2時間のイベントの朗読作品リストだっ!

・ブライアン・エヴンソン,柴田元幸訳「ウインドアイ」
 1,3章を柴田、2,4章を古川が交互に朗読。
・古川日出男 宮沢賢治リミックス「なめとこ山の熊」
 古川が一昨日書き上げ入稿したというテキストを柴田のリクエストで古川が突然朗読。
・古川日出男『南無ロックンロール二十一部経』
 第五の書 ロール・オーバー・ベートーベン三部経 P325付近(ヘリ男〜ジャパン・アズ・ナンバーワン)
 日本語を古川、追従し英語(「モンキー・ビジネス誌」掲載)を柴田が朗読。最後は順番が逆に。
・ポール・オースター,柴田元幸訳「三杯のスコッチの話」
 (『写字室の旅』から)
・ヘミングウェイ,柴田元幸訳「雨の中の猫」
 古川が柴田訳を朗読。

 これら作品が刺激的な朗読で音響として放たれる空間、そしてその中で語られる「読む文字と聴く言葉と、そして翻訳される言語」の謎。
 御二人とも何度かこうしたテーマの会話はされていると思われるが、さらにこの現場で考え込み、思索が深まっていく様がスリリングで、まさにライブでした。刺激的言語空間、ドリンクはジンジャエールでも心地良い/酔い/宵(^^;)。

Img_7525

 柴田氏の命題に、古川が思考全開で仮説を述べるスピードに、とにかく酔いました。特に「翻訳を語る時、人は何故直接語ることが出来ず、比喩で説明することになるのか?」の問いに、「それは翻訳が二次創作であるから」と間髪おかず答えた古川日出男、めちゃめちゃ明晰でした!
 小説で読み続けてきた印象よりもその明晰さは特に印象的で、今までの読書で堆積している僕の古川日出男成分が新たな析出をしそうで、これらの語られた論考を再度噛み砕いていく作業が必要と感じた次第(^^;;)。

 対話と会場との会話詳細は、メモ十数頁は取ったのだけれど、どう考えても時間が足りず、今週末にテキストとして纏めるのは不可能。
 すみません(と誰にともなく謝るw)、来週分の記事にさせて下さいorz(^^;)。

 とにかく刺激的で、元気が湧いてくる朗読と思考の2時間。
 『南無ロックンロール二十一部経』の御二人の日英アンサンブル、「なめとこ山の熊」の民話的深遠な話、ブライアン・エヴンソンの奇想に奮えて帰ってきました(^^)!

 こんな素晴らしい時間と空間を企画,運営頂いた熊谷充紘さんと bookshop & gallery ON READINGさんに最大限の感謝です。本当にありがとうございました。

 是非、今後ともこんな刺激的なイベントを名古屋でも宜しく御願いします(^^;)。

◆関連リンク
古川日出男×蜷川幸雄のタッグが実現 舞台『冬眠する熊に添い寝してごらん』が来年1月に上演決定 - 2013年7月 - 演劇ニュース - 演劇ポータルサイト/シアターガイド

"音楽やダンス、アートとのコラボなどさまざまな活動を行なっている古川が、今回蜷川に戯曲を書き下ろす。100年の時代を超えて語られる、伝説の熊猟師と熊、そして犬の“聖なる戦い”を軸とした物語が、パワフルなイマジネーションで描かれるという。"

 トークライブの時には、気付かなかったけど熊と猟師の話で古川が朗読した宮沢賢治リミックス「なめとこ山の熊」に、もしかしたらインスパイアされたものかもしれない。脚本は既に古川が書き上げたということなので舞台としてどんな物語に昇華するか、とても楽しみでならない。

古川日出男 当Blog関連記事 Google 検索

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2013.07.05

■動画 A.T.監督「Silicon;BootDrive / シリコン;ブートドライブ」

Silicon;BootDrive / シリコン;ブートドライブ - Ph9 YouTube

"2015年、カリフォルニア沖に落下した隕石は人類を変革させた。 ケイ素ウィルスに冒された人虫・バーミノイドが繁殖する中、新種のハイブリッド生命体­・デビットが覚醒する。
「ヒトはなぜ創られ、何のために生き、どこへ向かうのか? 進化の先を見届けてやる」 ~デビット・クラウズ~

インディペンデントSci-Fi ショートフィルム "Silicon;BootDrive/シリコン;ブートドライブ"
Written&Directed by : A.T.
DOP : 大塚雄一郎
VFX by : ルーデンス、フィニット、スパイロ、サンプラス and 白組
VFX artist : 鈴木薫、佐々木賢一、田崎陽太、水野正毅、佐藤友哉、辻高廣
Production design : 郡司英雄
Lighting design : 中山勝己
Grip : ライズグリップ
Music : 北里玲二/バックスラッシュ
Costume Created by : 小川恭平
Hair&Make-up : 小西紳士、スズキミナコ
LA&NY unit Production : ラディアント・ピクチャーズ
Post Production : スタジオ・インターフィールド
Story Supported by : 神山健治
Cast : ケン・ロイド、バルテック・クーツ、かでなれおん

http://www.ph9.jp/report-files/001418/ "

Silicon;BootDrive / シリコン;ブートドライブ YouTube配信開始! - PH9 神山健治監督作品(最新作『009 RE-CYBORG』)

"神山監督と『攻殻機動隊 S.A.C.』シリーズのオープニングや、『009 RE:CYBORG』の実写予告編(ミッドレポート)映像でタッグを組んだ A.T.氏の実写自主映画が完成。 神山監督も、脚本段階で参加しています。 ある日突然世界を襲った《昆虫化=バーミノイド》化の奇病。 その謎を解こうとする研究者と、バーミノイド化しながら、人類を救う唯一の希望が託された男との友情物語。 果たして神の審判はバーミノイドに下るのか、それとも...? 先日、A.T.氏が、自身の海外向けの動画配信サイトにて発表したところ、大きな話題となり、海外から実写続編の可能性の有無に関する問い合わせなどが寄せられ、急遽、神山健治監督公式YouTubeチャンネルでの配信が決定しました! "

 インディペンデントということだが、とても本格的な"映画"テイストを持った映像に痺れます(^^)。
 冒頭のスピーディな世界観の提示、クリーチャーの造形と神の針の設定。いずれも長篇映画の冒頭を観せられている様なワクワクする感覚が溢れています。

 海外からのコメントも付いていて評判が良い様なので、是非、これがハリウッドの眼に留まって、本格的な長篇映画化の話が動き出すことを願って止みません。

 何より、この物語の先が観たくてたまらない。

◆VFXスタジオ フィニット
『009 RE:CYBORG』の実写予告編スタッフによる自主製作短編『Silicon;BootDrive/シリコン;ブートドライブ』公開中(finitto) | NEWS FLASH | CGWORLD.jp.

"A.T.氏と VFX を担当したフィニットは、昨年にも自主制作短編『sourse』 )』を公開しているとのことなので、こちらもあわせてチェックしたい。"

 この記事を元に、VFXスタジオfinitto Inc.の過去作について、簡単に以下、リンク集です。

GREE 「FF ARTNIKS GREE クラウド篇」
subaruBRZ「モスクワモーターショー」映像
・DeNA「神撃のバハムート」
アサヒスーパードライ「CARNIVAL」篇
ムヒアルファEX「迷彩」篇

 「神撃のバハムート」は確か神山監督作のはずなので、やはり関係の深いスタジオのようです。

◆関連リンク
神山健治も協力「Silicon;BootDrive」短編SF映画が描く、人類を襲う昆虫化の真実とは? | アニメ!アニメ!

"作品は海外の動画配信サイトVimeoで公開されたところ大反響を巻き起こした。そこでより多くの人に視聴して欲しいとのかねてから縁のある神山健治監督作品公式チャンネルにもアップすることになったようだ。 実は本作の制作にも、神山健治監督は参加している。脚本段階で制作に協力、クレジットではストーリー サポートとなっている。"

・FAKE?TASTE:FAKE?謎の映像!「Silicon;BootDrive」KEN LLOYD主演!KENつぶやき.

"【Silicon;BootDrive trailer】from A.T. (1:58)
謎の映像の続きが公開されました!本編です↓
【Silicon;BootDrive】from A.T. (7:41)"

 こちらによると、もともと公開されていたVIMEOのサイトはこのリンク先。
 ただし何故か現在は、動画が掲載されていない。Ph9 Ch.に掲載したことで、VIMEOからは削除されたのだろうか。

・■Director : A.T. "source" A.T.監督 自主映画「ソース」
 以前、当Blogで紹介したA.T.監督の別の作品。こちらも必見です。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2013.07.03

■動画 13.6月 SFファン交流会「とにかく、ラファティ 」


Video streaming by Ustream
Ustream.tv: ユーザー SFfanko: SFfankou, SFfankou. Other Events

●テーマ:とにかく、ラファティ SFファン交流会公式サイト

"■日時:2013年6月29日(土)午後2時~5時
■会場:笹塚区民会館
●ゲスト:牧眞司さん(SF研究家)、柳下毅一郎さん(翻訳家)、林哲矢さん(ファンサイト「秘密のラファティについて」主宰) 、 橋本輝幸さん(SFレビュアー)、鳴庭真人さん(海外SF紹介者)、魚さん(ラファティファン)
●内容:ファン交六月例会では、『第四の館』を訳された柳下毅一郎さん、『蛇の卵』の解説を担当された牧眞司さん、ラファティファンサイト主宰・林哲矢さんほか熱狂的なラファティ・ファンの方々をお招きして、ラファティ作品の魅力や楽しみ方をたっぷりと語って頂きます"

 以前、このBlogでも御伝えしたSFファン交流会「とにかく、ラファティ 」が開催された。掲載したのは、そのアーカイブ動画。これは中継された分の前半なので、後半は上記リンクのSFファン交USTページで観て下さい。

 行けなかった方は、これでラファティの年、2013年を振り返ることが出来ます(まだ半分なので振り返るのは早い。あと半年でさらにラファティが出版されるかもしれないではないか(^^;)!)

ラファティ関連のまとめ4 - Togetter
 ここでは動画掲載に記事内容を留めますw。
 UST観て一部僕も参加した実況を、「世界で2番目にラファティに詳しい人」(by 牧眞司さん)らっぱ亭さんがリンク先で纏められています。6/29分を御覧下さい。

◆当blog 関連リンク
情報 13.6/29 SFファン交流会「とにかく、ラファティ 」
ラファティ 当Blog記事 Google 検索

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2013.07.01

■動画 デヴィッド・リンチ監督 ナイン・インチ・ネイルズPV "Came Back Haunted"

Nine Inch Nails - Came Back Haunted - YouTube
 (付録部 blog-buさん経由)

"公開日: 2013/06/28
WARNING: This video has been identified by Epilepsy Action to potentially trigger seizures for people with photosensitive epilepsy.

Nine Inch Nails -- Came Back Haunted

Available now on iTunes: http://ninein.ch/haunted
Pre-order Hesitation Marks, in stores September 3rd, 2013
nin.com: http://store.nin.com"

 ナイン・インチ・ネイルスの新曲PVで、ひさびさにデイヴィッド・リンチの新作映像が観られる!!
 今回の映像は、リンチの透明感のあるダークな面というより、ワイルドでポップな面が前面に出ている。
 そこかしこに『イレイザー・ヘッド』等を想起させる映像。
 そして、やはり思い出すのは、フランシス・ベーコンの絵画の影響(^^;)。人体変容とか色合いとか、ベーコンの絵画33点(@豊田市)が約100km圏内に存在する空間に住んでいるとw、やはり相当な強度でベーコンと空間が共鳴します(^^;)。

◆関連リンク
Lynchland - David Lynch - Roland Kermarec (Facebook)

"A lot of articles about the "Came Back Haunted" video refers to this image as a "gas mask" but, in my mind, it looks like a giant bug superimposed on a little girl. What's your take on it ?"

 フェースブックで最新のリンチ情報をホットに展開しているLynchlandは、PVの少女らしきシルエットの顔には、ガスマスクではなく、巨大な蟲がかぶっているように見えると書いています。貴方には、どう観えますか。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2013年6月 | トップページ | 2013年8月 »