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2013.09.11

■感想 名和晃平&ULTRA SANDWICH PROJECT「フォーム」"Foam" @あいちトリエンナーレ 納屋橋会場

Img_8653

 名和晃平と京都造形芸術大ウルトラファクトリーのULTRA SANDWICH PROJECTによる"FOAM"を、あいちトリエンナーレ納屋橋会場で観てきた。

 圧巻のインスタレーション!
 暗闇の会場に入って行くと、約12m×15m 高さ4mあまりの巨大な不定形に蠢く光る物体が眼に飛び込んでくる。

 この正体は、会場に置かれた5つ程の発生器による泡。
 会場の係の方に尋ねると、中心の発生器は高く設置され、他は床に置かれているらしい。その高低と会場に微妙に吹くエアコンの風によってこの形状が自然に作られているという。作家による形状の修正等はされているか質問してみたが、それは初期の設定だけで、それ以外はないようである。

Foam_img_8661tile

 まるで常闇の雲海の中に浮遊している様な感覚に導かれるまま、広大な作品の周りを歩き続けた…。この巨大感と不定形だけれど自然の物理現象(重力とか気流とか)が働いて形作られた形状の訴えてくる宇宙の摂理(^^)、凄いです。

 写真は一杯撮ってきたけど、動画禁止だったので3D映像が撮れなかったのが残念でならない…w。本当はこの作品、手前と奥の立体感ある泡の形状が作品のコアであると言っても過言でないので、立体映像での記録が最適と思うのだけれど、、、。
 というか、巨大感とともにこの奇想を味わうには現場へ行くしかないでしょう。
 皆さんもできれば、10月までにこの会場へ是非、足を御運び下さいw。

 ではここから後は、写真レポート。

Img_8669tile 会場は、ボウリング場だったところ。
 廃墟感もそこはかとなく漂いながら、巨大な空間を利用した会場が美術展としてとても映える。僕は愛知芸術文化センターの展示より、こちらの方がずっと刺激的で好きでした。

Img_8637horz iPhoneのパノラマ写真。

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Img_8658tile これは、HDR写真。人間の眼のダイナミックレンジはもっと広いので、これより鮮明に明暗が観られます。

Img_8640tile

 最後の一枚(下段)は泡のクローズアップと、発生装置が少し観えていたので、舞台裏(^^;)。

◆関連リンク
神戸新聞NEXT|文化|震災後の世界を問う 名古屋などで「あいちトリエンナーレ」

"納屋橋会場(名古屋市中区)では、大阪府出身の名和晃平がインスタレーション(空間芸術)「フォーム」を展示。暗闇の中に、惑星や生命が誕生した原初の時代を思わせる異世界を創出した。広大な空間に白い泡を発生させ、巨大な山や谷を形成。微動する小さな泡の粒子一つ一つが生命を思わせ、壮大な時空間を想起 させる傑作だ。"

【オープンしました!】あいちトリエンナーレ2013 | 京都造形芸術大学ULTRA FACTORY

"彫刻家・名和晃平率いる「ULTRA SANDWICH PROJECT」は納屋橋会場にて「泡」のインスタレーションを展開。"

・Kohei Nawa(公式HP) 本作品の記述は今のところありません。

・あいちトリエンナーレ開幕、建築好きはここを見逃すな|日経BP社 ケンプラッツ

「フォーム」(名和晃平)。真っ暗な大空間に泡が広がって、地形のようなランドスケープが生まれている

当Blog記事
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