■写真レポート "モンスターズ アンド ミスフィッツ展 : Monsters & Misfits III 怪物と不適応者たちIII展" 飛騨高山 留之助商店 本店とサーカス・ポスタラス・スタジオ提供
百鬼夜行(本展示会パンフレットより中子真治氏の言葉)
" 夜の帳が下りるころ、異世界のイタズラな怪物や小悪魔たちが日下部民藝館から抜け出して、飛騨高山の古い町筋を練り歩く。
キュレーターも務めるアーティスト夫妻ブラント・ピータースとキャシー・オリヴァスが、今年で3回目を迎える『モンスターズ アンド ミスフィッツ=怪物と不適応者たち』展の参加アーティストに託した創作のテーマが "百鬼夜行" (Hyakki Yagyo = Night Parade of One Hundred Deamons) だと聞いて、奇妙で可笑しな光景を想像してしまいました。"
怪物と不適応者たち 3 : 飛騨高山 留之助商店 店主のブログ
" Circus Posterusのアーティストを招き、飛騨高山の国指定重要文化財日下部民芸館を会場に開催する恒例のMonsters & Misfits展も年々スケールアップしながら今年で3回目を迎える。
期間は9月13日〜9月26日の2週間。
Brandt Peters(ブラント・ピータース)、Kathie Olivas(キャシー・オリヴァス)、Chris Ryniak(クリス・ライニャック)、Amanda Louise Spayd(アマンダ・ルイーズ・スペード)に加え、Doktor A(ドクター・A)とAndrew Bell(アンドリュー・ベル)、Carisa Swenson(カリーサ・スウェンソン)、Ragnar(ラグナー)、Stan Manoukian(スタン・マヌキアン)らがオリジナル作品を提供、会場も前回の1.5倍以上に拡張"
中子真治さんの飛騨高山 留之助商店 本店とサーカス・ポスタラス・スタジオ提供 "Monsters & Misfits III" 怪物と不適応者たちIII展が、開幕しました!
初の秋開催となる2013年。僕が行った9/14(土)は、なんと高山も30℃超えの真夏日で、今までの春開催とは異なる熱い鑑賞となった(^^)。
そして作品も新しい作家を加え、テーマ"百鬼夜行"の設定で、日本の妖怪的なテイストも加わり、可愛さに加えて、日本的な禍々しいイメージも付与され、日下部民藝館の雰囲気とさらに相乗効果が増している様に感じられました。
高山で「モンスター&ミスフィッツ3」-「百鬼夜行」テーマに、幻想アート作品100点超 - 飛騨経済新聞
" 今回のテーマは「百鬼夜行」。出品数は過去最多となる108点で、全て同展のために製作したオリジナル作品。異世界の怪物や小悪魔・妖怪など空想の生き物たちを表現した絵画、彫刻、ぬいぐるみなどが並ぶ。展示作品は販売も行う。
留之助商店店主の中子真治さんは「新しい芸術の形を模索したいと思い企画した当展覧会も3回目を迎え、海外のアートコレクターの間でも話題に上るほど評判の展覧会に育った。この企画を通じて、こんなアートやおもちゃの世界もあるんだなという体験を味わって頂ければ」と来場を呼び掛ける。"
108点の中から、自分の気に入った作品を中心に写真レポートです。
Kathie Olivas(キャシー・オリヴァス)
本展示のキュレータでもあるというキャシー・オリヴァス作品は、今回も安定感のある奇想を体感させてくれる。今年もこの少し皮肉を湛えたつぶらな瞳と再会できて、私は幸せである。
Amanda Louise Spayd(アマンダ・ルイーズ・スペード)
今回、黒を基調にした作品で、とても強い印象を残したのが、アマンダ・ルイーズ・スペードのこの写真の下の3点。
陶器(? 硬い土の様に見える材料)と布の柔らかなテイストが独特の作品の表情を醸し出す作品に、黒の基調で、さらに鋭さが増していると感じるのは僕だけであろうか。特に左右二点の背の高い(70cmくらい)の作品が素晴らしい。できるものなら僕も購入したいが、値段から手が出ないのとw、既に初日(9/13(金曜日))に売約済みになっていました。
Doktor A(ドクター・A)
昨年に引き続き参加となるドクター・Aの作品は、"百鬼夜行"から選んだ素材は骸骨。ドクター・Aのパンクなロボットのイメージと、禍々しいスケルトンが相乗効果を発揮して、新たなホラーチックなパンク世界が描かれていた。
僕は写真ではなかなか表現しきれないロボットの眼の多層的な光にしばし見入られてしまいました。特に写真左下の目玉のグリグリ感は最高でした。まだ売れていなかったけれども30万円ごえでは到底手が出ません。
Carisa Swenson(カリーサ・スウェンソン)左上。
Andrew Bell(アンドリュー・ベル)他の3点。
この四点にも何故か強く魅かれたので、写真掲載。
特にアンドリュー・ベルの作品は、日本の妖怪のイメージをもっとも見事に取り入れていると思う。恐怖と独特のユーモアの融合が素晴らしい作品。
Andrew Bell(アンドリュー・ベル)のブログ記事から留之助商店店主さんが翻訳されているので、以下のリンク先でじっくり御読み下さい。
Monsters & Misfits III、Andrew Bellのブログから : 飛騨高山 留之助商店 店主のブログ
"今年の展覧会のコンセプトは百鬼 夜行です。これは文字通り100匹の鬼の夜中の行進という意味で、悪霊、幽霊、妖怪などが、誘拐したり死を広めながら夏の夜中に通りを徘徊します。この テーマに沿って、今年はアーティストたちの多くの作品がダイナミックなポーズや車輪、荷車、明かりなどを取り上げています。"
◆関連リンク
・Art Event Calendar:
MONSTERS & MISFITS III (TAKAYAMA, JAPAN) | Circus Posterus
・サーカス・ポスタラス・スタジオ:Circus Posterus Studio公式HP
サーカス・ポスタラス・スタジオのHPにも、上の様な告知が出ていました。
・Twitter / 検索 - #MMIII
アーティストとサーカス・ポスタラス・スタジオのツィートで、出展作品の制作風景がいくつか写真公開されています。ハッシュタグは「#MMIII」にてリンク先で検索できます。ノイズもありますが、御楽しみ下さい(^^)。
・Facebook 究極映像研 写真アルバム
・当Blog記事 過去2回の感想と動画は以下です。
■感想と写真 "Monsters and Misfits" Japan Exhibition
■感想と写真『Monsters and Misfits II : モンスターズ・アンド・ミスフィッツ2 怪物と不適応者たち II 展』Japan Exhibition
■動画 "Monsters and Misfits展"
■3D動画 『Monsters and Misfits II : モンスターズ・アンド・ミスフィッツ2 怪物と不適応者たち II 展』 Japan Exhibition 3D movie
その他関連
"Monsters and Misfits" Japan Exhibition - BP UFIL - Picasa Web Albums
参考まで。2011年の第一回の写真
Monsters & Misfits site:bp.cocolog-nifty.com - Google 検索
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