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2013年10月

2013.10.30

■情報 『Monstrum z galaxie Arkana : アルカナ銀河からの怪物』『Deváté srdce : 九つ目の心臓』ヤン・シュヴァンクマイエルがビジュアル・エフェクトを担当


Monstrum z galaxie Arkana / Gosti iz galaksije (1981) | ČSFD.cz 怪獣の活躍シーン。

Visitors From The Galaxy (Yugoslavian-Czechoslovakian Science-Fiction Film English Subtitles 1981) - YouTube 全篇の動画はこちらに。

 前回、記事にした "マンタム個展「感情の為の機械」@ A STORY新宿店" で上映された映画を紹介します。
 観たかったけれども会場へ行けなかった(自分も含め)、東京から遠方のマンタムファン、チェコ映画ファン、そしてチェコシュルレアリスムマニアのための映画紹介(^^;)。

Monstrum_z_galaxie_arkana

 まず冒頭は、ヤン・シュヴァンクマイエルが作った怪獣が登場する『アルカナ銀河の怪物』よりその怪獣のシーンの映像。どうですか、このデザイン、まさにシュヴァンクマイエルの造形。彼の作品群としては博物誌のシリーズの絵/コラージュと陶芸作品に通じるものがある造形。それでいて、間違いなくSFホラー映画の宇宙怪獣の恐怖を表現している素晴らしい逸品(^^;)。
 チェコシュルレアリスムの文脈から観ても、とても貴重な映像と言えます。

 映像を観て頂いたところで、チェコっとシネマの紹介文を引用させて頂き、全体像をご紹介。

第一回チェコっとシネマ@A STORY新宿店 | 手作り腕時計とハンドメイドアクセサリーのセレクトショップ A STORY

" 今回のチェコっとシネマは、チェコの巨匠ヤン・シュヴァンクマイエル作の日本未公開の映画を上映しました"

チェコっとシネマ「九つ目の心臓」「アルカナ銀河からの怪物」 10月25日(金)夜7時~9時半 - チェコっとシネマ「九つ目の心臓」「アルカナ銀河からの怪物」 10月25日(金)夜7時~9時半 | A STORY TOKYO

"チェコっとシネマ 10月25日(金)夜7時~9時半。

 ヤン・シュヴァンクマイエルが作った怪獣が大暴れする日本未公開の映画「アルカナ銀河の怪物」解説付きダイジェスト上映。
 エヴァ・シュヴァンクマイエルがタイトルアニメを作製しヤン・シュヴァンクマイエルが美術を担当しているシュールレアリスムの香り高き幻想映画「九つ目の心臓」上映。

解説 講演 ペトル・ホリー(チェコ蔵主催 元チェコセンター所長)
聞き手 マンタム

10月25日金曜日 午後7時~午後9時半迄 開場午後6時45分 定員25名 18:45 開場、19:00 開演。会場 A STORY TOKYO 新宿新南口店。

◆『Deváté srdce : 九つ目の心臓』(チェコスロヴァキア、1978年、88分)
監督・脚本:ユライ・ヘルツ Juraj Herz (IMDb)
撮影:イジー・マハーニェ
音楽:ペトル・ハプカ、
美術:ヴラジミール・ラプスキー
特別美術協力:ヤン・シュヴァンクマイエル、エヴァ・シュヴァンクマイエロヴァー
オープニングテロップ製作:エヴァ・シュヴァンクマイエロヴァー

出演:学生マルチン:オンドジェイ・パヴェルカ
トンチカ:アンナ・マロヴァー
アドリエナ妃:ユリエ・ ユリシュトヴァー
人形芝居座長:ヨゼフ・ケムル
アルドブランディニ、宮廷占星術師:ユライ・ククラ
宮廷道化:フランチシェク・フィリポフスキー
メルリーニ、新宮廷占星術師:ユライ・ヘルツ

あらすじ:
学生のマルチンは巡業をしている人形芝居の一座の人たちに遭遇。座長の娘トンチカと恋に落ちたものの、不思議な病に苦しむアドリエナ妃を助けようと、領主の 公募に応募する。一方、アドリエナ妃は天文学師、実はバーコード魔王アルドブランディニに傀儡されていた。自らの命と引き換えに、マルチンは果たしてエド リエナ妃を魔王の牙から救い出すことが出来るのか。巨匠ヤン・シュヴァンクマイエルによる摩訶不思議な美術セット(人間の心臓絞り機など)を乞うご期待!

『Monstrum z galaxie Arkanaアルカナ銀河からの怪物』(チェコスロヴァキア、ユーゴスラヴィア合作、1981年)
監督:ドゥシャン・ヴコチッチ Dusan Vukotic(IMDb)
脚本:ミロシュ・マツォウレク、ドゥシャン・ヴコチッチ
撮影:イジー・マツァーク
音楽:トミスラフ・スィモネヴィッチ
美術特別協力、怪物ムム制作:ヤン・シュヴァンクマイエル
出演:ロベルト、自称小説家:ジャルコ・ポトチニャク
ビバ:ルツィエ・ジュロヴァー
アンドラ:クセニア・プロハスカ
ウル:ヤスミオンカ・アリチ
タルゴ:レネ・ビトラヤツ
写真家:リュビシャ・サマルジッチ

あらすじ:
ホテルの受付で働いている自称小説家ロベルトは宇宙人をテーマにした小説を執筆中。とある日、主人公、アンドラの声が突如ロベルトの耳に届く。アンドラに誘 われ、驚いたロベルトは近くの島へ出かける。そこでは、空想した宇宙人が具現化されていた。アルカナ銀河にある惑星トゥガドルから来たという3人の宇宙人 との遭遇を取り巻く、あまり知られていないB級のSF映画作品。巨匠ヤン・シュヴァンクマイエルが作った怪物ムムがトンデモナイ悪戯をする。クロアチアの ドゥブロヴニク市、また近辺のロクルム島などでロケを敢行した幻の日本未公開B級傑作である。"

 長文の引用になってしまったが、映画の全体像が分かって頂けたと思います。
 さらに詳細については、以下関連リンク。

Gosti iz galaksije (1981) - Full Cast & Crew - IMDb

"Visual Effects by Jan Svankmajer ... Mumu-monster designer"

 IMDbによると、シュヴァンクマイエルはビジュアルエフェクトでクレジットされているようだ。

Jan Svankmajer - IMDb

"Visual effects (2 credits)
1981 Gosti iz galaksije (mumu-monster designer)
1978 Deváté srdce (visual effects)"

 シュヴァンクマイエルが他の監督の映画でビジュアルエフェクトを担当したのは、2本。

 もう一本が、チェコっとシネマでA STORYにて上映された次の映画。

Deváté srdce (1978) - Full Cast & Crew - IMDb.

Art Department Jan Svankmajer ... artistic collaborator Visual Effects by Jan Svankmajer ... visual effects Eva Svankmajerová ... visual effects

 Juraj Herz監督の作品である。
 実は明確に特定できていないのだけれど、以下がヤン・シュヴァンクマイエルとエヴァ・シュヴァンクマイエロヴァーが関わったシーンではないかと思われる。


CIRKUS JUNG-DEVATE SRDCE 1977-78 - YouTube
 冒頭のタイトルは、いかにもエヴァさん。
 そして1/3くらいで登場するパペットがヤン氏の造形であろうか。

Devate_srdce

 この映画についてはあまり情報がないのだけれど、以下関連リンク。

ナインス・ハート - 武蔵野美術大学 美術館・図書館 イメージライブラリー所蔵 映像作品データベース.

" 放浪中の青年マルティンは、ある町の広場で見かけた人形劇団の人びとと親しくなり、人形遣いの娘・トンチカと恋に落ちる。しかしその劇団は、大公家の王女 への求婚者がすでに8人も行方不明になっているという噂をもとにした劇を上演していたため、反乱分子として近衛兵に捕らえられてしまう。マルティンは近衛兵と交渉し、劇団員たちを解放することと引き換えに、行方不明事件を解決する任務を引き受けるのだった。

 屋敷へと赴いた彼は、王女のことを慕う道化師に詳しい経緯を聞く。道化師によると、王女は占星術師のアルドブランディーニ伯爵に魔法をかけられてしまい、それ以来、夜になるとどこかへ消えてしまうように なったという。そこでマルティンと道化師は、夜に城を抜け出して行く王女の後をつける。

 彼女が向かった先は怪しげな古城で、そこにはアルドブランディーニ 伯爵が待ち構えていた。彼は王女を利用して人間のハートを集め、不老不死の秘薬をつくりだそうと目論んでいたのだ。

 黄金の時計の振り子、無数の蝋燭、伯爵の実験室など、東欧的なゴシック趣味に満ちたファンタジー映画。妖しげで暗いムードが基調になってはいるが、マルティンと近衛兵とのやりとりなど、コミカルな要素もふんだんに盛り込まれている。"

 最後のフレーズに出てくる「黄金の時計の振り子、無数の蝋燭、伯爵の実験室など、東欧的なゴシック」シーンが、チェコの二人のシュルレアリストの関与されたシーンであろうか。
 実物を観ることが出来なかっただけに、いろいろと妄想が広がる映画である。妄想を楽しむのも、シュルレアリスム的。上のあらすじを読んで、夜、自動的に脳が描くこの映画の夢を観てみたいものである。

◆関連リンク
Monstrum z galaxie Arkana - Google画像検索
Deváté srdce - Google画像検索

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2013.10.28

■情報 マンタム個展「感情の為の機械」@ A STORY新宿店

Mantam201310

アクセサリーとハンドメイドウォッチのセレクトショップ【A STORY】

"10月18日~11月12日
錬金術師Mantamマンタムのエキシビジョン 開催中!

−個展中イベント−
チェコっとシネマ 10月25日(金)
チェコっとシネマ 11月8日(金)
スカンク ライブ (詳細未定)
難波研 ライブ
 11月9日(土)
ライブではMantamの製作した楽器を使用する予定です。


Mantam(マンタム)
チェコの巨匠ヤン・シュヴァンクマイエルとの交流も深い、
日本一クレイジーな骨董屋「アウトローブラザーズ」の首領のマンタム。実験器具や医療器具、動物の剥製や死骸。様々な骨董を自在に操り、オブジェやアクセサリーを次々に発表...

詳しい情報はツイッターフェイスブックで随時更新していきますので、お見逃しなく!"

感情の為の機械 10月18日からはじまります。|マンタムのブログ

 マンタムさんの6回目の個展が現在東京で開催されている。
 今回は、その特異な楽器作品での演奏や、チェコの映画上映と講演会など盛りだくさんのイベントも並行して開催されている。
 多彩なアーティスト、マンタムさんの作品世界に、多面的に迫れるチャンス!

 いつかどこかの個展で、かつてマンタムさんが作られた映像作品が観られるといいな〜と思いますが、火事等で消失してしまったのでしょうか。最新のオブジェでの動画作品も観てみたいものです。

 この展覧会の企画「チェコっとシネマ」の上映作品については、次回の記事で詳細に触れます。

◆関連リンク
マンタム個展「感情の為の機械」エキシビジョンオープニングパーティ、アーティストKöziによる特別なライブの様子
マンタム個展「感情の為の機械」グッズ通販|A STORY TOKYO
 ここに掲載されているTシャツがほしい〜(^^;)
感情の為の機械 会場音楽 / Kozi : [world end.]
マンタムのブログ
マンタム個展「感情の為の機械」(Facebook)

当Blog記事 マンタムさん関連 検索

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2013.10.23

■感想 大林宣彦監督『この空の花 ―長岡花火物語』とトークショー


予告篇
(Youtube)
映画『この空の花 ―長岡花火物語』(公式HP)

"まだ、戦争には間に合いますか。"

 導入部からの疾走。言葉と映像の畳み掛ける様な情報のシャワーに圧倒される。
 ドキュメンタリーに劇映画を上書きし、そして戦争に関する様々な情報を高密度で映像にアーカイブ。
 どこにもない"戦争と復興"の素晴らしい映画が眼前に展開された。

 そして現代を起点に戦時中を描いた映画の画面に、予告篇にも使われている冒頭引用のコピーがかぶり、現実世界へと投影される。この映画でアーカイブされ、メッセージとして強く観客の無意識の胸を撃つこのコピーは、まさに今、噛み締めなければいけない言葉なのでしょう。

 川に設えた舞台を会場に描かれた芝居シーンが、通常の映画に演劇の想像力を誘発し、そこには存在しない戦争世界を観客の中に生々しく存在させている。それはCGや特撮でリアルに戦争シーンが描かれるのと別の、舞台装置として描かれる戦争の焼夷弾の抽象化された光がリアルな爆発よりも鮮烈に心に炸裂するようなイメージ。

 画面に映る映像にアーカイブされた長岡と南相馬の過去の戦争と今の復興の現実。それが眼と耳を通して観客に注ぎ込まれ、そして観客のそうした想像力のフィルターを通して解凍され、人の心の中に拡張されて展開された時、意識を超えた部分で、観客の体と頭に味わったことのない感覚が生起される。

 その生起されたものは、ひとそれぞれ大きな幅があると思うけれど、この映画で述べられている戦争に関係した人々が後に世の子ども達に切実に伝えたいと思った何ものかである。この不思議な体験したことのない感覚は、この劇場でしか公開されない映画を観て体感するしかないのである。(多くの人に語り継ぐべきイメージなので、僕はできればDVD等での発売を切望しますが、、、。)

 映画の終劇後、会場には大きな拍手がわき起こった。

◆トークショー

2

 実は上の様な感想を覚えた映画鑑賞後、トークショーはもう参加するのをやめようか、と思った。映画で伝わった膨大な想いをそのまま持ち帰った方がこの映画にとって良いのではないか、と思ったのだ。

 だけれど参加したトークショーとその後のホワイエでのシネマカフェと名付けられた質疑応答会は、大林監督のひととなりがダイレクトに伝わり、直接語られた映画完成までのエピソードが、映画にさらに奥行きを与えてくれ、結果として参加したことは大正解(^^;)。

Photo

 いくつかエピソードを紹介。
・311でもう劇映画やドキュメンタリーは作れないと感じた。だがエッセイや日記なら書ける。これは映像で描いた自分が経験した長岡のことを描いたエッセイ(徒然草、見聞録)である。
・2009年にはじめて観た長岡の花火、何も経緯は知らなかったが、白いだけの花火で初めて涙が出た。花火の光と光の間の昏い闇を観て涙が出た。「この花火にはこころが観えるんじゃないか」と妻と語った。
・戦後、軍隊のない国としてアメリカに助けられ、アメリカを追従することで特異な国となった日本。大江健三郎の言う『あいまいな国 日本』
・長岡、戊辰戦争での敗戦の経験。戦後、士族が率先して庶民学校を進めた風土。
・写実でなく、風化しない子どもの様な感覚で描く"シネマゲルニカ"。不思議で楽しく、一所懸命に考えさせてくれるもの。
・小学四年生の子どもがこの映画を観て、父親に「お父さん、僕は、今生きているの? あのお姉ちゃんは生きているの?」と聞いた。父親「あのお姉ちゃんは君が生きていて欲しいと思えば、ずっと生きているよ」。「わかった、僕、いっしょに生きていくよ」
・敗戦の日は日本では8/15だが、世界的にはミズリーで降伏式に調印した9/1(日本時間9/2)。そして北海道は戦争が続いていたので、敗戦の日は9/5。次回作『野のなななのか』との2本立てで日本の敗戦の実態がわかるようになると思っている。
・3月の末にホノルルでこの映画を上映した。石が飛んできたら受け止めよう、と思っていた。そうしたら真珠湾で家族を亡くしたおばあさんが近寄ってきてくれて、「未来の日本人とアメリカ人のためにこの映画を作ってくれた。サンキュー。私のサンキューベリーマッチは私の勇気です」と言ってくれた。
・映画の主人公 天草の地方紙記者 遠藤玲子は、最初の脚本では、自分の子どもをおろして片山健一と別れたことになっていた。しかし長崎出身の原田知世から、被曝二世である設定の玲子は、母親としてなら生むはずだ、と言われてストーリーを変えた。
・敗戦時、日本は蹂躙されると思って、母親と短刀を前に覚悟していた。そうしたら進駐軍はチョコレートをくれる優しい人たちだった。
・(映画のアナログからデジタル化について聞かれ)映画は科学文明のもとにある芸術。トーキーの時もこれで映画は滅びると言われた。フィルムそのもののことはやれないが、デジタルでしか出来ないことをやればいい。
・今回、花火はデジタルカメラ6台を何十時間も回して撮った。そしてフィルム合成ではとんでもないことになるところをPC一台で合成した。映画の制作費はフィルムなら20億円はかかっただろう。それが1/10以下でできた。今、自分はペースメーカーで生きているが、映画はデジタルで生きている。

 上の写真はシネマカフェの様子、監督のお隣は、地元ラジオに出演している涼夏さんという方。この時は参加者30人程でとてもアットホームな感じでした。

◆関連リンク
パンプキン爆弾 - Wikipedia

" パンプキン爆弾(パンプキンばくだん、かぼちゃ爆弾、Pumpkin bomb)とは第二次世界大戦中にアメリカ軍が開発、使用した爆弾である。1945年8月9日に長崎に投下された原子爆弾(原爆)「ファットマン」の模擬爆弾として知られる。単に「パンプキン」と呼称される場合も多い。
 30都市に50発(うち1発は任務放棄し爆弾は海上投棄された)ほどが投下され、全体で死者400名・負傷者1200名を超す被害が出た記録が残っている"

 長岡に落とされた模擬原爆に関する情報。
アーラ映画祭2013 報告その2 大林監督来場|Blog "涼夏のまだまだやりたいこといっぱいある。"
 司会をされた涼夏さんのBlog記事。トークショーとシネマカフェの大林監督コメントがコンパクトにまとめられています。
▶ ザ・シネマハスラー 「この空の花-長岡花火物語」 オススメです! - YouTube
ザ・シネマハスラー 大林宣彦監督インタビュー ‐ ニコニコ動画:GINZA

"「この空の花 長岡花火物語」含め、監督特有の映画理論が語られています。特に「表現は自由で、自分が自分であることと同時に、チャーミングな常識人であれ。」という言葉に胸をうたれました。細田守監督の「時をかける少女」ファンにもオススメです。"

「野のなななのか」製作委員会日誌(Blog)
ホーム - 野のなななのか製作委員会(公式HP)

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2013.10.21

■情報 『バラード ― 深井克美と人間像の画家たち 』展 @ 北海道立近代美術館

Horz

『バラード ― 深井克美と人間像の画家たち 』展 @ 北海道立近代美術館.

"2013.10.1(火)―11.24(日)
Human Images by Katsumi Fukai and Other Figurative Painters 会期中休館日 Closed: 10/7, 15, 21, 28, 11/11, 18
 深井克美は1948(昭和23)年に函館で生まれ、幼くして父を亡くし、母の下で東京で育ちました。生来病気がちで小学校を1年遅れで卒業し、中学校も病院内分教室で学んだ時期がありました。こうしたなかで美術に関心を持つようになり、自由美術展で西八郎の作品に感銘を受け、同氏に師事。また、一時期は武蔵野美術学園などにも通っています。やがて自由美術展を主な舞台に作品を発表するようになります。細かなタッチと寒色を主とした色彩により、内面の叫びが聞こえてくるような人物像や、分裂・融合する身体、あるいは荒涼とした光景を描き、青春の苦悩と悲しみのなかに美しさを秘めた、独自の画風を確立しました。30歳の若さで自ら命を絶った深井克美の作品は、死後、遺作展や回顧展、文章を通じて脚光を浴び、熱烈なファンを生んでいます。彼の作品に見られる、人生への不安と懊悩、孤独、絶望、そのなかにある希望は、人間の、ことに若者の普遍的なテーマと言えるでしょう。 今回の「これくしょん・ぎゃらりい」は、深井克美の初期から最晩年までを、当館では久しぶりにまとまった形で展示する企画です。また、同時に、人間像をテーマとする具象の画家たちの作品も取り上げ、悩み、苦しみながらもなお進んでいくその姿をご紹介します。"

 ジャスミンさんのコメントで素晴らしい展示会のことを教えて頂いたので、記事でも御紹介します。
 北海道が生んだ日本でも有数の幻想画家、深井克美の絵画展が大規模に開催される。深井の作品は、その多くを北海道立近代美術館が収蔵しているということなので、貴重な機会である。

展示作品リスト(PDFへのリンク)
 このリストに寄ると、深井克美の51作品と人間像をテーマとする具象の12人の画家の各1作、全12作品を展示しているとのこと。
 以前、記事にした美術書『深井克美―未完のランナー』に掲載されていた47作に、さらに数点追加した本格的な絵画展になっていると思われる。

 ずっと観てみたいと思っていた深井克美さんの奥深い絵を観られる貴重な機会。
 北海道は遠いけれども、こんな機会はなかなかないと思うので、何とか行ってみたいものです。北海道出張が11月末までにあるといいのだけれど、、、(^^;;)。

◆関連リンク
バラード ――深井克美と人間像の画家たち
 チラシはこちらからダウンロードできます。
シリウス通信:★「バラード―深井克美と人間像の画家たち」@札幌

・当Blog記事 ■柴 勤 著 『深井克美―未完のランナー』 : Katsumi Fukai

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2013.10.16

■感想 原恵一監督『はじまりのみち』とトークショー

Photo

アーラ映画祭

"公演日時:2013年10月11日(金曜日)~2013年10月14日(月曜日)"

 残念ながら見逃していた原恵一監督の最新作にして初実写映画『はじまりのみち』を映画祭で観た。同時に開催されたトークショーも参加してきたので、その感想。

 もともとこのアーラ映画祭は、映画館のない町での映画祭で、どちらかというと普段観られない映画を市の文化センターで上映するという性格のもの。
 その年話題になった映画の上映会の色合いが強いのだけれど、毎年上映作品の監督がトークショーで参加される。
 そして今年は『はじまりのみち』と原監督、そして『この空の花 ―長岡花火物語』と大林宣彦監督のトークショーが開催される。

 近所のイベントでこの映画と御二人の監督の話を聴けるのは千歳一遇のチャンスなので参加しました。こんな貴重な機会を作って頂いたスタッフの方々にまずは感謝です(^^)。

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原恵一監督『はじまりのみち』公式HP

 冒頭の木下惠介監督のフィルム(『花咲く港』と『陸軍』)が終わると、主人公を映したカット。
 いきなりその映像が、原恵一監督の過去のアニメーション作品の映像を彷彿とさせるレイアウトと人物の演技なのに驚く。まさにあの絵コンテ通りの映像がそこに。(ただし下記関連リンクにある絵コンテのことを書いた記事を読むと、今回コンテが描かれたシーンはごく一部であるらしい)
 初実写作品ということだけれど、紛れもない原映像にまずは自然に浸っていけるw。

 原監督の他の作品のように、会話でなく登場人物の佇まいで、映像に独特の雰囲気がたたえられる。静かなトーンとすがすがしい風が画面に吹いている様な、ファンにはそう書けばきっと分かって頂ける、あの映像空間は実写でも健全である。

 物語は病気で寝込んでいる母親を連れた疎開の道中というシンプルなものなのだけれど、木下惠介とその兄、そして荷物運びの便利屋という組み合せが、絶妙の笑いと暖かい空気を連れてくる筋運びが飽きさせずに、原ワールドを堪能させてくれる。
 そして積み上げた物語のディテイルがあるシーンで、観客の涙腺を直撃する。
 この積み上げ方の丁寧さと、意識していないのに、観客の無意識レベルをじわっと浸食する原監督の演出にグッと来ます。

◆トークショーとシネマカフェ(ホワイエでの質疑応答)

Photo_2

 会場は、原恵一監督と若者から高齢世代含めた、さながら木下惠介ファン同好会。というくらい木下ファンが集まり、暖かい雰囲気の中で、和やかな木下惠介アワーとなっていた。
 僕は、木下監督というと恥ずかしながら『二十四の瞳』しか観たことがなく完全アウェイなのだけれど、それでも原作品から感じた木下作品リスペクトがとても心地よく、皆さんのやりとりから木下作品、ああもあろう、こうもあろうと脳内映画を楽しみ、良い時間を過ごさせて頂いた。

 原監督は想像した通り、朴訥とした語り口で地に足の着いた演出家という感じの方で、今後の作品がさらに楽しみになる印象となりました。

 今回の映画は、山田太一氏が原をこの映画の脚本家として推奨したことから始まったと何かに書いてあったが、山田ファンでもある僕としては、同じ木下惠介つながりで山田脚本での原恵一監督作品、というのもいつの日か観られたらいいなぁ〜と思うのでした。

 と、その前に木下惠介作品を観ないとw。
 特にこの映画で紹介されていた『カルメン故郷に帰る』の素晴らしい色彩、『楢山節考』の舞台効果を取り入れた様な斬新な演出は、一度是非観てみたいと思わせるものでした。

◆関連リンク
原恵一監督による「はじまりのみち」の貴重な絵コンテ公開! : 映画ニュース - 映画.com

"今作の撮影では、基本的に絵コンテを 使用しなかったという原監督が、「カット数を知りたい」というスタッフの要望を受けて用意した貴重な一枚だ。

今回お披露目となった絵コンテは、木下監督の名作「二十四の瞳」(1954)をモチーフにした場面を描いている。木下監督の故郷である静岡・浜松の春野町
にある気田川の土手で撮影が敢行され、加瀬演じる惠介が、土手から宮崎あおい扮する先生と12人の子どもたちを見つめている。絵コンテには、カメラがとら
える構図とともにキャストの動きが記され、作品づくりの一端を垣間見ることができる。"

 このリンク先に河原の女先生と子ども達のシーンの絵コンテが掲載されている。
 いつもの原コンテの絵が嬉しい。

原恵一監督『はじまりのみち』 12/5発売!

■レビューでも高い評価! Yahoo!映画レビュー 4.2点を獲得! (2013年8月時点)、ライムスター宇多丸が100点と大絶賛! ! (TBSラジオ「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル」6/22放送)

■各界の著名人から絶賛の声!
「亡き映画作家の輝きを、静かに見事に語った原恵一さんの傑作です」 山田太一(脚本家)

「息子からお母さんへの、感謝、後悔、言い訳・・・。伝えきれないほどの想いがが溢れた、胸にじんわり染み入る傑作だと思います。」 細田守(アニメーション映画監督)

<3,000個 初回限定特典>
◆特製解説ブックレット(48P以上予定)
・イントロダクション
・原恵一オリジナルプロット
・撮影日誌
・原恵一監督が撮影の為に描いた30枚余りの絵コンテを完全収録

◆「はじまりのみち」特典映像(約50分)
原恵一監督の初実写挑戦を原監督、キャストインタビュー、メイキング、イベント映像をふんだんに盛り込んで「はじまりのみち」の全貌を捉える。"

・当Blog関連記事
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2013.10.14

■感想 『塔の上のラプンツェル』アートブックから考える日米アニメの差異と3D-CGアニメの今後w "The Art of Tangled"

Img_8833

Nathan Greno, Byron Howard, Jeff Kurtti, John Lasseter『The Art of Tangled』

"A lighthearted twist on Rapunzel, the beloved fairy tale from the Brothers Grimm, Tangled brims with thrilling adventure, a distinctive cast of characters, a daring heroine, and, of course, seventy feet of golden hair. Featuring the stunning concept art behind the newest Disney masterpiece, The Art of Tangled also includes a preface by John Lasseter, a foreword by Directors Nathan Greno and Byron Howard, and interviews with the artists, animators, and production teamincluding Art Director David Goetzthat shed light on the history and artistry of this landmark film."

 最近ディズニー映画に凝りはじめた娘が、親に内緒でこんな素敵な本を買っていたので、借りて読んで/眺めてみました(^^;)。3D-CGアニメでありながら、グレン・キーン他手描きアニメーターの貢献が素晴らしいことがこの本で良くわかるので、とりあげてみます。

Img_8830horz

 CGの映像を思い出しながら、このグレン・キーンの手になる鉛筆画を観て欲しい。CGによる三次元の立体映像のイメージと、このデッサンの見事なまでの近似。グレン・キーンの素晴らしいフォルムをベースに、映画の3D-CGが作られていることがとてもよくわかる。

BP@究極映像研(@butfilp)/2013年02月02日 - Twilog

"叶 精二さん@seijikanoh グレン・キーン作品集 http://ceron.jp/url/www.nicovieo.jp/watch/sm10161022…
キーンは「ポカホンタス」(95年)作監の後、40代で彫刻と解剖学を修得すべくパリの美術学校に入学。「ターザン」(99年)はバリのディズニー・フランスで作画。留学の成果が遺憾なく発揮された動物的肉体の躍動。頂点的作品。"

 人体の骨格を解剖学的に探求したグレン・キーンのこのデッサン画により、3D-CGアニメーターはフリン・ライダーのCGモデルを作成したのだろう。
 映像の元になるCGモデルがそのようにしてグレン・キーンのアニメートの骨格を取り込み、そしてその動きやルックを、このデッサン画が誘導して、あの素晴らしい立体CGアニメーション映像が作られたのだろうと推測できる。

◆アメリカのCGアニメの成り立ち

 ディズニーのCGアニメーションの隆盛は、もともと人物の解剖学的な側面に着目していた伝統的なアニメーションの手法が、まさに解剖学を反映した構造を持つ3D-CGモデルに見事に融合して可能となったのかもしれない。CGモデルって現実の解剖学的骨格を想定しないと動かせないですよねw。

 ここは、まさに高畑勲が指摘している日本のアニメの2D的な成り立ちと、大きく袂を分かつ部分なのかもしれない(日本のアニメがなかなか3D-CGへ流れない根本原因)。
 美術やデザインの世界でよく言われている様に、西欧は物を立体で把握しているのに対して、日本は二次元的な歴史的美術の流れがある様に思う。もともとの源流はそんなところにあるのかもしれない。

◆そして日本のアニメと3D-CGの関係

 こうした民族的な歴史による束縛がどのように現代のアーティストの感覚を縛るのか良くわからない部分もあるけれど、日本のアニメの将来を考える時に、3D-CGの利用に際して、どこか感覚的に日本人に呪縛が潜んでいるかもしれないことを念頭に置くことが必要かもしれない(^^;)。
 セルアニメで西欧を凌駕して世界に広がった日本文化としてのアニメーション。
 この隆盛を今後も続けて行こうとした時に、3D-CGへの移行/もしくは併用をどう実現して行くのか。(今のところの日本アニメ業界のベクトルは、その呪縛故か、セルルックの3D-CGというところに辿り着こうとしている様に見えるが…。)

 ピクサー等に水をあけられた感のある現在、本格的なそうした成り立ちの違いに着目することも重要なのかもしれない。(ことは宮崎駿がアナログ/デジタルの二分法で「デジタル嫌い」と言っているのとは大きく違うと思うのだ。道具による抵抗感はあくまでも使い方に馴れるかどうかの馴れだけの問題であって、使いこなした上でそれを作品の質レベルでどう活かせるかは、まさに我々に流れる血の問題であるかもしれないのだw)

 この文脈で今後も少し考えたり調べたりできたらいいな、と思っている。
 アニメだけでなく、特撮→3D-CGでも似た様な課題があるように思うのだけれど、どうだろうか…。

◆関連リンク
Ceron.jp - グレン・キーン作品集 ‐ ニコニコ動画:Q
グレン・キーン - Wikipedia
 グレン・キーンの仕事は、『美女と野獣』『リトルマーメイド』『アラジン』『ターザン』というところ。
レビュー: The Art of Tangled | Parka Blogs

"キャラクターアーティストのJin Kim, Claire Keane, Bill Schwabはとても表現豊かにキャラクターを描いていると思います。しかし、ほとんどは伝説と言っても良いほど有名なアニメーターGlen Keane(美女と野獣やターザン)によるもので、彼は生きているような動きがある魅力的なスケッチを描いています…。

映画の中の街並みや、お城は見たことがあるような感じがすると思いますが、背景デザインはシンデレラ、ピノキオ、眠れる森 の美女からきています。いくつかのペインティングも同じくこれらの作品からのものです。アーティストインタビューでは、2Dから3Dに移行する際の彼らの挑戦が語られています。

この本はアーティスト、アニメーター、アート好きの人にはもってこいの本です。たくさんの素晴らしいアーティストが携わっています が、残念ながらここでは全ての人達を紹介できないので是非、本を買って確かめて下さい。"

ジョン・カース監督「Paperman」 & カルアーツ ラセターとアニメ作家たち - Togetter
 映像研究家 叶精二さんによるカリフォルニア芸術大学を巡るアニメ作家たちの系譜。グレン・キーンもこの人脈の中にいます。
Nathan Greno, Byron Howard, Jeff Kurtti, John Lasseter『The Art of Tangled』(Amazon)

・当Blog記事
 ■感想 バイロン・ハワード,ネイサン・グレノ監督『塔の上のラプンツェル:Tangled

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2013.10.09

■妄想 レンズスタイルカメラDSC-QX10,100を用いた立体写真について

Dscqx10horz

レンズスタイルカメラQXシリーズ・スペシャルサイト | デジタルスチルカメラ Cyber-shot “サイバーショット” | ソニー

 一部で話題になったスマホとWi-Fi接続して、デジタル写真を撮れるソニーのレンズスタイルカメラ「サイバーショットDSC-QX10」。
 iPhoneにこれを2台つなげば、3Dカメラになりますねw。
 アプリがあればステレオ写真も立体ムービーも撮れるはず。ふたつのレンズスタイルカメラの間隔を任意に動かせるのでステレオベースも可変!(^^)

ソニーアプリ“PlayMemories Mobile”
 このソフトウェアがレンズスタイルカメラ2台と連係し、立体写真機能を持てば、iPhoneが立体カメラ化!
 ソニーは、既に3Dハンディカムのソフトウェアを持っているのでそれをスマホアプリに移植するのは簡単なはずw。
 3Dハンディカムも新型の開発が止まっている様なので、大画面テレビで3Dワールドを展開してきた延長で、是非ともこうした3D撮影機器を実現して欲しい!

 このレンズスタイルカメラ2台+iPhone+アプリ“PlayMemories Mobile”を用いた立体カメラは、レンズを取り付けられる長い板状のステイさえ用意すれば、ステレオベースは長大の幅に可変できる。
 理屈から言えば、iPhoneを中心に置いて、レンズをその左右に設置すれば、iPhoneの両側でWi-Fi(IEEE 802.11n)の伝送距離分離すことが出来て、伝送距離×2倍のステレオベースが可能。まさに巨人の立体視となるわけであるw!

 調べてみると、IEEE 802.11n伝送距離 実験で250mとのこと。
 レンズスタイルカメラ2台を用いた立体カメラのステレオベースは500mが可能。 眼の間隔平均6.5cmの現生人類の7700倍という超超超大型巨人の立体視が疑似体験できるわけだ!(^^)身長12km、眼球距離500mの巨人!

 地球の水平線までの都市の立体視とか、もしかしたら多くの惑星と恒星を含む星空が、立体感を持って3D宇宙として観ることが出来るかもしれない。巨人の立体視は、まさに究極の立体映像と言えるかもしれない…なんちゃってw。

◆関連リンク
スマホ 拡張レンズ:SONY DSC-QX10,QX-100: mono-logue

"でもさ、どうせならソニーは、QX-100もしくはQX-10をデュアル装着してのステレオ写真撮影機能を作って欲しかった。"

 調べてみたら、同様のことを考えられた方のBlog記事がありました。
iPhoneでも使えるレンズ型デジカメ『DSC-QX10/100』レビュー
商品の特長 | HDR-AS30V | デジタルHDビデオカメラレコーダー アクションカム | ソニー

"AS30VR では付属の、AS30Vでは別売の「ライブビューリモコン」を使用すれば、カメラを身に着けたり、道具に装着したりしながら、手元で画角の確認ができま す。これまでできなかった細かい画角の設定や、頭上や離れた場所に設置したカメラを、手元の操作で簡単に好きなタイミングでスタート・ストップや各種設定 ができます。また、3m防水性能も備えているので、サーフィンやカヤックなどの水上アクティビティでも使用可能(*)です。"

 このWi-Fiビデオカメラヘッドと、腕時計型モニタの組み合せもかっこいい。
ソニー 『レンズスタイルカメラ サイバーショット DSC-QX100』(Amazon)
ソニー 『レンズスタイルカメラ サイバーショット DSC-QX10』(Amazon)

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2013.10.07

■予告篇 ギャレス・エドワーズ監督『ゴジラ』 Gareth Edwards "Godzilla" 2014 Teaser Trailer

Godzilla 2014 Teaser Trailer from Joey Shabadoo on Vimeo
残念ながら、VimeoのHPから既に映像は消えています。
Gareth Edwards's GODZILLA (Facebook)
写真はこちらに掲載されています。

"Godzilla 2014 teaser trailer that is an obvious early release. Typical Hollywood methodology. I like the look and feel of the film. Especially when you halfway see Godzilla's arm in the dust, swinging mightily around. These monsters, unlike Pacific Rim, need to have focal length, dust, birds, steam, and just showing a silhouette in the debris is beautiful. Well done, Gareth. This is how you shoot a Kaiju film. Give it the respect it deserves. The ability to hide a massive monster by using dust, smoke and detritus is a beautiful gift to the audience. Well done.
imdb.com/title/tt0831387/combined "

 Gareth Edwards監督『ゴジラ』予告篇、本格怪獣映画の気配がしていて、とてもいい。

 『モンスターズ/地球外生命体:Monsters』 (2010年)の監督・撮影・脚本・視覚効果を担当したギャレス・エドワーズ (Wiki)の長篇映画第二作。長篇二作目にしてこのような大作をまかされるのが凄いのだけれど、残念ながら『モンスターズ/地球外生命体:Monsters』を未見なので、どのような才能なのか、この予告篇以外に判断する材料を持ち合わせていない(^^;;)。

Godzilla (2014) - IMDb

"Ken Watanabe Dr. Serizawa
Gareth Edwards (Director)
Frank Darabont
(screenplay)
David S. Goyer
(story)"
 現在、IMDbで公開されている主なスタッフは以上。
 脚本が、『ミスト』のフランク・ダラボン (Wiki)というのも注目のポイントです。

 そして、このIMDb情報によると、何と渡辺謙が芹沢博士だ!
 どんなシリアスなマッドサイエンティストを渡辺謙が演じてくれるか、期待である(^^)!

◆関連リンク
Filmz.ru: Годзилла Godzilla (2014), смотреть и скачать Промо-тизер
 こちらのサイトに映像がまだ掲載されていました。
Godzilla 2014 Film By Gareth Edwards - Trailer Coming Soon
 こちらによると11/3に公式予告篇が発表されるか? と疑問符付きで書かれています。
ゴジラ (2014年の映画) - Wikipedia
Godzilla Facebook公式ページ

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2013.10.04

■情報 ティム・オリーブ監督『1884 イエスタディズ・フューチャー:過ぎ去った未来』Tim Ollive "1884 Yesterdays Future"


'1884' Terry Gilliam presents '1884 Yesterdays Future'... Animation test - YouTube
(Twitter / HiroshiHootooさん経由)
映画 1884 Yesterday's Future 公式サイト

"エグゼクティブ・プロデューサー、テリー·ギリアムの「1884 Yesterdays Future」という特撮アニメ映画の存在を初めて知る。
…大友克洋「スチームボーイ」に酷似した世界観"

 『007 スカイフォール』や『12モンキーズ』のCGを担当したTim Ollive(IMDb)監督のスチームパンクSF(らしき)アニメ映画。
 公式ページは1884年1月3日のひづけの新聞を象っていて、この映画の世界を表現していて、記事をクリックすると、音楽や動画をみることができる。

 映画の詳細については、残念ながら、IMDbの記載からもよくわからない。

◆関連リンク
Tim ollive News, Videos, Reviews and Gossip - io9.

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2013.10.02

■情報 テリー・ギリアム監督 新作SF『Zero Theorem:ゼロの定理』予告篇と本篇映像

本篇映像 First Official Clip from The Zero Theorem - YouTube
予告篇 The Zero Theorem official trailer - YouTube
The Zero Theorem Movie 公式HP

Thezerotheoremmovieposter テリー・ギリアム『ゼロ・セオレム:零の定理』、9月になって本篇映像と予告篇がYoutubeの公式チャンネルで掲載された!
 このぶっ飛びぶりに期待!
 猥雑なSF感が堪りませんw。予告篇で白い立体がこぼれる…この数理的奇想感覚(^^;)。
 本篇映像とか…ギリアム作品でもこの猥雑さは有数ではないだろうか。

 公式HPにあるポスターが右。
 この覆面の男が背を向けて妖しげな電子機器を扱っている"いかがわしさ"も最高です。体にLED付けて何やってんだかw。

公式Twitter @TheZeroTheorem_
 フォロワーがまだ30人(^^;)。皆さん、フォローして日本での公開が決まる様に、盛り上げましょう。
Facebook公式
 こちらは"いいね"が2150人。
 ギリアムファンはFBに多いんだろうか?
 FB頁では本篇のスチルからセット写真まで掲載されていて充実しているので御薦めです。

◆関連リンク
The Zero Theorem - YouTubeチャンネル
▶ Terry Gilliam Talks About The Zero Threorem at Comic-Con - YouTube
『未来世紀ブラジル』のテリー・ギリアム最新作! ディストピア映画『ゼロ・セオレム』本編映像 : Kotaku JAPAN

"中でも一番気になったのが『救い主、バットマン教会』の広告が出てくるシーン。アメコミ・ヒーローのバットマンが宗教に...。監督のテリー・ギリアム曰 く、最近のハリウッド映画はカートゥーンのキャラクターに支配されているので、未来ではそれが宗教になってもおかしくないだろうということなんだとか。"

当Blog関連記事
■情報 テリー・ギリアム監督 新作SF『Zero Theorem:ゼロの定理』Terry Gilliam

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