■情報 神奈川工科大学 白井暁彦研究室 2Dと3Dの同時上映可能なハイブリッドシアター技術開発「2x3D」
▶2D+3D互換の多重化ディスプレイシステム - YouTube(ジパング経由)
" 神奈川工科大学 白井研究室が開発した「2x3D」は、2Dで視聴したい人と、3Dで視聴したい人が同時に同じスクリーンを見ることができるシステムです。
このシステムでは、偏光フィルタを通して見る必要があるのは右目用映像のみで、裸眼では左目用の映像が視聴できるように特殊な映像生成アルゴリズムを使用しています。(http://jp.diginfo.tv/v/13-0093-r-jp.php)
2013/10/25 デジタルコンテンツEXPO 2013"
2D+3D互換の多重化ディスプレイシステム - DigInfo TV
"ハードウェアとしては、普通のプロジェクターが2台並んでいて、立体視ができる構成にほぼ同じになっています。複数の映像を投影すると普通、両方の映像が見えてしまいます。フィルターを通せば、片側の映像は見れます。もう一方の映像をこういった形にしたいわけですが、まず最初の映像をキャンセルするために例えばオレ ンジ色の部分に対して、青い映像を乗せると白っぽくなります。そしてこのキャンセルした所にこれから乗せたい映像を合成したものを出すことで、最終的にこ のような隠蔽映像が実現できます。簡単に反対の色をと言いましたが、そんなに簡単にはできませんので、そこは技術があります。"
冒頭の動画がなかなか面白い。偏光板とディジタルによる映像の計算処理を見事に使用した眼から鱗の新しい映像技術。
以下に原理を説明した論文(PDF)があります。
2x3D:2D+3D 同時上映可能なハイブリッドシアター (PDF)
"2x3D(ツーバイスリーディー)は2D映像と3D立体映像を同時に視聴できるハイブリッドシアターである.ハイブリッドシアターの実現にあたり,特に解決した課題として,以下の5点を設定した。
1. 2Dと3D映画を同時に視聴できる
2. 解像度を下げない
3. 電気的なデバイスを使わない
4. プロジェクタを改造しない
5. 3D視聴に片眼のメガネを使用する"
コントラストを変えて明度を落としてるのがミソでしょうか。
今、劇場で簡単に出来る2Dと3Dを同時鑑賞できる方式(現実にこんなことをしている劇場はないはずだけれど)、つまり2D鑑賞者は両眼を同一の偏光板にした3D眼鏡で通常の3D映画を観るのと比較して、どちらが鮮明か知りたい(^^)。
新方式は、少なくとも2D鑑賞者は、メガネなしで観られるので、そのメリットは大きいでしょう。あとは3Dの映像レベルがどの程度、現状方式より勝っている/劣っているのか、知りたいものです。
◆関連リンク
・Scritter series - [Shirai Lab] Kanagawa Institute of Technology (International)(神奈川工科大学 白井研究室 「2x3D」)
・DigInfo TV | JAPANESE - デジタルコンテンツEXPO 2013
・『白井博士の未来のゲームデザイン ―エンターテインメントシステムの科学―』
新刊でこの研究者白井暁彦氏の本が出ている様です。この「2x3D」技術についても書かれているかは未確認。
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