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2014.08.11

■感想 特別展「奇なるものへの挑戦 明治大正/異端の科学」@岐阜県博物館

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岐阜県博物館 特別展「特別展「奇なるものへの挑戦 明治大正/異端の科学」公式サイト。

"会期 2014年7月4日(金)~8月31日(日)
明治大正期、急激な近代化により科学への関心が芽生える一方、不可思議な現象が人々の興味をとらえ、心霊学や催眠術が千里眼(超能力)ブームを 巻き起こし、精神療法・霊術が大流行しました。福来友吉や田中守平ら、知的好奇心をもって野心的に超常現象に挑んだ近代郷土の先人の足跡を発掘し、知られ ざる近代史をひも解きます。"

 近郊で開催されている「奇なるものへの挑戦 明治大正/異端の科学」観てきた。
 冒頭の写真、中央は「生首体験をどうぞ」(^^)と書かれた写真コーナー。自分の首をテーブルの上に出して、生首写真を撮れますw。
 写真右は、複式催眠球という当時流行したという催眠術の施術道具。地元の岐阜工業高校生が制作されたレプリカ。触って眺めてみましたが、僕は残念ながら眠くなりませんでしたww。

 高山出身の福来友吉の「変態心理学」「千里眼」関連から大垣の見世物小屋「安田興行」の「人間ポンプ」、そして岐阜(八百津町?)が生んだ「口裂け女」までw。

 当時の超心理学とか不思議科学の真摯な探求の歴史を一望できます(岐阜縁の人々中心で、焼く30畳くらいの限定的な会場ですが、、、)。
 個人的にはうちの町のお祭りに毎年来ていた見世物小屋(蛇を飲む女や火を噴く人間ポンプ等)が、どうやら大垣を本拠として今も活動している「安田興行」という団体だったことがわかり、収穫だった。あの禍々しいお祭りの雰囲気は、僕の奇想の原点体験かもww。

 加えてこのBlogを観て下さってる方に興味深いものとして、夢野久作『ドグラマグラ』草稿も拝めます(リンク写真)。
 まさにこの展示会、日本三大寄書を生み出した明治大正の異端の科学に溢れた空気が体感できます。(ネットにこの草稿は7月注のみの展示という情報もありましたが、僕が行った8/8には展示されていました。10枚程の夢野久作の肉筆)

「奇なるものへの挑戦 明治大正/異端の科学」展行ってきました - Togetterまとめ.

"簡単なレポートです。御観覧になった方々のつぶやきなども順次追加させて頂いています。"

 ネットにあった逆名さん @sakana6634による詳細レポート。
 展示品の詳細が紹介されているため、観覧を考えている方は、参考になります。

Img_0360sidedown
 最後にこちらは同じ岐阜県博物館に展示されている恐竜のレプリカ等。
 なかなか地方にしては充実していて、3Dハンディカムを持っていなかったのが悔やまれます。立体視に最適な被写体を拝めます。

◆関連リンク
「財団法人 福来心理学研究所」サイト
 今も仙台に存在するんですね 。知らなかった!
財団法人 飛騨福来心理学研究所
 何と飛騨にもあった!
福来友吉の研究、三田 光一が念写した月の裏側
 これはトンでもらしい(wiki)ですw。でもこういうのは、ワクワクする(^^)。
福来友吉の著作って、デジタルアーカイブで読めるんですね

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