■感想 レオス・カラックス監督『汚れた血 : Mauvais Sang』
初見となるレオス・カラックス監督作を最近続けて観ているのだけれど、『ホーリー・モーターズ』『ボーイ・ミーツ・ガール』と来て、今日はいよいよ『汚れた血』。素晴らしいショットに溢れた映画だった。
これだけいろんなな作品に引用され、既に語り尽くされているだろう映画について、今頃観て何か書くのも今更なのだけれど、印象深い映画なので、簡単に僕の感想です。
素晴らしいショットと書いたのは、多くの人がきっと挙げているだろうラストのジュリエット・ビノシュの駆けるシーン、デイヴィッド・ボウイ『Modern Love』をバックに走るドニ・ラヴァン、この二つが白眉だろう。
特に前者、ラストのぶれた走るビノシュの映像は、映画全体の印象を強烈に我々観客に刻印していく、映像の力強さに満ちている。
Mauvais Sang (Leos Carax, 1986) - Modern Love - YouTube
特にアレックスの表情等が、今観るとかなり痛い部分もあるんだけど(一番近いイメージは『アオイホノオ』のホノオくんの演技と言ってしまったら怒られるだろうかw)。
その痛みもこの映画そのものであったりするわけで、カラックス監督、才気走ってます。
にしても、ジュリエット・ビノシュが素敵過ぎ(^^)。
Wikipediaのフイルモグラフィを確認したら、僕は『GODZILLA』(14)しか観ていないので、これから『汚れた血』の22歳の彼女が50歳となり円熟していく様を、今から順に見て行く楽しみが増えました。
ただ、さっきまで若々しい表情で画面を輝かせていたビノシュが、Wikiで見ると既に50歳ということで、まるでタイムスリップした様なショックを味わっていたり....w。
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