■感想 舞城王太郎 脚本・監督、鶴巻和哉 アニメーション監督『龍の歯医者』@アニメ(ーター)見本市
龍の歯医者(公式HP)
" 少女は、龍の歯医者になるためにそこにやってきた。他の新人志願者とともに集められたのだが、案内役の先輩からは何の説明もない。困惑したまま引き連れられて、暗く怪しい新人専用の通路を進んでいく他ない。今の自分の居場所も判らない。これから何をすべきなのかも知らないまま、少女は龍の秘密へと近づいていくが、そのことにも気付いていない。冒険は既に始まっているのに。
- 原案・脚本 舞城王太郎
- キャラクターデザイン 小坂泰之
- アニメーションキャラクターデザイン 亀田祥倫
- 画コンテ 舞城王太郎 鶴巻和哉
- 作画監督 亀田祥倫
- アニメーション監督 鶴巻和哉
- 監督 舞城王太郎"
空を飛ぶ朽ちた戦艦の壁面を行く人々。龍の歯の中の世界。不可思議な世界の交錯により、その幻想の奥深い現実が広大な世界を想像させる映像になっている。
何とあの奇想w推理作家 舞城王太郎が脚本・絵コンテ・監督を担当したアニメーション短篇が登場!
エネルギッシュで何だかわからないこの奇想イメージ、舞城小説を鶴巻和哉のアニメーションでさらに濃厚にしたタッチで実に素晴らしい。
先に書いた世界の広がりとともに、これは長篇版を是非とも作って欲しい。
この幻想世界の深みは何なのだろう。
この11月から始まった庵野秀明のスタジオカラーと川上量生のドワンゴによる「日本アニメ(ーター)見本市」、第二作も公開されていますが、どちらもハイクォリティ。
毎週公開ということで、僕はてっきり1-2分の線画か何かの手頃な小品、と思っていたのですが、素晴らしく本格的。
このペース、このレベルで毎週更新は凄い。
毎回、違うスタッフ編成で新作を観られるという贅沢。かつて「まんが日本昔話」等でアニメータ主体で各話作られて毎週放映されていたイメージに近いのかもしれないが、それにしても毎週主要スタッフ編成が異なる、オリジナル作品を登場させるというのはかつてなかった試みで凄い。
それにしてもこの「龍の歯医者」のクオリティがあれば、この延長上(?)で酉島伝法『皆勤の徒』の映像化も可能だったりして。もちろん監督は酉島伝法さんでお願いしたいものですw。
◆関連リンク
・『龍の歯医者』はこうしてつくられた! 濃厚すぎるアニメ(ーター)見本市の裏側.
"今回参加させていただいた『龍の歯医者』は是非ともアニメにしたかった物語です。その気持ちの詳細をここで語るのは、そもそも皆さんの前に出てこない理由を台無しにするのでやめますが、ご覧になっていただければご理解いただけるんじゃないかと思います。"
各作品について、月曜日には毎週解説番組「日本アニメ(ーター)見本市-同トレス-「HILL CLIMB GIRL」」がニコニコ動画で放映される。
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