■情報 叶精二さんによる『崖の上のポニョ』原画担当アニメーター解説
叶精二さんによる『崖の上のポニョ』原画担当者の解説ツイートまとめ - Togetterまとめ
高畑勲・宮崎駿作品研究所の叶精二さんがご自身の取材メモに基づき、宮崎駿監督『崖の上のポニョ』放映中につぶやかれた、各シーンごと原画担当者についての解説ツイートをまとめました。
"【展示期間】2009年5月23日(土)~2010年5月9日(土)
鉛筆をにぎり、シンプルな絵で、画面に出てくるあらゆるものをとことん動かしたい――。宮崎駿監督は、アニメーションの原点に立ち返って、映画「崖の上の ポニョ」を制作しました。それは、画面の精度を上げるために、背景画は緻密で写実的になり、キャラクターは細く均一で神経質な線になり、一方でデジタル技 術で複製と増殖が簡単に行われ、描くことの意味が曖昧になってきているアニメーション制作に対する挑戦でした。"
(この企画展は既に随分前に終了したものですが) まさに鉛筆での手書きアニメーションにこだわった『崖の上のポニョ』の原画アニメータの担当シーンが、かなりの部分、明らかにされた叶精二さんの情報は貴重なため、ここにも掲載させて頂きました。
右上のポニョの絵、海中からワルキューレの音楽とともに、嵐の中、宗介に会いに来たポニョが宗介の家で彼に駆け寄るシーンと思われます。(この原画がこのシーンの絵だとすれば)上記ツイート情報によると、大塚伸治さんによるもののようですが、この半魚人ポニョの作画の素朴な線と動きは、手描きアニメーションの真髄といった感覚なので、ここに引用させていただきました。
叶さんが『崖の上のポニョ』制作中、制作後にスタジオジブリで取材された貴重な情報。叶さんによれば、数カット分は今も不明とのことですが、原画26名の方々の貴重な仕事がこのように記録されることは、日本の映像文化にとってとても重要なことと思います。
いまだに公式には、絵コンテ集等でも、原画家が明示されることはほとんどないのが日本のアニメ界の(世界の)実情ですが、まさにアニメ映像にとって原画家の存在は、その核心と言えるだけに残念でならないのですが、今回の叶さんの貴重な記録に感謝するばかりです。
こうした地道な努力ある活動によって、今後、少しでも各アニメスタジオで公式にこうした情報が記録として残されていくのが進むことを望んで止みません。
◆関連リンク
・叶精二さんによる『ルパン三世 カリオストロの城』の解説ツイートまとめ - Togetterまとめ
こちらも貴重なカリ城情報。
・【もののけ姫】スタジオジブリの原画集【崖の上のポニョ】 - NAVER まとめ
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