"当初の予定だった9話を超えるエピソード数が製作されるとのこと。The Hollywood Reporterなどによると、Showtimeのデヴィッド・ネヴィンズ社長は「(クリエイターの)マーク(・フロスト)とデヴィッド(・リンチ)が淹れるうまいコーヒーは、いつにも増しておいしい。淹れるのに時間がかかっただけの価値はあるし、カップも思っていた以上に大きなものとなった。デヴィッドは全話を監督することになり、当初予定していた9時間を超えるものになる。今から製作準備スタートだ!!」"
押井守監督『THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦』、初日に観てきた。 残念ながら岐阜の劇場では映画の日だというのに、20:30からの回はわずか客が7人。しかもoldパトレーバーファンらしき中年男性wばかりで一般客らしき人がいない。この地方劇場、夜の上映だけで判断はできないが、ここからヒットは危ぶまれ、『ガルム・ウォーズ』を観たい押井ファンの不安をかきたてる。
今回 THE NEXT GENERATION 映画版は、予告篇でも明らかだが、アニメ『機動警察パトレイバー 2 the Movie』をまさに実写映画としてなぞって描写していく。 映像と音の迫力はなかなかで、アニメ版(充分迫力があったと思うが)で、東京の街のリアリティを出し切れていなかった部分を実写化で思う存分、実景を舞台に描き出している。
いくつか印象的なシーンはあるが、僕が一番ゾクゾクしたのは熱光学迷彩ヘリが、透明化して横断歩道の下を潜っていくシーン。まさに東京の街に現れた異質。 東京の街、湾岸、そして入り組んだ水路の実在感、そんな我々の日常の情景に現れる異質なヘリ、戦闘機、そしてレイバーのリアル。映像と音響の迫力と、それに対して『機動警察パトレイバー 2 the Movie』をなぞりつつ、その残滓のみの中身で描かれる空虚な「正義の戦争」。
鑑賞後のファーストインプレッションは、「仏作って魂入れず」という感想。 せっかくリアルに実現した戦争ロボットアクションという仏像は、何とその中身は『機動警察パトレイバー 2 the Movie』の各シーンと人物たちの残滓のみ。
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