■感想 ダーレン・アロノフスキー監督『ノア 約束の舟』
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ダーレン・アロノフスキー監督『ノア 約束の舟』録画見。
予想したのと随分異なる(良い方に)映画だった。なかなかの奇想で、そしてテーマもラジカル。SF映画として観てもなかなか良いです。
********以下、ネタバレ注意*********
奇想部分は、堕天使であり地で泥の巨人となったものたちの描写。
まるでイワオトコw。ここのところは、もしかしてCGでなくコマ撮りなのではないだろうか。その複数本の手が蠢くところとか、映像が素敵です。
そしてテーマ部分、本来聖書では、ノアの3人の息子にそれぞれ妻がいてそこから人類は再生していく、というものなのに対して、映画では妻が居るのは長男のみ。で、その妻は子供ができない体で、ノアは人類の絶滅を意図していた、というところ。
人類を根絶やしにして、再び動物だけ楽園を作る神とノアの目的。
これによる葛藤が描かれるところが、テーマ的にとても面白かった。ラストは僕はちょっと物足りなかったけれど、テーマ設定はなかなかのもの。
この巨人について記述したページが見つかりましたが、「グリゴリとはエノク書に登場する堕天使の一団で、ギリシャ語の「見張る者」が原義だそうな。劇中でも「ウォッチャー=番人」と呼ばれております」とのことです。
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