■感想 デイビッド・クローネンバーグ監督『マップ・トゥ・ザ・スターズ』
▶ Maps to the stars - Official Trailer - YouTube
映画『マップ・トゥ・ザ・スターズ』公式サイト
デイヴィッド・クローネンバーグ『マップ・トゥ・ザ・スターズ』DVD初見。
クローネンバーグ、最近どんどん悪魔的な風貌になってきていますが、まさに本作も悪魔を描いた作品。
ハリウッド映画界を描いた作品なのだけれど、これがクローネンバーグ初のアメリカで撮影した映画。映画界の悪魔を撮るにはハリウッドしかない、という監督のラディカル、ここもうんとひとが悪い。心底、悪魔めいた人だと確信w。
謎めいたミア・ワシコウスカが素晴らしい。カンヌではジュリアン・ムーアが女優賞を獲ったとのことだけれど、本当の主役はこの女優だろう。ジュリアン・ムーアのレ◼︎シーンやトイレでのオ◼︎ラシーンも体当たり的には凄いけど、50代のおばちゃんと見てしまえば、それほど凄いこともないので、僕は女優賞をミア・ワシコウスカに与えたいw。って確かに、やってることからは、演技にも少し凄みが欲しかった気もするが、、、。
しかしハリウッドを舞台にした映画というと、『マルホランド・ドライブ』やそのルーツとなった『サンセット大通り』を想起するのだけれど、どの映画もハリウッドに漂う幽鬼あふれる空気感はただごとではない。やはりあの空間には多くの妄念がうずまいているのではないだろうか。
カナダの悪魔クローネンバーグとハリウッドの幽鬼がコラボレーションした鬼気迫る一本である。
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