■感想 琳派400年記念祭 ヤノベケンジ×増田セバスチャン×髙橋匡太 「PANTHEON-神々の饗宴-」序章
琳派400年記念祭 ヤノベケンジ×増田セバスチャン×髙橋匡太 「PANTHEON-神々の饗宴-」
"琳派400年記念祭 ヤノベケンジ×増田セバスチャン×髙橋匡太 「PANTHEON-神々の饗宴-」
会場:京都府立植物園 観覧温室前「鏡池」
会期:2015年7月25日[土]〜10月25日[日]
入園時間:9:00〜16:00(17:00閉園)*イベントにより異なる場合があります◆ 序章
「雷神ー黒い太陽」2015年5月26日[水]より
◆ 1章
「フローラ降臨」7月25日[土]より
◆ 2章
「風神の塔」8月中旬より
◆ 最終章
「New Generation Plant」(増田セバスチャン) 9月中旬より
※髙橋匡太によるライトアップ 仲秋9月27日[日]~10月11日[日]夕刻
7/19(日)に愛車EV「リーフ」を駆って京都遠征、ヤノベケンジの「PANTHEON-神々の饗宴-」 序章「雷神ー黒い太陽」を観てきた。
まるで宇宙船のような植物園の温室ドーム前に降臨した「黒い太陽」は、今までにも何度か観ている作品だが、自然の中に降り立った姿が何だかとても禍々しい。鉄の茶色が自然の緑と花の色彩の中で異物感を解き放ち、芸術による異化作用がその植物園の自然空間の落ち着いた雰囲気を破壊している。
今回、テスラコイルの放電は、夜間イベントの時だけらしい。
作品としても豊田市美術館でお披露目された時と異なり、球体はその内部空間を閉じ、豊田で見られた内部のテスラコイル装置は見られない。
イベントの時だけ、この球体とは別に、温室前のどこかに置かれて、あの100万ポルトの青白い雷光を見せているのかもしれない。
今回、冒頭に置いた写真は、3Dハンディカムで撮った立体映像から切り取ったもの。どこかでまた立体映像も紹介したいと考えている。
植物園もなかなかの見もので、この温室ドームの中は、ニューギニア他の熱帯空間になっていて、やはりその存在が禍々しい、過剰な地球生命体を代表するような植物群が並んでいた。
右はその名も「奇想天外」と名付けられた植物。まるで昆虫のように羽と脚を持ち、今にも飛び上がりそうである。推定樹齢2000年というような、まさに妖怪なような存在もいるようで、温室の外の「黒い太陽」と見事に共鳴している。
そしてもうひとつご紹介するのは、プラティケリウム・ワンデというニューギニア原産の植物。
全長1.5mあまりの巨大な白菜のようなその容姿。
その大きさがとにかく迫力で、これも見ものでした。
アートを観覧した後に、是非、地球が産んだこれら作品もご覧あれ。
◆ 1章「フローラ降臨」7月25日[土]より
そして僕が行ったあと、約1週間後の昨日、予定通り、次の作品「フローラ」が降臨し「黒い太陽」との共演を果たしたとのこと。以下の写真は、twitterに掲載されていたGipnoさんの見事な写真。今のところ、マスコミでもヤノベケンジ作品の公式アーカイブでもこのツーショットは紹介されていないため、勝手ながらtwitterの写真を掲載させていただきました。素晴らしい写真をありがとうございます。
Gipnoさん Twitter "ヤノベケンジさんの作品"
"ヤノベケンジさんの作品 左:雷神 黒い太陽 右:フローラ @京都府立植物園"
まさに公開されていたイメージスケッチ(下図)と同じ。
禍々しいものと慈愛の象徴のコラボレーションが見事。「サン・シスター」は写真でしか見たことがないが、はっきり言って何でここまで....と思わざるを得ないノリの作品と感じていた。
たた、この写真を観て、こうした二つの組み合わせにより、広がりのあるイメージが出てきているため、初めて「サン・シスター」のポジティブも良いのかもと思い始めている。
今は、8月に登場する、2章「風神の塔」も加わったところで、再訪してみたいと思っている。
◆関連リンク
・「黒い太陽」の放電は、私が撮影した以下の動画をご覧ください。
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