■感想 コリン・トレボロウ監督『ジュラシックワールド』Jurassic World
JURASSIC WORLD: Building the Apatosaurus - Legacy Effects - YouTube
コリン・トレボロウ監督『ジュラシックワールド』RealD 3D吹替にて観てきた。
名古屋地区のIMAXは残念ながら字幕のみの上映。3Dで立体視を邪魔する字幕はありえない派の僕はしかたなく、RealD 3D吹替に流れるわけです。
それにしても今回のRealD 3Dの小牧コロナの映像品質はひどかった。まるでスクリーンに霞がかかったようなボンヤリとした映像。
先日記事にした、うちの三菱の3Dプロジェクタで観た『ヒックとドラゴン2』と比べると、その画面のクリアさは圧倒的に違う。これだったら、もう劇場で観る価値は音響と雰囲気だけということになる。
今回の小牧コロナの映像品質では、きっとBlu-rayが発売されたら、DLP 3Dプロジェクタで観る方が映像は綺麗だろうと、思わざるを得ない。
と地方映画館の愚痴になってしまったけれど、映画はいろいろと文句をつけたい部分はあったけれど、久々になかなかのジュラシック世界を体感させてもらった。
☆☆☆☆☆☆☆☆ネタバレ注意☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
前半、特にインドミナス・レックスが暴走してパーク内で暴れ始める辺りの緊迫感はなかなか。
本来、自然の作り出したカオスな存在である恐竜を、主人公の「調教」とかで、ある枠内に入れてしまうような描写を排除していればもっと面白くなっただろうにと残念。
それとドラマ的にはパークの責任者であるはずの女性主人公の行動が残念すぎる。パーク内で人死にが出ているのに自分の甥と姪だけのために動き、責任者としての行動は微塵もとらない。ここのいいかげんさで、本来生まれていたはずのドラマの緊迫感が大幅に削がれている。
この監督、スターウォーズシリーズの監督に抜擢とのことだけれど、少し心配になるのであるw。
映像的にも、Stereo D社による2D-3D変換は、ところどころ凄い3Dシーンがあったけれど、全般的には3D映画としての興奮には欠け、ここも残念なところ。例えば、ブロントザウルスの体表をクローズアップで舐めるように立体視させるとか、ステゴザウルスの背びれを効果的に立体視で見せるとか、いろいろと手はあるはずなのに、恐竜世界に入り込んだという興奮がいまひとつだった。
もともとは全篇3D撮影という話もあったようだけれど、スピルバーグには本格的な3D映画を期待したい。
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