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2015年10月

2015.10.28

■動画 人形アニメ ウイリアム・バロウズ原作、フランシス・フォード・コッポラ製作『ジャンキーのクリスマス』


William S Burroughs - The.Junky's Christmas. Full Version. - YouTube

"Fantastic narration by Burroughs about Danny, a poor unfortunate junkie who reveals his last remains of selflessness and humanity despite his urgent physical predicament. The Junky's Christmas is a story by William S. Burroughs. It appears in the 1989 collection Interzone and on the 1993 album Spare Ass Annie and Other Tales. It was also made into a 1993 short claymation film directed by Nick Donkin and Melodie McDaniel. The film was produced by Francis Ford Coppola and was released by Koch Vision on DVD in North America on Nov. 21, 2006. Burroughs narrates the film and appears in live-action footage at the beginning and end of the film."

The Junky's Christmas (1993) - IMDb

 ウイリアム・バロウズ原作、フランシス・フォード・コッポラ !! 製作、ニック・ドンキン監督(アニメパート)、メロディ・マクダニエル監督(実写パート)『ジャンキーのクリスマス』(1993)。
 なんとバロウズの朗読をベースに、プレスコされたパペットアニメーション!
 クリスマスの夜の禁断と幻覚がなかなか。
 ただし音楽が通俗的でイメージが限定されてしまっているのが惜しい。


 こちらは、ウィリアム・バロウズ『ノヴァ急報』映像化作品。朗読もバロウズ。60年代映像のカットアップが心地良い。

""NOVA EXPRESS"
a film by Andre Perkowski
based on the writings of
William S. Burroughs
readings by
William S. Burroughs
and Philip Proctor
music by Andre Perkowski"

ウイリアム・バロウズ原作、フランシス・フォード・コッポラ !! 製作、ニック・ドンキン監督(アニメ)、メロディ・マクダニエル監督(実写)『ジャンキーのクリスマス』

 海外版だけれど、日本のAmazonでもDVDの取り扱いがありますね。

柴田 元幸編 訳『いずれは死ぬ身』

"収録作品
「ペーパー・ランタン」……スチュアート・ダイペック
「ジャンキーのクリスマス」……ウィリアム・バロウズ
「青いケシ」……ジェーン・ガーダム
「冬のはじまる日」……ブリース・D'J・パンケーク
「スリ」……トム・ジョーンズ
「イモ掘りの日々」……ケン・スミス
「盗んだ子供」……クレア・ボイラン
「みんなの友だちグレーゴル・ブラウン」……シコーリャック
「いずれは死ぬ身」……トバイアス・ウルフ
「遠い過去」……ウィリアム・トレヴァー
「強盗に遭った」……エレン・カリー
「ブラックアウツ」……ポール・オースター
「同郷人会」……メルヴィン・ジュールズ・ビュキート
「Cheap Novelties」……ベン・カッチャー
「自転車スワッピング」……アルフ・マクロフラン
「準備、ほぼ完了」……リック・バス
「フリン家の未来」……アンドルー・ショーン・グリア"

 原作はエスクワィアに柴田元幸さんの手で訳出され、アンソロジーにまとめられています。

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2015.10.26

■動画 NASA 宇宙のカラフルリキッド 4Kビデオ


RED 4K Video of Colorful Liquid in Space - YouTube

 宇宙で無重力空間に浮かべた水球に、着色する実験動画。
 美しいですね。いずれ宇宙にアーティストが出て行って、こうした無重力アートで傑作をどんどん作って欲しいものです。

 3次元立体絵画、なんてのも可能かもしれないですね。

RED Epic Dragon Camera Captures Riveting Images on Space Station | NASA (NASA公式)

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EPIC DRAGON (公式)

"6K RED DRAGON® センサーなら、HD の9倍を超える解像度で撮影できます。 他にはない解像度と衝撃的なネイティブ露出で、ラティチュードと画像濃度の両方で35ミリフィルムを凌駕。        業界最先端のスペックを持ち、画像イノベーションのモデルとして他のカメラとは一線を画す EPIC DRAGON は、デジタルシネマ技術の進化をリードしています。"

 動画は、4Kで公開されていますが、カメラは、この6K解像度のもののようです。

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2015.10.21

■動画 ローズ・オブ・ライトニング テスラコイルの決闘

Duelo Usando Bobinas de Tesla

Um duelo usando as bobinas de Tesla.

Posted by Universo Racionalista on 2015年10月16日

Duelo Usando Bobinas de Tesla - Universo Racionalista
 先日のアルカディア・スペクタキュラーのサテライト・ショーのひとつ、(Lords Of Lightning というチーム(Facebookページ)によるテスラ・コイルの決闘。

 これ、日本でも実物が観たいですね。どこかの芸大とかでやらないですかね(^^)。
 プロジェクション・マッピングと組合せたら、相当、エキサイティングなパフォーマンスが実現すると思うのだけれど。

◆関連リンク
テスラ・コイル 当Blog関連記事 Google 検索

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2015.10.19

■動画 イギリスのパフォーマンスグループ★アルカディア・スペクタキュラー : Arcadia Spectacular

Boomtown20147down2

 まるで『マッドマックス 怒りのデス・ロード 』をパフォーマンス化したかのような、イギリスのアルカディア・スペクタキュラーというグループのライブ「スパイダー」。

 巨大機械とロッカーのパフォーマンス、音と光のシャワー、そしてテスラコイル。この冒頭に引用した写真と以下の動画から、SFやスティーム・パンクのセンス・オブ・ワンダーが漂ってくる。素晴らしい舞台である。

 ジョージ・ミラー監督が、このパフォーマンスを観ている可能性も否定できない凄さですね(^^)。(George Miller Arcadia Spectacular - Google 検索しても何もヒットしないので、これは僕の単なる妄想w)


Arcadia - Central Bristol 2015 - Official Film - YouTube.

 機械と炎と雷光と...いにしえの(失礼) SRL:サバイバルリサーチラボの舞台を100倍にしたような衝撃ですw。イギリス、恐るべし。

Arcadia Spectacular (公式HP)
 このページ中段の動画は必見です。Youtubeを探してもなかったので、リンク先でみてください。

サテライトショー(公式HP)

 中心の巨大機械とDJブースを取り巻くようにして、サテライトショーと呼称するパフォーマンスが舞台を盛り上げる。その中身はFlaming Lampposts , Lords of Lightning(テスラ・コイル) , Fire Tornado(火炎の竜巻)と名付けられている。

Arcadia Metamorphosis - Glastonbury 2015 - Mini Documentary - YouTube.
 制作ドキュメンタリー。メカの図面や模型のシーンも映し出されている。

Arcadia Spectacular (Youtubeチャンネル)
 数々の動画が公式にアップされています。

Wikipedia "Arcadia Spectacular" 翻訳
 彼らについて紹介したwikiの記事を簡潔に紹介。
・アルカディアスペクタキュラーは 、大規模なパフォーマンスとダンス空間に彫刻、建築、リサイクル、花火、照明、サーカス、音楽の要素を組み合わせたパフォーマンスアート集団。
・360度のアリーナに元軍事機械や工業部品を再構成。
・"スパイダー" は50トン。
・アルカディアは、ピップ・ラッシュ(Pip Rush)とバート・コール(Bert Cole)によって創立された。
・彼らの初のコラボレーションは、2007年グラストンベリー・フェスティバルの "アフターバーナー"。
Lords of Lightning(テスラ・コイルパフォーマンス)のニュージーランド人カルロス・バンキャンプとコラボ。
・2012年のパラリンピック閉会式の"モバイルバグ"を構築。
・2014年 アルカディアは"スパイダー"をタイのバンコックとニュージーランドで上演。

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・2015年9月には、アルカディアは、ブリストルのクイーンスクエアで2晩24,000人を集めて"スパイダー"パフォーマンスを実行。
"スパイダー" は、リサイクル材料から構築された360度の構造。
 眼は偵察機のエンジン、爪はロググラバー、体はヘリコプターの尾、DJブースはジェットエンジンブレードで構成されている。

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2015.10.14

■感想 アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』

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映画『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』オフィシャルサイト

 アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』ブルーレイ初見。

 ひさびさに天才的な仕事を観ました、遅まきながら素晴らしい映画ですね。

 ワンカットを模した長回しによって描かれる、主人公を取り巻く土壇場の現実の複層的な様相。混沌と狂騒の芝居初日へ向けた緊張感の高まりとやけくそ。その間の登場人物の関係の複層が、ひとつの芸術論として、そして悲喜劇として、スクリーンに立ち上がる。
 全体が、映画の、芸術の、精神世界に降りていく時の狂気そのものを描いているように感じた。

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 エンターテインメントで一時、顔が売れたが、その後、鳴かず飛ばずで離婚を経験し、家族関係も破壊したかのような絶望的な状況にいる「バードマン」俳優の主人公リーガン・トムソン。
 彼が人生の逆転を賭けたのが、自身脚本・演出・主演する芝居、レイモンド・カーヴァーの短篇を脚色した「愛について語るときに我々の語ること」(原題は"What We Talk About When We Talk About Love" 直訳は「...我々が語ること」なんだけれど、ここは村上春樹訳に従いました)。

 作中劇として描かれるレイモンド・カーヴァー作品を模したように、映画は深く全体に横たわる闇の予兆に満ちた現実を描く。さらにそこを揺さぶる超能力と映画的スペクタクルな幻想の映像を観客に提示している。

 傑作と考えるのは、正に映像でしか語り得ない複層的なイメージを、秀逸な長回しの映像によって劇場のリアルとして縦横無尽に舐めるような臨場感で描き尽くすとともに、幻想的な映像として主人公の内面をフィルムに描きこんで行くことに成功している作品となっているからである。

 ラストで明らかなように、この作品において、現実と幻想の分かれ目は明確に区分されていない。映画全体はまさしく主人公の住む世界そのものであって、リーガンにとっての、それが現実そのものである。

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 冒頭と最後にワンカットのルールを排して登場する空をゆく光球は、スペクタクルというよりは、カーヴァー的世界の不安を象徴しているようで、映画に昏い影を落としていると思うのは僕だけだろうか。

◆ワンカットによる現実の提示

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 「バードマンの全て」"BIRDMAN ALL-ACCESS (A VIEW FROM THE WINGS) "と名付けられたメイキングとインタビューを収めた32分間の映像が、レンタルブルーレイに収録されている。ここに興味深い監督の言葉がある。

"リハーサルは何度も繰り返し行うから、体を使って覚える自転車と同じだ。自転車に乗れるようになるには、何度も倒れて練習する必要がある。一度乗れるようになったら、考えなくても自然に乗れる。体が覚えているからだ。繰り返すことで身につけたものは、いちいち考えることなくできるようになるんだ。無意識にできるようになると演技が自然に見える。繰り返すことが重要なんだ。アドリブの演技は意識が働いてしまう。繰り返し身につけた演技は、速さを自由に変えられるし、すばらしいものになる。"

 ワンカットに観えるように撮った技法は、ひとつはカメラワークとして、観客にその世界に一人称で入り込ませるための目的と、加えて俳優たちが連続的な動きを無意識で体によって覚えるまでリハーサルすることで、俳優でなく映画の登場人物が持っている無意識を、俳優の体の中にインストールして、意識的でなく連続的な流れとしてそこに存在させたいという監督の想いが結実したものなのだろう。
 監督とスタッフのこの狙いは見事に成功して、映画のフィクションが、映像の中で主人公と観客の"現実"に昇華する、そんな作品になっていたと思う。

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◆長回しの技法

 前述のメイキングを観ると、そのリハーサル風景と俳優陣、スタッフの言葉から長回しがどれだけ野心的で、大変な技法だったかがよくわかる。

 かなりのボリュームが長回しで作られているように感じられる。
 ただしさすがに全体がワンカットということではなく、ところどころ分割して撮られたものが編集とデジタル処理で、ワンカットに近いものとして纏められているようだ。
 撮影用のカメラもその時々で使い分けられているようだ(右)。

 よく映画の画面を見ていると、たぶん分割してつなぐ部分は、劇場内等の暗い所で画面全体もしくは一部が黒くなった時に、次のカットに巧妙に変えているように観える。(もちろんカメラを一晩同一の設定で置いたままにするとかもあったのでしようけれど。)

 CGでずれた映像を、中割に相当する映像を作り出して繋いでいるところもあるかもしれないが、かなりはこの黒の画面を上手く使っているのではないかと推定します。もう一度、全部観て、そうしたところが何箇所あるか調べてみるのもいいかもw。これにより自然なつなぎで映画への没入度が上がっていたのだろうと思います。

◆劇中劇「愛について語るときに我々の語ること」とカーヴァーの原作

 レイモンド・カーヴァーファンとして、原作短篇(村上春樹訳)と映画の劇中劇を比較してみた。映画は短篇全てを描いているわけではないので、どんな全体の筋に組み立てられているかを想像するのも一興だけど、まずは異なる部分を挙げてみる。

・原作でメルが語った交通事故にあった老夫婦のエピソードが、ニック(マイケル・キートン)が語るように変わっている。
・原作はカーヴァーらしい、淡々とした日常的などちらかというと静かな会話でテーブルの四人が描かれているが、映画ではニックとローラがどなり合う。
・回想であるはずのエドの拳銃のエピソードがマイケル・キートンが一人二役で演じたエディというキャラクター(エドのことでしょう)で重要な場面として描かれている。
・そのシーン、エドワード・ノートン演じるメルと、その妻役ナオミ・ワッツのテリがベットインしているところへ乗り込んでくる形に変更されている。原作ではエドが一人ホテルで実行する。

 これらのシーンから、リーガン・トムソン(マイケル・キートン)が書いた脚本とその演出は、レイモンド・カーヴァーの世界をぶち壊しているように感じられる。これらの描写から、監督とスタッフはリーガンの芝居の失敗を描いているようにみえる。

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 あの原作の、淡々とした日常の会話だけで、二組の男女の関係の将来へ向けての不安と救済の希求をヒタヒタと描き出して、凄みを感じさせるカーヴァーのあの雰囲気をこの芝居は描けていないことが僅かのシーンからも明らか。

 むしろ物語全体が持っている雰囲気が、芝居と対比して、カーヴァーらしい世界を描いている。ここが監督たちの狙いだったのかもしれない。
(ということから、ニューヨークタイムズの演劇記者タビサ・ディッキンソンのラストの批評の言葉を考えると、批評家の適当さを静かに皮肉っているようにも見えますねw)。

◆「愛について語るときに我々の語ること」とカーヴァーの元作品「ビギナーズ」

 ファンには、「愛について語るときに我々の語ること」は編集者ゴードン・リッシュによって、カーヴァーの元作品「ビギナーズ」を大きく改稿したものであることは有名である(村上春樹の訳書『ビギナーズ』のあとがきに詳しい)。

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 映画の劇中劇の原作をこの改稿版である「愛について語るときに我々の語ること」の方を使ったというのが、監督ほかスタッフによる意図的なものだろう。意図は、リーガン・トムソンの芸術家としてのポテンシャルを示すためなのかもしれない。実は「ビギナーズ」と比べて先に読んだこともあり、僕はその改稿版「愛について語るときに我々の語ること」の方が好きなこともあり、なかなか複雑な気持ちなのだけれど、、、。(村上の前述のあとがきによるとカーヴァーも決定稿は「愛について語るときに我々の語ること」の方であるとしているようだけれど、、、)

 改稿されたのは「ビギナーズ」にある各登場人物の昔の部分(特に交通事故に遭う老夫婦の若い頃のエピソード等)が削られていること。これによりより物語は淡々と進み、背後にあるいろんなことを想像させる作品になっているのだけれど、ここの解釈を監督ほかスタッフはどう考えたのか、詳細を知りたいところである。(ちなみに村上春樹は両方を訳しているが、「ビギナーズ」の方を評価しているようだ)

◆その他

・リーガンの娘を演じたエマ・ストーンの存在感も素晴らしかった。『アメージング・スパイダーマン』観てないけれど楽しみになりました。
 特にトイレットペーパーで示される人類の滅亡、このシーケンス、最高でした。

・タイトルバックのタイポグラフィ(?)がカッコイイ。
 そのタイプで冒頭描かれたのが。カーヴァーの詩を用いたエピグラフ。以下、関連の記事を書かれているブログから引用させて頂きます。

バードマンを語るときに我々の語ること What we talk about when we talk about BiRDMAN.  | Pepper's Attic.

"この人生で望みを果たせたのか?
果たせたとも。
君は何を望んだのだ?
”愛される者”と呼ばれ、愛されていると感じること

元のカーヴァーの詩は
And did you get what you wanted from this life, even so?
I did.
And what did you want?
To call myself beloved, to feel myself beloved on the earth. "

愛、バードマン、そしてアメリカの現実 | アルカーナ・ムンディ

"「おしまいの断片 (“Late Fragment”)」

 たとえそれでも、君はやっぱり思うのかな、
 この人生における望みは果たしたと?
 果たしたとも。
 それで、君はいったい何を望んだのだろう?
 それは、自らを愛されるものと呼ぶこと、自らをこの世界にあって  愛されるものと感じること。"

 「おしまいの断片」というのが、元のカーヴァーの詩の訳文。
 映画の冒頭の訳し方とは、微妙に違うけれど、映画をラストまで観た後に読むとなかなかと味わい深いです。

◆関連リンク
レイモンド・カーヴァー 当Blog記事 Google 検索
 あまり記事にしていなかったですね。

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2015.10.12

■予告篇 石井克人監督『ガメラ生誕50周年記念特別映像』GAMERA 2015


「ガメラ」生誕50周年記念映像「GAMERA」SHORT VER.公開!! - YouTube
 ショートver.のテザーはこちら。
 (GAMERA 2015 Trailer - YouTube 全篇版は削除されています。)

ガメラ生誕50周年記念特別サイト 特設公式サイト

 少年視点と、火炎放射後の雄叫びの声。僕らのガメラが帰ってきました(^^)!
 初めて観た怪獣映画が『ガメラ対バイラス』なので、実はゴジラよりずっとガメラに想い入れがあって、この映像には熱くなります(^^;)。

 怪獣のセンスオブワンダーに溢れた素晴らしい映像になっています。そして、今回、ガメラはフルCGのようです。

スクープ! 日本のVFXを新たなステージへ導くのか、『GAMERA』(ガメラ生誕50周年記念映像)で石井克人監督がめざすもの。 | インタビュー | CGWORLD.jp

"ニューヨーク・コミコンでフルバージョン(約4分半)を発表後、50周年特設サイトで「特報」(約30秒)を公開中だ。また、「第28回 東京国際映画祭」日本映画クラシックス部門でも『ガメラ』4作品の上映に際して、60秒版が併映されることが決まったという。"

"こだわったのは、ガメラたち怪獣モデルのディテール、手付けによるアニメーション、そして物理シミュレーションによるリアルなエフェクトですね"

 この石井監督の言葉から、まさにCG映像へ、特撮の魂を持ち込むことを意図されたのではないかと想像されます。

 手付けと物理シミュレーションは、特撮の手作り感と偶然性をCGにもたらしますね。素材がリアルな物質であるミニチュア特撮と、仮想空間上のデジタルデータであるCG。人の手で動きを作り、その動作によって引き起こされる現象が、いずれも同じ物理法則によって偶然の動きを作るのなら、ミニチュア特撮とCGの垣根は取り払われる。

 あとはどちらもモデルの造形と、ディテールをどんなテクスチャでどんな密度で作り上げるか、によって完成度は違ってくる。ここには手法の差ではなく、クリエーターのセンスと作り込みの熱意がより映像の出来を決めることになる。

 今回のこの作品は、そうした特撮とCGの垣根を取り払って、製作陣の怪獣魂を我々観客に伝える素晴らしく熱い映像になっています。

「GAMERA」NYコミコンでCG映像公開 KADOKAWAが新プロジェクト企画予定 | アニメ!アニメ!

"詳細は明らかにされていないが、KADOKAWAは今後『GAMERA』新プロジェクトを企画予定としている。どこかの時点でサプライズな発表も飛び出すかもしれない。 『GAMERA』新プロジェクトは、内容が決定次第、告知するとのことだ。発表までじっくりと待ちたい。"

 おそらくこれだけで終わることはないでしょう。
 熱い新世代のガメラが、来年『シン・ゴジラ』と一騎打ちすることを期待しましょう。

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2015.10.07

■情報 空想科学特撮バンド 科楽特奏隊 「ウルトラマンレオ」田口清隆監督 Music Video と アルバム『空想科楽カバーズ ウルトラ グレイトフル ヒッツ』


科楽特奏隊「ウルトラマンレオ」Music Video - YouTube

"科楽特奏隊 / ウルトラマンレオ
作詞:阿久悠 作曲:川口真 ©1974 NICHION,INC.

出演 科楽特奏隊(北斗ヒョウリ/モロボシ・ライダーン/遼秀樹/ハヤタ・森/エミソンヌ)市川りお

監督・特技監督 田口清隆 撮影 村橋佳伸 編集・監督補 川村清人
特殊美術 堀礼法(マーブリング・ファインアーツ
特殊美術助手 杉浦圭郎 植原月美
視覚効果 田口清隆 飯塚貴士(ワッヘンフィルムスタジオ
美術協力 イッチの谷博士 スチール 勝永裕介 ロゴデザイン 中村 遼

協力 株式会社マーブリング・ファインアーツ 岩田商会
製作協力 タワーレコード株式会社
Special Thanks 株式会社円谷プロダクション

製作・原案 科楽特奏隊
科楽特奏隊 公式オンライン支部 http://www.katokutai-band.com
科楽特奏隊 ツイッター支部 http://twitter.com/katokutai_band"

特撮リスペクト ロックバンド「科楽特奏隊」が円盤制作本部を設立!
 往年の特撮ヒーロー・カバーアルバム第1弾リリース!

"科楽特奏隊 『空想科楽カバーズ ウルトラ グレイトフル ヒッツ』
発売日:2015年10月7日(水)
価格: \ 1,800(税抜価格) 税 品番:KGTST-001

■収録曲■
01. ウルトラマンレオ 02. ウルトラマンタロウ
03. ULTRA 7 04. 恐怖の町 05. ウルトラマン80
06. ファイヤーマン 07. 帰ってきたウルトラマン

■LIVE■
●10 月3 日(土) @新宿LOFT KAGERO presents "FUZZ'EM ALL FEST.2015"
●10 月20 日(火) @新宿motion(10th anniversary!) 今日のできごとpresents “Hello world”※入場フリー(2 ドリンクオーダー)
●10 月29 日(木)@タワーレコード渋谷店1F タワーレコード渋谷店1F イベントスペース 科楽特奏隊 1st.cover album 「空想科楽カバーズ ウルトラ グレイトフル ヒッツ」発売記念ミニライブ&特殊撮影会(チェキ会)※観覧フリー
●11 月3 日(火祝) @青山月見ル君想フ(昼帯) 科楽特奏隊リリース記念ワンマン公演 「爆音チャンピオンまつり'15 ~科楽特奏隊 月へ~」

オワリカラ、夏の魔物…等。シーンで支持を得る個性豊かな若手ミュージシャンが「特撮を愛し、特撮を奏で、特撮を広める。」をモットーに集結した特撮リスペクトバンド、科楽特奏隊(カガクトクソウタイ)。

■メンバーコメント■
 幼少期、物心ついた時に、いや物心つく前からこの国には「特撮」があった。 とにかく巨大なもの、怪しくうごめくもの、はるか宇宙から来たもの、どんな苦難にも立ち向かうヒーロー、ヒロインた ち、それを表現する職人技、そしてそれを彩る無数の音楽たち。 はじめて見る世界に夢中になった想いは、年をとるにつれて薄れていくのだろうか。
 いや、ちがう。表面的には大人になっていっても、その熱や憧れは奥底で同じように燃えているはず。 僕たちはミュージシャンだから、それを音楽で表現し伝えます。

 かつて少年少女だったすべての人に捧ぐ、一大特撮リスペクトロックバンド『科楽特奏隊』、これはその「第1話」。 そして、そのときめきを感じたことがあるのなら、君も科楽特奏隊の一員なのです!
北斗ヒョウリ(科楽特奏隊 Vocal / Guitar)"

科楽特奏隊『空想科楽カバーズ ウルトラ グレイトフル ヒッツ 』CD(Amazon)

 とにかくまず冒頭に貼った、田口清隆監督による熱いPVを御覧ください。
 僕は、特に『ウルトラマンレオ』の歌に思い入れがあるわけでないのですが(というか、幼少期に観た『ウルトラQ』から『ウルトラセブン』のインパクトが強く、小学生高学年で観た『ウルトラマンレオ』は幼稚だと嫌いだったw)、この歌を聴いて、科特隊にやられました(^^;)!!

 この発想とアレンジが熱い。特撮ソングのファンキーなロック化にやられました。
 そして田口清隆監督の特撮PVも素晴らしい。マイクスタンドが倒れるシーンにセンス・オブ・ワンダーを感じますね。

 アルバムの発売が、10/7ということで、楽しみで仕方ありません(もう今日ですが、、、)。
 発売までは以下のYoutubeにUPされたライブ映像をお楽しみ下さい。

◆関連リンク
科楽特奏隊「ゴジラ」テーマメドレー〜かえせ!太陽を(「ゴジラ対ヘドラ」より) - YouTube

"特撮を愛し、特撮の素晴らしさを伝えるため日夜出動する
日本初の正義と怪奇のダンスフロア対応型特撮ソングカバーバンド「科楽特奏隊」"

 ロック伊福部昭、という感じでカッコイイ!
科楽特奏隊「帰ってきたウルトラマン」-Kagaku Tokusotai band「THE RETURN OF ULTRAMAN」 - YouTube.
 コスチュームが祝祭! X星人のバイオリニスト!
科楽特奏隊「爆音"G"サミット」全曲ダイジェスト 2014.08.03 - YouTube
 モスラのテーマ曲「聖なる泉」がいい。テルミンの演奏が最高です。3:20"から。
科楽特奏隊「円谷メドレー」-Kagaku Tokusotai band「TSUBURAYA ULTRAMAN MEDLEY」 - YouTube
科楽特奏隊『怪獣大戦争マーチ』 - YouTube

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2015.10.05

■感想 小中和哉監督、菊地雄一特技監督、板野一郎フライングシーケンスディレクター『ULTRAMAN』(2004)


ULTRAMAN 2004 'Digest' Theatrical Trailer (with English Subtitles) - YouTube.
 『ULTRAMAN』(2004) DVD初見。
 怪獣 ザ・ワン(ベルゼブア・コローネ)の形態がいいですね。
 まさに悪魔が新宿に現れたという絵が凄い。

 飛行シーンは、まさに板野一郎フライングシーケンスディレクターの腕の見せ所。板野サーカスのシャープな動きが特撮空間でも活きている。当時のCG技術でこのレベルなので、現在のCGテクニックがあったら、フォトリアルさが格段でさらに凄いものになるでしょうね。

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 物語も『ウルトラマン』第1話をリアルな日本社会にリビルドしている描写がなかなかの迫力。自衛隊タイアップのF15映像が画面を引き締めている。ウルトラマンのデザインは賛否両論だろうけれど、特に変身までの過程は好きです。
 主人公がウルトラマンに完全に融合されていないがための事象。このあたり、『進撃の巨人』チックでもありますね。

 主役の別所哲也が良い演技しています。ちょっとオーバーアクトのところもあったけれど、生身のウルトラマンという感覚は、ちょっと他にはないレベルかと。筋肉質にみえる肉体とウルトラマンの体型がどこか似ていて、そこらあたりもリアリティに貢献していたのではないかと。

 全体的に僕の点数が高い理由は、別所もだけれど主演と助演の女優陣w。遠山景織子と裕木奈江という好きな女優が2人出ているので、画面が眼に嬉しい。裕木の後半での表情の平坦な演技は減点だったけれど、「笑う犬」の遠山景織子のキリッとした自衛隊の科学者役は最高でした(^^)。
 本作はあまりヒットしなかったらしいけれど、遠山景織子の特撮ヒロインぶりは、以降、何作も怪獣映画に出て欲しいレベルだった。『シン・ゴジラ』で金星人役とか。やんないだろうなぁ〜〜w。

◆関連リンク
『ULTRAMAN』(DVD)
 Amazonで中古品だと1000円程度だけれど、この作品の出来でこの値段はまさにお買い得。

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2015.10.01

Star Wars | 360°

『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』惑星"ジャクー"の砂漠を疾走する、360°映像を<Facebook限定>公開!

Posted by Star Wars on 2015年9月24日

 

ILMxLABによるスター・ウォーズの360° VR空間のデモ。
 これはiPhoneだと「360°動画はこのデバイスではまだ利用できません」と出てきて見れない。今のところ「androidとデスクトップのみの対応」らしいので観られるときはそちらをどうぞ。
 カーソルで視点を自由に動かすことができる。これは、Oculus Riftで没入感が相当上がるはずなので、異次元の進化を遂げているのではないかと、凄く楽しみ。
 家でできるなら、Oculus Rift買います(^^)。

「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」の制作には「Oculus Rift」が活躍! ILMxLABが映画制作におけるVRの活用例を披露 - 4Gamer.net.

"ILMxLAB が新たに開発したのが,「V-Cast」というiPad用ツールである。これは,映画制作用に作成された3Dグラフィックスによる世界を自由に移動しなが ら,良いアングルを見つけ出すためのもので,2015年末公開予定の映画「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」でも利用されたという。1本指で左右のパ ン,2本指でクレーンのような上下移動といった感じでカメラを操作し,フォーカスやカメラの位置,動きなどを記録しておくことができるという。

Oculus Rift を使ったスターウォーズVR空間での映像ロケハン!これがコンシューマ展開されたら、まさにVRのキラーアプリになりますね!

スター・ウォーズのVRコンテンツ制作に本腰を入れて挑むILMxLAB【Oculus Connect 2レポ】 | MoguraVR


ILMxLAB Launch - YouTube

「スター・ウォーズ」のVRを制作、ルーカスフィルムが発表 : ギズモード・ジャパン

「真に没頭できるVR」を実現させたOculus Riftの発売を来年に控え、VR新時代に突入しようとしている今、映画の特殊効果でお馴染みのインダストリアル・ライト&マジック(ILM)もVRの製作に乗り出しました。

こちらはILMのVRコンテンツ制作を伝える以前の記事。

Inside Industrial Light & Magic's secret Star Wars VR lab | The Verge

GIGAZINE - VRヘッドセットでポルノを初めて見る人の反応はこんな感じ....

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