■感想 小中和哉監督、菊地雄一特技監督、板野一郎フライングシーケンスディレクター『ULTRAMAN』(2004)
ULTRAMAN 2004 'Digest' Theatrical Trailer (with English Subtitles) - YouTube.
『ULTRAMAN』(2004) DVD初見。
怪獣 ザ・ワン(ベルゼブア・コローネ)の形態がいいですね。
まさに悪魔が新宿に現れたという絵が凄い。
飛行シーンは、まさに板野一郎フライングシーケンスディレクターの腕の見せ所。板野サーカスのシャープな動きが特撮空間でも活きている。当時のCG技術でこのレベルなので、現在のCGテクニックがあったら、フォトリアルさが格段でさらに凄いものになるでしょうね。
物語も『ウルトラマン』第1話をリアルな日本社会にリビルドしている描写がなかなかの迫力。自衛隊タイアップのF15映像が画面を引き締めている。ウルトラマンのデザインは賛否両論だろうけれど、特に変身までの過程は好きです。
主人公がウルトラマンに完全に融合されていないがための事象。このあたり、『進撃の巨人』チックでもありますね。
主役の別所哲也が良い演技しています。ちょっとオーバーアクトのところもあったけれど、生身のウルトラマンという感覚は、ちょっと他にはないレベルかと。筋肉質にみえる肉体とウルトラマンの体型がどこか似ていて、そこらあたりもリアリティに貢献していたのではないかと。
全体的に僕の点数が高い理由は、別所もだけれど主演と助演の女優陣w。遠山景織子と裕木奈江という好きな女優が2人出ているので、画面が眼に嬉しい。裕木の後半での表情の平坦な演技は減点だったけれど、「笑う犬」の遠山景織子のキリッとした自衛隊の科学者役は最高でした(^^)。
本作はあまりヒットしなかったらしいけれど、遠山景織子の特撮ヒロインぶりは、以降、何作も怪獣映画に出て欲しいレベルだった。『シン・ゴジラ』で金星人役とか。やんないだろうなぁ〜〜w。
◆関連リンク
・『ULTRAMAN』(DVD)
Amazonで中古品だと1000円程度だけれど、この作品の出来でこの値段はまさにお買い得。
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