■感想 ティム・バートン監督『ビッグ・アイズ : Big Eyes』
映画『ビッグ・アイズ』公式サイト - ティム・バートン監督作品 2015.1 ROADSHOW
ティム・バートン監督『ビッグ・アイズ』初見@W座 WOWOW。
マーガレット・キーンの絵と、エイミー・アダムスの芝居と、そしてラナ・デル・レイの歌がとても魅力的な映画だった。エイミー・アダムス、『her/世界でひとつの彼女』も良かったですが、その後の作品がこれ。
実話をベースにしているとのことだけれど、マーガレット・キーンの絵の魅力と、ウォルター・キーンのあざといアートディレクターとしての腕前がなかなかに興味深い。
ウォルターのフィクションであるヨーロッパの戦災孤児たちに起源を持つわけではない、マーガレット・キーンのあの絵の源泉はなんなのだろう。前夫と娘にかかわるトラウマのようなものがあるのかもしれない。あの深く闇をたたえたような眼が一体何に由来するのか、とても知りたくなる。
ウォルターを演じたクリストフ・ヴァルツの芝居がオーバーアクトすぎたのは残念。もう少し抑えて、彼なりの心の闇みたいなものをもう少し丁寧に描き出していたら、もっと傑作になっていたかも。
最後に、ティム・バートンが描いたニューヨーク万博のシーンが、なかなかに魅力的だった。万博そのものを描く映画も、撮ってほしいと思ったのは僕だけだろうか。
◆関連リンク
・Margaret Keane, Painter Behind Tim Burton’s ‘Big Eyes’ | KQED Arts - YouTube
実物の、現在のマーガレット・キーンが自分の絵について語る動画。
・そして当Blogの次回更新は、日本の素晴らしいビッグアイズ画家の御紹介です。お楽しみに(^^)。
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