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2016.03.23

■情報 福島県須賀川市「特撮アーカイブセンター(記録保存館)」と「円谷英二ミュージアム」計画

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【福島県須賀川市】“特撮の神様”円谷英二氏の出身地に「特撮センター」整備構想! ~ 建設通信新聞の公式記事ブログ

"福島県須賀川市は、2016年度当初予算案に特撮センター整備事業実施設計業務委託費2420万円を計上した。議決されれば今秋に発注手続きを開始する方針だ。
 同市は、ウルトラマンなどを手掛けた“特撮の神様”と呼ばれる円谷英二監督の出身地。円谷氏の功績をたたえるまちおこしの一環として、“特撮”文化を生かした文化振興を図っていく。
 同市柱田にある岩瀬農村環境改善センター(RC造2階建て延べ約1100㎡)を改修し、展示などを行う拠点施設を整備する。"

故円谷英二監督の古里須賀川 特撮文化後世に 保存拠点整備へ | 福島民報.

"「特撮の神様」故円谷英二監督の古里須賀川市は特撮アーカイブセンター(記録保存館)を整備する。岩瀬農村環境改善センターを改修して活用する方針だ。
 世界に誇る特撮文化の保存、継承の拠点とし、須賀川の魅力向上につなげる。現在、映画関係者らと協議を進め、特撮の関連資料の保管、展示の内容などを検討している。開館時期も含め、概要を年内にも公表する。  橋本克也市長が18日、構想を発表した。「円谷監督が残した特撮文化を未来に伝える世界唯一の場所になる」と話した。特撮の資料を保存、展示する常設の施設は円谷プロも設けていない。
 市は施設設計費2420万円を平成28年度一般会計当初予算案に計上した。

 このほか、市は30年度開館を目指し整備する市民交流センター内に円谷英二ミュージアムを造る。"

 福島県須賀川市が計画する「特撮アーカイブセンター(記録保存館)」の情報です。以前、日本各地で開催された「特撮博物館」に続き、こうした企画はとても素晴らしいものだと思います。今回は、円谷英二の故郷での企画で、「特撮博物館」とどうリンクしているのか/していないのか、よくわかりませんが、どんどんこんな企画が進み、昭和の時代の特撮が文化遺産としてしっかりと残されていくことを望んで止みません。

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kouryu-c_kihon_giyou.pdf.

"(仮称)市民交流センター基本設計説明書 ー概要版ー 平成26年10月 須賀川市"

 そしてこちらは、同じく須賀川市による「市民交流センター」の企画。基本設計説明書の図に、しっかりと5Fに「円谷英二ミュージアム」の記載があります。
 そして「大震災からの復興アピールや風評被害などを払拭するため、現在ウルトラマンによるイメージアップ戦略を展開」という記載もあり、原発事故が起きた福島の復興に円谷特撮ヒーローが今後どんどん活躍することになるかもしれません。

 まさに科学特捜隊とともに、僕らの「21世紀の科学の輝かしいイメージ」の中心にいた円谷プロ作品による、福島の科学の暴走による悲劇を、精神的に浄化するこのような活動を見守りたいと思います。

 たとえば原発のダークツーリズム、その旅程の最後に未来への希望を感じさせるこれらの特撮の輝かしい記録を見せる、というのは興味深いアイデアかもしれません。

◆関連リンク
岩瀬公民館/須賀川市公式ウェブサイト
 現在の「岩瀬農村環境改善センター」のようすが伺えます。
円谷英二 特撮 ゴジラ ウルトラマン - Google 検索
 トップの画像は、この画像検索の画面キャプチャーです。

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