■感想 ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督 『複製された男』Enemy
ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督『複製された男』HD録画 初見。
『ブレードランナー』続篇を撮る予定のヴィルヌーヴ監督の映画も初めて観たのだが、これはなかなか素晴らしい傑作。
落ち着いた色調で撮られたトロントの街。時々挿入される蜘蛛のイメージを用いた幻想。そして謎の「複製」。
淡々とした映像に、忍び込む狂気。ラストまで観ても僕にはこの物語が何を意味しているのか、実は理解できなかった。
しかし映画のトーンが素晴らしく、いい映画を観たという感想が強く感じられる。このタッチで現代のサイバーパンクが撮られるのであれば、、、。『ブレードランナー2』にも大いに期待が膨らむ。
さきほど調べてみたら、ネタバレになるので、リンク先を読むのは注意頂きたいのだけど、重要な蜘蛛のイメージに使われたのが、カナダにあるルイーズ・ブルジョアによる「ママン」という彫刻。
映画の重要なキーイメージとして素晴らしい映像を提供している。
◆関連リンク
複製された男 シネマの世界<第453話> : 心の時空
複製された男 - Wikipedia
ルイーズ・ブルジョワ - Wikipedia
"カナダ国立美術館 ニューヨークのグッゲンハイム美術館、オタワのカナダ国立美術館、ビルバオのビルバオ・グッゲンハイム美術館、ロンドンのテート・モダン、サンクトペテルブルクのエルミタージュ美術館、ソウルのサムスン美術館 Leeum、東京の六本木ヒルズなど、9か所に展示"
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