■情報 芸術暗黙知の言語化 「森山威男 スイングの核心ー1970年代日本におけるフリージャズの創造」
森山威男 スイングの核心ー1970年代日本におけるフリージャズの創造 | 先端芸術表現科|Intermedia Art
" 70年代のジャズシーン、日本に出現した特異なフリースタイルとは、いかなる身体性をそなえていたのか。
山下洋輔トリオのドラマー・森山威男本人が、若き日の実験を語り、実際の演奏でフリージャズの核心を伝える実践的講義を行います。"
KAKEN — 森山威男のフリースタイル奏法のデジタルアーカイブ作成および対話を通じた分析と考察
"ジャズドラマー 森山威男氏が「山下洋輔トリオ」在籍時に編みだし、世界的な評価を得たフリースタイルの演奏技術は、現在は継承する者もなく、当人の身体に暗黙知として埋め込まれたままとなっている。"
" 森山氏単独の演奏と分析を撮影することまでが初年次の課題だったが、それは夏に終了し、その後に予定外の山下氏・坂田氏とのデュオを収録することができ た。今回の研究目的を超えることではあるが、デュオ映像を収録したことだけでも大きな研究成果であり、音楽界にとっても貴重な貢献ができたと考える。"
毎年参加している「森山威男ジャズナイト」で告知されていた興味深い講演。
音楽の分野では、芸術の暗黙知の言語化がこのように進められているのですね。この講義、聴きたいです。
凄まじい勢いで自由に奏でられる森山ドラム。その秘密が解き明かされようとしています。山下トリオの映像記録から何がわかってくるか、今後の研究もとても楽しみです。
音楽だけでなく映像の分野でもこうした暗黙知の言語化という研究は今後ますます重要になるように思います。
例えば、アニメーターの暗黙知もこうした研究が望まれます。
もし金田伊功氏の在命中に詳細なインタビューとあのアニメートの技が暗黙知から言語化され解析されていたらと残念でなりません。言語化されていたら、天才の仕事は何らか次代に引き継がれ、その作画芸術の遺伝子は、引き継がれていたのではないか。金田モドキという作画は世に多いですが、その本質から離れている形式的な模倣のように観えます。あの作画の本質を正当に引き継いだアニメートをどこかでみたいと思うのは僕だけでしょうか。
また監督としてでなく、あの独特のリズムを持った動画作画家としての宮崎駿氏のアニメートについても、いろいろ制作中の映像は残ってますが、今のうちにNHK Eテレの漫勉のような、その描き方を映像と本人のインタビューから紐解くようなアプローチが望まれます。
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