■情報 ヴァレンティン・グルシュコの夢「ゲリオラケトプラン」@コズミック フロント☆NEXT「旧ソ連幻の宇宙船ブラン スペースシャトル計画」
コズミック フロント☆NEXT▽旧ソ連幻の宇宙船ブラン スペースシャトル計画 - NHK
"約30年前の1988年に旧ソ連が一度だけ打ち上げた幻の宇宙船“ブラン”があった。東西冷戦の最中、アメリカに対抗して作られたもう一つのスペースシャトルだ。開発の指揮をとったのは、知られざる天才技術者ヴァレンティン・グルシュコ。彼はブランを宇宙に運ぶため史上最強のエンジンを開発するなど手腕を発揮するが、時代の波に翻弄される。幻の巨大宇宙船に託された秘密と開発の舞台裏に当時の貴重な映像で迫る。"
「コズミック フロント☆NEXT▽旧ソ連幻の宇宙船ブラン スペースシャトル計画」、面白い番組だったが僕は ブラン(ドイツ南部シュパイヤー技術博物館にブランの試験機が今も展示されている) そのものよりソ連のロケット工学者 グルシュコがエネルギアを使って打ち上げたかった惑星探査宇宙船「ゲリオラケトプラン」に興味津々で以下整理してみた。
まず番組が放映した情報。
ブランが無人で打ち上げられ自動操縦により帰還、その際にグルシュコは入院していたが、彼はそのロケットで自分の夢である惑星間宇宙機「ゲリオラケトプラン」を建造し打ち上げることはなく、残念ながらブラン帰還の2ヶ月後に亡くなったという。
彼が16歳の時に書いて友人に配った100冊の本。
地球の資源がなくなったら他の惑星へ行かなければならないだろう、という彼の宇宙飛行の遠大な計画。
そして学生時代の論文に描かれたという「ゲリオラケトプラン」。
「ゲリオラケトプラン」は、直径240mの中央の球体とまわりの太陽電池で構成される。エネルギはこの太陽電池から得られ、16人の飛行士が火星や金星に行くのが彼の夢だった。
サンクトペテルブルクにあるグルシュコ記念ロケット科学博物館、ここには彼の開発したスプートニク、カガーリンを打ち上げたロケットエンジンの数々が展示され、その一角に右上の写真の「ゲリオラケトプラン」の模型が飾られているという。
グルシュコは、亡くなる2年前に、彼は息子に「ゲリオラケトプラン」について「もうすぐあの空に飛ぶ」と語ったという。その遠大な夢のために、彼は巨大な推力を持ったエネルギアを開発していたという。エネルギアは、ロケットを束ねることを特徴とするため、推力を飛躍的にあげることが可能であったという。
◆「ゲリオラケトプラン」のネット情報
日本語でググってもこのプランの情報は皆無。 「ゲリオラケトプラン」の英語綴りを探したら「Gelioraketoplan」、ロシア語で「Гелиоракетоплан」と判明。画像とか情報が見つかりました。
http://www.russianspaceweb.com/dvina.html
とりあえずここが一番詳しそう。
でもネットに鮮明な画像はなく、多分本記事でアップしたTVからの画像は貴重と思います(^^)。このリンク先にはイオンエンジンと書かれているので、はやぶさとかキングビアルwと同じでしょうか。
гелиоракетоплан - Google 検索
гелиоракетоплан - Google 画像検索
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