■感想 渡辺信一郎監督「ブレードランナー ブラックアウト 2022」(『ブレードランナー2049』前日譚)
【渡辺信一郎監督による前奏アニメ解禁!】「ブレードランナー ブラックアウト 2022」 - YouTube
"『ブレードランナー2049』へ至る、空白の30年間。2022年に起きた大停電<ブラックアウト 2022>とはー?"
『ブレードランナー』の世界を見事に映像化。全篇に『ブレラン』へのリスペクトがあふれています。リドリー・スコットがあの映画で作り出したと言っても良い「サイバーパンク」というコンセプトを意識してすみずみにその魂を入れ込んだ様な映像が素晴らしいです。
クレジットを観るまでもなく、日本最高峰のアニメーターによる映像になっているんだろうなと思っていましたが、実際エンディングで見られた名前は「沖浦啓之、磯光雄、大平晋也、田中達之、橋本晋治、橋本敬史」各氏ほか錚々たる作画陣。そして3D CGの増尾隆幸氏ほかスタッフ。日本アニメの一つの到達点のひとつと言って良いのではないでしょうか。以下に作画、CGスタッフを引用します。
ブレードランナー ブラックアウト 2022 - アニメスタッフデータベース
"作画監督 村瀬修功、作画監督補 寺田嘉一郎
原画 沖浦啓之 大平晋也 田中達之 新井浩一 橋本晋治 高橋裕一 名倉靖博 清水洋 久木晃嗣 BAHI.JD 橋本敬史 中谷誠一 山田勝哉 栗田新一 田中宏紀 堀元宣 磯光雄 吉邉尚希 角田圭一 村瀬修功
3DCGディレクター 増尾隆幸
3DCG クリープ 山田太郎 小川裕樹 島田義己 丹羽一希
SOLA DIGITAL ARTS 八木下浩史 竹内誠 橋本トミサブロウ"
◆前日譚 あと2本の短編が公開されています。
・ルーク・スコット監督『ブレードランナー 2049』の前日譚】「2036:ネクサス・ドーン」 - YouTube.
"『ブレードランナー2049』へ至る、空白の30年間。 デッカードが恋人の女性レプリカント《人造人間》と共に姿を消してから17 年後、2036 年の世界。そこでは、レプリカントの新たな創造主となる科学者ウォレス(ジャレッド・レト)が、<巨大な陰謀>を目論んでいた―― 『ブレードランナー』を監督した“SF 映画の巨匠”リドリー・スコットの息子、ルーク・スコットが監督を務めた短編を公開!"
・ルーク・スコット監督『ブレードランナー 2049』の前日譚】「2048:ノーウェア・トゥ・ラン」 - YouTube
"『ブレードランナー2049』の舞台である2049年の一年前、2048年の世界―。 ロサンゼルス市警は“ブレードランナー”組織を強化し、違法な旧型レプリカント《人造人間》の処分を徹底していた。軍から逃げ出し、この街にたどり着いた旧型の違法レプリカントであるサッパー(デイヴ・バウティスタ)は、トラブルを避け静かな暮らしを送っていたが…… 2022年=大停電(ブラックアウト)、2036年=新型レプリカントの存在が明らかとなったことに続き、空白の30年間を繋ぐ最後のエピソードを公開!"
ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督『ブレードランナー 2049』の前に観ておくべき短篇を抑えたところで、いよいよの公開日を楽しみに待ちたい。
◆関連リンク
・ルーク・スコット Luke Scott - IMDb
リドリー・スコットの息子さん、少し遅咲きの様ですが、今後の活躍を祈りたいものです。
・Alien: Covenant | Prologue: Last Supper | 20th Century FOX - YouTube
『エイリアン コヴェナント』のプロローグも監督している様です。
・『ブレードランナー』はアニメ界も変えた 渡辺信一郎&荒牧伸志が熱弁 - シネマトゥデイ
"渡辺監督が「いまは実写の世界がアニメでほとんど表現できてしまい、境目がなくなってきている。この作品では、日本にいる2Dの手描きのアニメーターのすごい才能を活かしたいという思いが強かった」とこだわりを語ると、荒牧監督は「世界的にファンが多い作品と言いましたが、一番の『ブレードランナー』ファンは渡辺監督です。とにかくこだわりがすごかった」と苦笑いを浮かべていた。"
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