■感想 ニコライ・アーセル監督『ダーク・タワー』: THE DARK TOWER
THE DARK TOWER - Official Trailer (HD) - YouTube
ダーク・タワー - Wikipedia
中国出張の飛行機で観た。"2007年頃からJ・J・エイブラムスやロン・ハワードにより映画化が検討されていたが、実現には至らなかった。最終的に『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』の脚本で知られるニコライ・アーセルによって映画化され、アメリカでは2017年8月4日に公開。日本では「ダークタワー」の邦題で2018年1月27日公開。"
スティーヴン・キングの集大成とされている小説の映画化。実は未読なので、この映画観るかどうか迷ったのだけれど、日本ではまだ未公開とのことで、飛行機の小さい液晶画面で観てしまった。
それにしても7分冊のキングの大長篇をわずか95分の映画でどのように映像化するのか。未読のため比較はできないが、、、。
スティーヴン・キングの超大作が原作の映画『ダーク・タワー』予告編。実は小説の続編!? | ギズモード・ジャパン
"原作ファンの一部にはイメージと違う!と怒る人もいるかもしれませんが、Entertainment Weeklyによると、映画は小説の続編であるということがキング本人と監督によって明らかにされているので、最終巻での話(大きなネタバレなので詳細は割愛)を思い出せば、納得のいく展開ですし、この画像を見たらファンは観ないわけにはいかないでしょう!"
ということでこの映画、小説の続篇とのこと。
原作ファンの人は、きっとあの物語の続きが〜、とキャラクタの世界の続きが観られて感慨深いのでしょうね。
僕はガンスリンガーという名前くらいは知っているけれど、小説版の話は全くわかっていなかったけれど、この映画単独としても十分楽しめた。キングの映画化作品としては、上位3割位のところかな〜と。
まず端正な画面構成が気持ち良い。冒頭の塔を巡る異変の映像がなかなかいい。ここで世界観としてトールキン『指輪物語』が底流に流れていることは明らか。
そして導入部の主人公の少年の描く絵がとても良い。これが映画の基調のトーンを構成。どこか寂しげな主人公のキャスティングが良い。
映画の最大の見所が、ガンアクション。
ガンスリンガーであるローランドの銃さばきが素晴らしい。凄まじい感覚能力と超絶の運動特性。
特筆すべきはクライマックス。
この映画最大の鋭敏なシーンがここだ。
西部劇をファンタジーの世界で再生させている。黒衣の男(マシュー・マコノヒー)との決戦は見逃せない。
制作費60millionドル。世界での興行収入は111millionドルとのこと。
以下リンクにあるが、映画の前日譚(つまり小説の本篇)がテレビドラマ化の可能性もあるとのことで、この興行収入はヒットとしては十分なものではないが、期待したい。
◆関連リンク
・The Dark Tower - The Official Website
・キング「ダーク・タワー」映画版に「ロイヤル・アフェア」ニコライ・アーセル監督 : 映画ニュース - 映画.com(2015.6.8)
"アーセル監督はキングの大ファンで、「ダーク・タワー」も熟読しており、脚本のリライトを手がける予定だという。ソニーは、スウェーデン版「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女」の共同脚本家でもあるアーセル監督なら適任だと考えているようだ。"
・映画『ダーク・タワー』のあらすじと日本公開日は?キャストと原作を紹介! | 映画FANー映画から始まる充実した時間
・S・キング原作「ダークタワー」18年1月27日公開! 超絶ガンアクションを映す予告編も : 映画ニュース - 映画.com.
"8月4日に全米で公開されると、オープニング成績初登場第1位を獲得。18年の制作開始を目指し、映画版の前日譚をつづるテレビシリーズ化プロジェクトも進行中だ。"
・The Dark Tower (series) - Wikipedia.
"A film based on The Gunslinger and also serving as a sequel to the events of The Dark Tower due to the nature of said book's ending was released in August 2017."
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