« ■感想 展覧会 「やきものの現在 牛田コレクションを中心に 2018年冬季」@多治見市文化工房 ギャラリーヴォイス:gallery VOICE | トップページ | ■感想 パク・チャヌク監督『お嬢さん』 »

2018.01.31

■感想 ギレルモ・デル・トロ監督『クリムゾン・ピーク:Crimson Peak』


映画『クリムゾン・ピーク』予告編 90秒 - YouTube.

クリムゾン・ピーク - Wikipedia.

"デル・トロは本作を「古典的である一方、現代的でもある」と説明し[3]、ロバート・ワイズの『たたり』、ジャック・クレイトンの『回転』を理想に、彼が鑑賞して育った『オーメン』『エクソシスト』『シャイニング』の伝統を取り入れた作品を目指した。"

 ギレルモ・デル・トロ監督『クリムゾン・ピーク』(深紅に染まる山頂)HD録画 初見。

 素晴らしいゴシック・ロマンの世界。同監督の他の作品同様、美術とそれによる画面造形の雰囲気がとてもいい。

 前半のニューヨーク州バッファローの20世紀初頭、そしてイギリスの赤い粘土の上で朽ち果てつつある城。ぞくぞくするゴーストストーリーの舞台である。

 そしてゴースト描写は、ロバート・ワイズ『たたり』ジャック・クレイトン『回転』を理想とした、とのことだけれど、現代の撮影技術と合わせて、新しいシャープでリアルフォトな幽霊像を生成。惜しいのはその後、日本で黒沢清他によって進化した、そこに存在する幽玄な感覚が、効果音等で継承できていないこと。彼我の感覚の違いと言えばそれまでだけれど、あのゴシックな空間で静かな諦観のある幽霊が存在していたら、もっと画面の雰囲気が上がっただろうと思うと残念だった。

 あと蛇足だけれど、クリムゾン・ピーク(深紅に染まる山頂)のアイデア、『スターウォーズ 最後のジェダイ』の雪のシーンで見事に継承されていますね。しかもギレルモ・デル・トロが中途半端であったところを鮮烈な映像でパワーアップしていると思う。

◆関連リンク
ギレルモ・デル・トロ作品 当ブログ記事 Google 検索

|

« ■感想 展覧会 「やきものの現在 牛田コレクションを中心に 2018年冬季」@多治見市文化工房 ギャラリーヴォイス:gallery VOICE | トップページ | ■感想 パク・チャヌク監督『お嬢さん』 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« ■感想 展覧会 「やきものの現在 牛田コレクションを中心に 2018年冬季」@多治見市文化工房 ギャラリーヴォイス:gallery VOICE | トップページ | ■感想 パク・チャヌク監督『お嬢さん』 »