■感想 ティム・バートン監督『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』:Miss Peregrine's Home for Peculiar Children
映画「ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち」予告 - YouTube
ティム・バートン監督『ミス・ペルグリンと奇妙なこどもたち』WOWOW録画初見。
ティム・バートンは僕にとって当たり外れの幅が大きい監督。で、本作は◎! とても素晴らしい映画でした。
『バッドマン』『アリス・イン・ワンダーランド』はNGだけれど、『ビッグ・フィッシュ』『シザーハンズ』はOKな方にはバートンベスト3級の作品です。
あと見てる間、ティム・バートン版『Xメン』かと思っていたら、脚本は『X-MEN: ファースト・ジェネレーション』『X-MEN: フューチャー&パスト』『キック・アス』のジェーン・ゴールドマンなのですね。原作のランサム・リグズ『ハヤブサが守る家』は未読ですが、映画向けのストーリーはこのジェーン・ゴールドマンの成果なのでしょうか。
こどもたちの異能ぶり、その造形と能力の奇想がとても心地いい。こどもたちの造形から能力の描きかたがとってもティム・バートン。特にイーノックの降霊術による無生物生物化で描かれたストップモーションによる怪物の戦いとか、キッチュで不気味な映像はバートン監督の独壇場。
海底のあるものが復活したり、まるでニューヨークのコニーアイランドのような遊園地で描かれるクライマックスなど、見どころ満載。
劇場の3Dで観なかったことを悔やむことしきり。3Dブルーレイが中古で値落ちしてきたら是非とも購入したいものです。
ティム・バートンの次回作は2019年の実写『ダンボ』らしいけれど(Dumbo (2019 film) - Wikipedia)、どんなにサイケでシュールなダンボが観られるか今から楽しみです。シナリオは再びジェーン・ゴールドマンにお願いしたいものです。『アリス』『ダンボ』とディズニー作の実写化を進めているわけですが、このあとは是非とももう一つのバートンの原点である『ゴジラ』の映画化も手がけてほしい。観たくてたまらないバートン版『ゴジラ』。どんな奇妙なゴジラ映画になるのか、観たくてしょうがない(^^;)。
◆関連リンク
・『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち 3枚組3D・2Dブルーレイ&DVD(初回生産限定)』
Miss Peregrine's Home for Peculiar Children, Making of...ScanlineVFX - YouTube
リンク先、ネタバレです、ご注意を。あの素晴らしい船のシーンのメイキング。
| 固定リンク
« ■感想 宮部みゆき原作 松浦善之助演出『荒神』 | トップページ | ■感想 ジョン・グエン、リック・バーンズ、 オリヴィア・ネエールガード=ホルム監督『デヴィッド・リンチ:アートライフ』: David Lynch The Art Life »
コメント