■感想 友井 健人編『1973『日本沈没』完全資料集成』
1973『日本沈没』完全資料集成 - 株式会社洋泉社 雑誌、新書、ムックなどの出版物に関する案内。
"一億の民族を乗せ、ああ日本が沈む! 小松左京の大ベストセラー小説を、当時5億円の巨費を投じて、 豪華キャストで映画化した70年代パニック大作の金字塔 『日本沈没』(1973年)は、動員880万人以上の記録的ヒット作となった。 監督は『八甲田山』(77年)の森谷司郎。 特技監督はゴジラシリーズや『連合艦隊』(81年)の中野昭慶。 公開45年目を迎えた今も映画ファン、 特撮ファンを震撼させ続ける傑作の魅力を、 初公開含む写真と資料、600点以上の集成で明らかにする。
企画から公開までの流れ
藤岡弘、、小林桂樹、丹波哲郎、いしだあゆみ他カラースチール集
特撮カラースチール集
ドラマ写真ギャラリー
特撮写真ギャラリー
ポスター他宣材コレクション
登場人物紹介
巨大地震メイキング
潜水艇「わだつみ」デザインと図面
特撮美術資料
初公開・中野昭慶特技監督が描いたコンテ
製作スケジュール
原作と脚本と映画の比較
特撮セット図解"
『日本沈没』完全資料集成、購入しました。
当時チラシや雑誌の切り抜き、シナリオ等を集めていたファンとして、45年経ってこんな資料集が出るとは、感慨無量です!1ページづつ大切に読みたいものです(^^)。
カラーとモノクロのスチール写真多数と、各種資料、そしてキャストとスタッフへのインタビュー等、全190ページの労作。
ファンとしては見たことのないスチルと、さらに知らなかった制作エピソード等、たいへん嬉しい一冊になっている。
◆私のスクラップから
いくつか本書に収められていない写真(雑誌記事)やチラシ、新聞の切り抜きがあるので、すでに45年前のSF文化資産ということで、掲載してみたいと思う。
似ているアングルの写真が本書のカラーページにも掲載されているが、残念ながらスチルの劣化で発色が良くないため、こちらの雑誌(たぶん当時さいとうたかおの漫画版『日本沈没』が連載されていた「少年チャンピオン」と思われる)の見開きページをご紹介。
こちらの二枚は特撮のレポート。たぶん上が「中一時代」、下が「テレビガイド」のもの。本書に衛星画像の日本列島の特撮シーンの海について、糊説とゼラチン説の両方が、スタッフの証言として掲載されているが、この雑誌記事ではどちらも糊と書かれている。「特撮で使ってきたカンテンの海では感じがでないと、研究をかさね、ついにのりの海を開発したのだ」「青い色をとかしこんだのりでできている」「海はのりに染料を混入」といった記述である。
下画像の左上、わだつみがフロンガス噴射している様子がなかなか良く写っている。
映画館でもらえたチラシ。おもて面は本書に掲載されていたが、裏面がなかったので、ここに掲載。
こちらは割引券のおもてと裏。本書には横型の割引券は掲載されているが、こちらは未掲載。裏面に「みんなの科学」として地球物理を紹介している。これは学校の前で配られていたものだと思うので、勉強の視点が入っているのでしょうw。
このスクラップの紹介が、45年前の特撮SF映画の記録として、少しでも役立てれば幸いです。
◆関連リンク
・友井 健人編『1973「日本沈没」完全資料集成 (映画秘宝COLLECTION) 』
・日本沈没 当ブログ関連記事 Google 検索
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