■感想 静野 孔文, 瀬下寛之監督、虚淵玄原案,脚本『GODZILLA 決戦機動増殖都市』
静野 孔文, 瀬下寛之監督、虚淵玄原案『GODZILLA 決戦機動増殖都市』予告 - YouTube
虚淵玄の絶望の破滅が加速。でもって哲学的絶望が進化SFしている。
ナノメタルという設定でメカゴジラがまさかのSFに。『レディ・プレイヤー・ワン』の同キャラとは随分な違い(両方好きですけど)。
そして前作の感想でも書いた硬質なCG映像とシャープな音響がこの哲学的絶望に最大限マッチして素晴しい効果を出している。このクールな物語を見事に盛り上げてる。
CGのどこか非人間的な表現で、ナノメタルとの融合で新らたな進化を選びとる異星人「ビルサルド」と、人間の肉体に拘った地球人キャラクターの苦難。
ある意味、『アベンジャーズ インフィニティ・ウォー』の絶望を超えている。サノスのシンプルな哲学(^^)と比べると何と深い絶望。人類の進化の到達点にいるゴジラとそれに対抗する、ロジックの神メカゴジラ。
諸星大二郎の「生物都市」の描いた進化の恍惚と同類のものを描いた上で、それを否定。テクノロジーのエッジとして描いたメカゴジラの暴走はある意味、東宝メカゴジラの極北の姿として描き出している。見事な魂の継承と思うがどうだろうか。
◆関連リンク
・『 彼方より―諸星大二郎自選短編集』
諸星大二郎の手塚賞入選作「生物都市」が収録されている短編集
| 固定リンク
« ■詳細レポート(2) 『クエイ兄弟 ーファントム・ミュージアムー』展 スペシャルトーク「クエイ兄弟の夢の世界」滝本誠氏、赤塚若樹氏@ 岡崎市美術博物館 | トップページ | ■感想 岩切一空監督『聖なるもの』 »
コメント