■感想 Oculus Go の VR世界(2) アプリ、コンテンツ
前回のOculus Goの全体的な感想に続き、今回はアプリケーションとそのコンテンツの紹介です。
◆Samsung VR
VRプレイヤーアプリの"Samsung VR"のコンテンツで気に入ったものをいくつか御紹介します。
・The Spacewalker VR(Russian VR Seasons)
"VR short film lets you experience the first human walking in space The film immerses audiences in the experience of Leonov and his fellow cosmonaut Pavel Belyaev during their flight on the Voshod-2 on March 18-19, 1965
Site: www.cgfww.com "
まず、このロシアの宇宙ものVRが素晴らしい。冬のロシア、ヴォストークの打上げをドローンから撮ったシーンが最高。このようなアングルでのロケット打上げの映像は観たことがないけれどVRの臨場感が素晴らしい。実写と見間違える程の立体視CG。右の引用画では燻んだように見えるけれど、まさにロシアのロケット基地(バイコヌール?)上空から神の視点でロケット打ち上げを見られる感覚はとても貴重。
Oculus以外でも観られるようなので、なんらかのVR視聴環境がある方、必見です。リンク先で通常の2D動画としても観られますが、3D VRを絶賛お薦めです(^^)。
・Mission: Impossible - Fallout - Behind The Scenes 360°
『ミッション・インボッシブル フォールアウト』のトム・クルーズのアクロバティックなヘリ他のメイキングVR。手に汗握ります。
◆Amaze VR
VRのバラエティチャンネルということだけれど、ポールダンスやお笑い、お色気ものも沢山あるけれど、ここでは究極映像研っぽいものを紹介します。毎週アップデートされているようでコンテンツの幅の広さが魅力のサイト。
・The Giant from New Media Ltd on Vimeo
"The Giant" is this week's Staff Pick Premiere! Read more about it here: vimeo.com/blog/post/staff-pick-premiere-the-giant
Directed by New Media Ltd
Newmedialtd.co
Original Score by Jake Aron and Ludwig Persik
With support from Paul Horton Visuals, Neighborhood Watch Films, and Pulse Films"
リンク先で動画を360° 2Dで観られるけれど、これも360° 3D VRでは圧倒的な迫力があるので、そちらをお薦めします。身体が異様に変形した女性の(雌型の)巨人が居並ぶ異世界の光景が素晴らしい。恐ろしい光景なのだけれど、何故か惹かれるVR空間。この異様さは良質な異世界ものSF短篇のレベルに迫っていると思います。
・Waking up in the Universe VR from Julius Horsthuis on Vimeo.
"in 1991, professor Richard Dawkins gave the Royal Institution Christmas Lectures. I have taken some parts of it and weaved them through a wondrous journey through fractal time and fractal space. A Mandelbulbian homage to science.
Music: Asura - Le Dernier Voyage ultimae.bandcamp.com/album/360-24bits
for more on my work: julius-horsthuis.com"
こちらはAmaze vrでは、"fractal journey" というタイトルになっていたが、これもリンク先では360° 2Dだけれど、Amaze vrの360° 3Dで観てください。
フラクタルで描かれた広大な空間、幾重にも折り重なったフラクタル模様の世界の地獄めぐり的な様相を呈している凄いアート空間が広がっています。
この手法なら、酉島伝法氏の『皆勤の徒』のあのSFの極北にあるような奇想世界も映像化できるのではないかと錯覚するような異様さがヘッドセットを通して脳内に展開されます。
VRの奇想映像空間として、アート空間としての凄みの一端を感じられる映像をまずは二つ紹介しました。
こちらはサイコパスもののホラー短篇。臨場感もなかなかですが、女優二人が魅力的だったので掲載w。VRとしては180° 3Dの短篇映画VRという感じ。
ハリウッド女優のわりに小柄な二人の存在感。通常映画の2D画面より二人の女優のコンパクト感(??)がそこに存在するように身近な感覚で、サイコパスの恐怖感も、メイクとかイマイチなのだけれど、見ている部屋に突然現れたようなリアリティ。
◆映画館アプリ CINEVR - The Movie Theater | Oculus
アプリを立ち上げると豪華な劇場でスクリーンを観ている感覚に入り込める。
しかも他のOculusユーザの観客がリアルにVRの劇場シートに、アバターの姿だけれどいるのである。話しかけることもできる。遠方の友達と一緒の時間にそこで映画を観て盛り上がることもできる。
その際に工夫されているのは、映画の音声と観客席の会話のボリュームを自由に変えられるため、周りがうるさい時は劇場内の会話ボリュームを下げれば良い。発声して応援上映をする場合は、ボリュームを上げる。
劇場で世界の人を相手にナンパもできるはず(英会話が必須だけどw)。そう考えて観てると、観客が近くにいる劇場へ本当に行っている感覚が生じてくるのでとても面白い。もちろん、声はかけていませんが(^^;)。
コンテンツは3D映画の予告篇が数本置かれていたり、そこそこ観られます。まだコンテンツの充実はこれからですかね。
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