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2018.09.10

■感想 ヨン・サンホ監督『新感染 ファイナル・エクスプレス』&前日譚『ソウル・ステーション/パンデミック』"Train to Busan 2016" "Seoul Station"


Train to Busan 2016 - Behind the Scenes - YouTube

 ヨン・サンホ監督『新感染 ファイナル・エクスプレス』と前日譚『ソウル・ステーション/パンデミック』WOWOW録画初見。

『新感染 ファイナル・エクスプレス』
 見事なホラーアクション映画。そして家族の物語。とても泣かせます。
 この映画、アニメーションの監督であるヨン・サンホの実写作品とのことだけれど、シナリオも見事(各エピソードと解決策等)なら映像の作りもきっちりしていて(ガラスが集団の重みで割るところとか列車に大勢がぶら下がったところのシーケンスとか)、安心して観ていられる作品。
 閉じた空間での恐怖感をうまく演出している。映像としての外連味もあり、世界でヒットした理由がわかります。


Seoul Station Japan Trailer - YouTube.

 そして前日譚のアニメ長篇『ソウル・ステーション/パンデミック』。
 こちらがヨン・サンホ監督の本来の領域での仕事なのだろうか。シナリオとか映像の作りは、実写版からスケールダウンしている。アニメ描写もロトスコーピング(?)なのか、キャラクタの表情と演技が硬い感じ。

 、、、、と思っていたら、これはこの映画のラストの非情さを描くための仕掛けだったのかもしれない。このラストの救いのなさはある意味すごい。
 『新感染 ファイナル・エクスプレス』が家族の愛の映画になるのに対して、こちらは正にそれをひっくり返したようなブラックさ。
 この監督の他のアニメーション作品もぜひ観てみたいと思った。

◆関連リンク

・「新感染」続編製作へ 2019年撮影開始 : 映画ニュース - 映画.com.

"続編について、「ウイルス感染後の半島が舞台だという点と、ゾンビ映画にインスパイアされたサバイバルアクション物だという点では続編と呼べるかもしれないが、キャラクターもまったく異なるし、さしずめ『同一の世界観を持った前作の延長線上の物語』とでも言ったところかな」と明かしたヨン監督は、「まだ脚本を書き始めたばかりだけど、前作よりはるかにスケールの大きい、アクション満載の映画になるということだけは確か」と自信をのぞかせる。"

ソウル・ステーション パンデミック 特集:
 あの感染はなぜ起こった?ソウルに何があった?本作を見て、初めて“すべて”が完成する! - 映画.com
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