■情報2 デイヴィッド・リンチ監督 構想作品『ロニー・ロケット』関連 David Lynch "Ronnie Rocket"
Ronnie Rocket de David Lynch / générique de Pierre Albanèse, Hanne Son et Maud Zaba - YouTube
デイヴィッド・リンチ監督の映画かされていない構想作品『ロニー・ロケット』に関して、以下の情報が日本語で出たので、ご紹介します。
その前に、上のリンク先動画は、ファンメイドのOPフィルムです。なかなかいい感じです。
スター・ウォーズを断ってもデヴィッド・リンチが作りたかった映画:幻に終わった傑作映画たち - シネマトゥデイ
“ 脚本の出だしはこうだ——。
「暗闇……巨大なステージがフェイドインし……とてつもなく大きな黒い幕が引かれている。と、やおら幕が開く。ステージ全体に60メートルの火柱が立ちのぼっている。炎の中で、何千もの魂が音もなく叫び……聞こえるのは炎の咆哮(ほうこう)のみ。(中略)
映画の舞台は、暗く抑圧的な工業都市で、工場から煙がモクモクあがり、電気に満ちた空気に低音のハム音がブーンと鳴る。探偵が路線の終点であるこの町にやってくる。立ち入り禁止になっている町の中心部に関わるあいまいな事件に巻き込まれる探偵。彼は一本足で立つ能力を持ち、出会う人々から一種の天才扱いされる。町の深部へ旅するうち、探偵は美しく純粋なダイアナと恋に落ち、不吉な“ドーナッツ男”と悪い電気に殺されないためには苦痛を感じ続けなければいけないと学ぶ。(中略)
一方、妄想に取りつかれた二人の科学者ダンとボブは、妻であり母でもある存在のデボラの後押しで、異形のロナルド・デ・アルテを実験にかけ、「標準的なハンサム」に作り替えようとする。だが、ハンサムにする代わり、彼らはロナルドに電流変換器を取りつけ、その結果、15分ごとにコンセントにプラグを差し込まなければ電力を失うようになる。(中略)
ストーリーは『フランケンシュタイン』(1931)、ロックンロールの寓話(ぐうわ)、昔ながらの善対悪の物語が少しずつ混ざる。奇妙な出来事(靴ひもが悪人の破滅を証明する。女性たちが探偵に裸身をさらす。円に関する意味不明な仮説、閉回路、宇宙)と、リンチ的なモチーフ(ミステリー、官能、愛、暴力、抑圧的な産業、ポンパドゥール、シュールなミュージカル・パフォーマンス)の詰め合わせだ。探偵とテリーが交わす哲学的な掛け合いのような軽妙な瞬間と、発作で倒れたり、生き続けるために自分を刺して流血する人々といった、極端な暗さの間で、大きな振り幅を見せる。大衆受けするにはあまりに変わっていて、ファンにはリンチワールド全開の天国だが、それ以外の者には訳がわからない。(中略)
脚本には、巨大な建築物と、クローンたちの音楽堂や、地獄に落ちた燃える魂のステージが織りなすサイケデリックなクライマックスが登場する。「あの世界に行って、しばらくの間暮らす時間が欲しいが、それには金がかかる。『ロニー・ロケット』では、通常のような11週間のスケジュールでの撮影はしたくない。少人数のクルーと一緒に、セットを建ててしばらくそこに住みたいんだ」とリンチは語っている。”
デヴィッド・リンチの幻の映画『ロニー・ロケット』の紹介記事です。
『ツイン・ピークス』の小人役 マイケル・J・アンダーソンが主役、イザベラ・ロッセリーニ、デニス・ホッパー、ディーン・ストックウェルが出演者リストに挙げらていたとか。こんなに観たい映画は他にはありません(^^)。
他のリンチ作品を連想させる言葉が並んでいる。
リンチの潜在意識の顕在化、って感じで、どの作品とも通底しているのでしょう。
それにしてもたのリンチ作品に、この映画のそのままの具像的な要素は、まだ使われていないので、リンチは映画化を捨てていないのかもしれない。是非、実現してほしいものです。
◆関連リンク
・Ronnie Rocket Screenplay
ネットで公開されている『ロニー・ロケット』シナリオ。
・Google 翻訳 そのシナリオの機械翻訳。
・当ブログ記事
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