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2019.11.20

■情報 小松左京原作『日本アパッチ族』ラジオドラマ『鉄になる日』他


小松左京生誕85周年ラジオドラマ「鉄になる日」

『日本アパッチ族』(wikipedia)

"2012年11月21日 『鉄になる日』MBSラジオ(演出:島秀一、脚色:林一郎)

現代風にアレンジ。文化庁芸術祭ラジオ部門大賞、ギャラクシー賞ラジオ部門大賞を受賞[2]。アジア太平洋放送連合(ABU)賞大賞を受賞。"

 小松左京『日本アパッチ族』を原作としたラジオドラマ『鉄になる日』が、Youtubeにアップされていました!
 ずっと聴きたかったのですが、東海地方では放送されなかったので、これは嬉しいです。ということで先日の『日本沈没』ラジオドラマに続き、ご紹介したいと思います。

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 小松左京展でも紹介されていたように、『日本アパッチ族』は第一長編で、当時貧乏で小松左京夫妻の唯一の娯楽だったラジオを質入れしてしまったため、奥さんのために小松左京が毎日少しづつ執筆したという、まさしく娯楽巨編奇想SFです。(実はラジオは質入れしたのでなく修理に出していたということですが、おかげで我々はこんな抱腹絶倒の奇妙な傑作を読めたわけですが(^^) )


伝えたい戦後70年 復興の光と影「アパッチ族」

"終戦から10年あまりたった昭和30年代。日本が高度成長の道を走り始めた頃、戦災復興から取り残され、自分たちだけでしたたかに生き抜こうとした「アパッチ族」と呼ばれる人たちが大阪にいました。著名な作家達が相次いで文学作品の題材にした「アパッチ族」とは。"

 そしてこれが、噂に聴いた 本物の 大阪アパッチ族 の様子を伝えるドキュメント!
 小松左京はこのニュースを知って、スペキュレイションを広げて、鉄で食う出なく、鉄を食う『日本アパッチ族』を書いたのでしょうね。

日本アパッチ族 小松左京 (大阪弁・30年以上前の録音)
『日本アパッチ族』(wikipedia)

"1972年5月27日 NHKラジオ第1放送文芸劇場(NHK大阪放送局制作)"

 こちらも貴重な46年前のラジオドラマ。上のドラマに比べると昭和の匂いが懐かしい感じです。こちらのワイルドな感じが原作の記憶に近いような気がします。もう一度これを機に40年ぶりくらいになりますが、原作を再読してみたいものです。

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◆関連リンク 
松岡正剛の千夜千冊 1713夜『日本アパッチ族』小松左京

"なんとも奇っ怪な小説を書いたものだ。いまなおこの話に匹敵するSFがない。"

 あの松岡正剛氏にここまで言わせる奇想小説 !

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