■感想 ハイファ・アル=マンスール監督『メアリーの総て』
『メアリーの総て(すべて)』予告編
ハイファ・アル=マンスール監督『メアリーの総て』WOWOW録画初見。
エル・ファニングの(メアリー・シェリーというか) メアリー・ウルストンクラフト・ゴドウィンの悲しみを湛えた瞳が素晴らしい。
『フランケンシュタイン、あるいは現代のプロメテウス』がバイロンらとの怪奇談義から生まれたものだ、ということは知っていたが、その実像がこの様な人と人の悲劇の中から生み出されたものであるのは知らなかったので、そうした部分も興味深かった(薄くってすみませんw)。
このバイロンとのディオダディ荘の怪奇談義については、ディテイルがもっと知りたいのだけれど、映画はかなり端折って描かれている。この辺りはケン・ラッセル『ゴシック』とかにもっと描かれているのだろうか。
この映画は、サウジアラビアの女性監督ハイファ・アル=マンスールが撮っているのだけれど、この方独自の女性の描写、特にメアリーの凛とした知的な姿が素晴らしい佳作でした。
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