■感想 デヴィッド・ロウリー監督『ア・ゴースト・ストーリー』
DARK ROOMS - I GET OVERWHELMED "A GHOST STORY" music video
引用動画は、挿入曲のMVです。予告篇よりネタバレしてるので御注意を。
デヴィッド・ロウリー監督『ア・ゴースト・ストーリー』、WOWOW録画見。
全く前知識なしに観たけれど、タイトル通りの幽霊の物語で、この魅力的なシンプルさは貴重です。途中出てくる作家(?)の人類の滅亡と再生を語る言葉と、映像の時空を超える試みが一種哲学的な趣きを醸し出しています。
幽霊はほとんどのシーンで、ボーと意識を浮遊しているかの様に描写されています。時々ふと我に帰った時の映像を記録した様に語られる物語。この浮遊感は、観客に幽霊の一人称を体感させる様な構造をもたらして、独特な体験が得られる。
リンク先は、この映画の中で重要なキーとなる楽曲。
この揺蕩う様な音と、重層的な詩が映画を奥深いものにしている。
『ア・ゴースト・ストーリー』:デヴィッド・ロウリー監督インタビュー
こちらは監督インタビュー。アスペント比1.33:1のほぼ正方形の画面のことも触れられている。これは僕にはまるで8mm自主映像の様な雰囲気を感じさせて、なかなかでした。
| 固定リンク
コメント