■感想 2020年 世界SF作家会議
【世界SF作家会議】#6 劉慈欣インタビュー (Youtube)
【フジテレビ】SF作家の想像力がアフターコロナの世界を照らし出す!『世界SF作家会議』
"日本SF界より、レジェンド・新井素子、鬼才・冲方丁、俊英・藤井太洋、新進気鋭の小川哲、が豪華集結!中国SF界から『三体』の劉慈欣も緊急参加!"
『三体』の劉慈欣のメッセージが素晴らしい。
SFを読んできて、911, 311, コロナ等々、SF作家(特に小松左京)が予測した事態の、斜め上を行くような事態に、ある種の驚愕を覚えながら、まさに今も続く、(SFからは想像できなかった)真綿で首を絞める様なパンデミックの事態を体感しているわけです。
そろそろ終わりが見えてきた人生のあとうん十年で、もしかしたら今まで以上のSF的事態をまだ垣間見ることになるんじゃないかと、時々考えることがある。
次はファーストコンタクトかもしれない、と血が騒ぐセンス・オブ・ワンダーを感じたりもするわけですがw、劉慈欣は正にそれをここで警鐘している。
さすが『三体』、特に「黒暗森林」理論を冷徹に幻視したSF作家。
日本の作家陣がコロナについて、斜め視点で(それなりに興味深い発言もあるんですが)語っている、このほぼ日本人ばかりの"世界SF作家会議"で、唯一SFの現在の価値を正々堂々正面から語る劉慈欣の本格SF魂に共鳴します。
この堂々たるSFの王道を突き進む姿で、『三体』は受けているのでしょうね。"世界SF作家会議"、今後も是非とも続けて頂きたいものです。
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