■感想 チャーリー・カウフマン監督『もう終わりにしよう。』
チャーリー・カウフマン監督作『もう終わりにしよう。』予告編 - Netflix
チャーリー・カウフマン監督『もう終わりにしよう。』(原題:I'm Thinking of Ending Things)をNetflix初見。
『脳内ニューヨーク』『アノマリサ』という異色作を撮り続けているカウフマン、今回はNetflixオリジナル作品としての公開です。今回も相当の異色作で、一言でいうことのできない濃縮小説(コンデンスト・ノヴェル)ならぬコンデンスト映画。
言ってみれば、初めて彼氏の実家を訪れる女性の巡るスリラー版2001年宇宙の旅、とでもいう他ない、なんとも奇妙な一篇。
主役の女性を演じたジェシー・バックリーが素晴らしい。特に痺れたのが冒頭の車の中で彼女が「犬の骨」という詩を詠むシーン。この詩を起点に複層的な現実が立上がる中盤のサスペンスが素晴らしい。
秀作を生み出しているNetflix映画の今年の成果の一本だと思います。
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