■感想 ヒューマニエンス 40億年のたくらみ「“自由な意志” それは幻想なのか?」
ヒューマニエンス 40億年のたくらみ「“自由な意志” それは幻想なのか?」@ NHK BSP録画見。
伊藤計劃他、SFの先端が最近描いているテーマをわかりやすく解説した良番組でした。何と言ってもベンジャミン・リベットの例の実験を映像とグラフで見せてもらえたのはありがたかった。
出演者のいとうせいこう氏が語るかつて神と考えられていたものを脳科学がこうした形で無意識の意志決定という形で捉えた時に哲学はどう答えていくのかとか、文学者が自動書記することとの関係が興味深く聴けました。
番組ではあまり触れられていないけれど、じゃあ意識って何なのということがこのテーマの中心なのではと思ってしまう。
無意識の自動的な決定が人間を駆動しているとしたら、本来の人の本体はそちらで、自由意志と錯覚している意識は実はその従属物である。
このテーマはそんなふうに考えた時に、正に近代をひっくり返す、大きな哲学的テーマになるのだと思います。
そこに新しい文学だったり、エンターテインメントが生まれると考えてみるとワクワクするのです(^^)。
◆感想
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