■感想 山田篤宏監督『AWAKE』
山田篤宏監督『AWAKE』刈谷日劇にて観てきました。久々の映画館は、平日だったので客は2人だけ。
本作は第1回木下グループ新人監督賞グランプリのオリジナルシナリオの映画化作品。AI将棋の電脳戦を描いたもの。
この手の映画でありがちな感情の起伏を極力抑えた描写がなかなかの佳作でした。
将棋のコマ運びは端折ってあって、将棋の局面自体はあまり分からせようとした描写にはなってない。この辺りはNetflixのチェスドラマ『クィーンズ・ギャンビット』と時期を偶然同じくして共鳴している感じ。
欲を言えば、AI生成過程は少しでも機械学習のメカニズムに触れて欲しかった。いかにして“人工知能”が人を超えていくかが画面に表現されてたら、せっかく大学サークル「人工知能研究会」磯野マスオ役に落合モトキという面白い役者を配していたのだから、もっと傑作になったと思うので残念でならなかった。
◆関連リンク
・カントク日記 #1 映画「AWAKE」これまでの制作時系列
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