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2021.03.17

■感想 フレッド・マクロード・ウィルコックス監督『禁断の惑星』


Craig Barron on the Technology of "Forbidden Planet"
 フレッド・マクロード・ウィルコックス監督『禁断の惑星』、NHK BSプレミアムでハイビジョン放映されたのを録画見しました。

 冒頭の電子音楽からしっかり50年代SFの世界に浸れました。素晴らしい映像とストーリーと深遠な異星人テーマ。これはやはりSF映画の金字塔ですね。
 ジェームス・キャメロンがリメイクしたかったという情報がはるか昔にありましたが、僕は今でもキャメロン版が観たくてたまりません。

 21世紀の終わりに月面着陸したという設定のもう一つの人類の、22世紀の宇宙物語。電子音楽にもクレル星人の音楽という設定があったり、もちろんロボットロビイのロボット法3原則もクレルの32kmに及ぶ地下エネルギ施設も、そして"イド"の怪物も見事なSFのセンスオブワンダーを体験させてくれます。

 そして今の時代からはリアリティのない人間関係/恋愛シーンも、50年代の雰囲気を醸し出しているというか、22世紀はもしかしたらこんな人間関係もw、とか思わせてくれたり、、、(嘘)。

 リンク先は、今回検索して見かけたミニチュアとプロップ、そしてクライマックスのイメージスケッチ(ウォルター・ピジョンの"イド"が!?)を写した貴重な動画。

 今回見直してプロップとかセット、ロビイのデザインの統一性とか、ロビイのディーテールの素晴らしさに感嘆としたのでした。

 この名作をハイビジョン放映したNHKには感謝です。
 (映像的には35mmフイルムからのハイビジョン化としては何だか少し画素が荒い感じでしたが、、、(^^))

◆『禁断の惑星』関連動画
 Youtubeにメイキングは見当たりませんが、関連のドキュメントがいくつかありましたので、ご紹介します。ファンにはたまりません。


Film Histories Episode 18 - Forbidden Planet
 こちらのドキュメントも良いですね。
 ロビイは映画制作費1.9ミリオン$の7%を費やしたとか、2017年にオークションで5.3ミリオン$の値がついたとか。アン・フランシスのミニス カートはハリウッドで初だったとか、なかなか興味深いです。


Forry Ackerman introduces William Malone and Robby the Robot from Forbidden Planet
 フォレスト・アッカーマンとウィリアム・マローンがロビィについて語っています。外部操作パネルからロビィの各種装備を動かすところ、内部の構造を映像で見せてくれるなど、こちらもとても興味深い動画です。

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