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2021.04.26

■感想 小松美羽ライブペインティング@身延山久遠寺


21年4月17日 小松美羽ライブペインティング@身延山久遠寺

"小松美羽はかねてより熱心に全国の寺社仏閣を訪問
身延山久遠寺にも、何度か参拝している

小松は、INORI(祈り)のアーティストとして、
仏教の霊山である身延山からも、大きなパワーを感じてきた

「日蓮大聖人ご降誕800年にあたり、
日本仏教三大霊山のひとつ・この身延山において
INORIのライブペイントを行わせていただけることに喜びを感じます
感謝をこめて描き上げます」"

 4/17(日)にYoutubeでライブ観戦しました。日蓮宗の経が詠まれる中、憑かれた様に描く小松美羽、唇の赤が血のように鮮烈です。

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 以前「小松美羽展 DIVINE SPIRIT 〜神獣の世界〜」を一宮市で観た時、数日のズレでライブペイントを見逃したのが残念でならなかったのだけれど、今回、配信とはいえ、生ライブを観られたのはとても嬉しかった。やはり録画の動画を観るのと生では、(気分だけとはいえ) 臨場感が全く違う。
 
 絵具のチューブを絞り、大胆に手と筆を使って力強く描かれる絵画の迫力。
 経典が音楽の様に鳴り響き、その場のピリピリする空気感が伝わってくる。何者かが憑いた様に描いている様は、作家が登場人物自らが動き出すというあの感覚と同種のものでないかと思う。

 自らの内なる衝動(無意識だったり、身体に修行によって染み付いた身体的なプログラミングによる自動運動みたいなものか、、、)に突き動かされて描かれた芸術は、ある時代には憑物と言われたり、狂気と呼ばれる様なものと同種だろうが、それは決して霊的なものではなく、自己の脳と身体に染み付いた経験とその場の空気を作家が感じて生み出す作品なのだと思う。

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身延山久遠寺(公式HP)
 こちらのお寺には、加山又造の「黒龍」と名付けられた11メートル四方、23,500枚の金箔に墨で描かれた作品がある様です。
 小松の絵はYoutubeの動画の中では、この久遠寺に飾られるという。合わせて、観られるものなら、一度、伺いたいものである。

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