« ■感想 Oliver Schwehm監督「民間初のロケットに挑んだ男:FLY ROCKET FLY」BS1 ドイツの民間ロケットベンチャーOTRAG | トップページ | ■感想 小松美羽ライブペインティング@身延山久遠寺 »

2021.04.21

■感想 リー・ワネル監督『透明人間』&『アップグレード』


映画『透明人間』予告編
 リー・ワネル監督『透明人間』Amazonプライム初見。★予告篇は観ない方が映画を楽しめると思います。

 見事なスリラー。透明人間という手垢のついた素材を正にリブートした傑作です。前半の写らない透明な存在ゆえに何がいるのかわからない怖さ、そして中番の主人公の精神的な追い詰められ方、、、、そしてクライマックス。僕たちが観たかった透明人間がここにある、という感じでワクワクします(^^)。

The_invisible_man_2020_posterside
 ただちょっと難点を言うと、後半予告編にもあるアクションシーンが観たことのないビジュアルになっているのは良いけれど、少々強すぎる感、、、そのあたりの違和感は若干気になりますが、それでもこれは近年のサスペンス映画の秀作の一つです。リー・ワネル、才人ですね。

 


映画『アップグレード』予告編
 リー・ワネル監督『アップグレード』Amazonプライム初見。
 これは思わぬ拾い物。素晴らしく面白い映画です。言ってみればジェームス・キャメロンのことを知らないで、『ターミネーター』を初めて観た時くらいの面白さ。

 予告編観ると、ああ、あの手の映画ねって思うんですがw、その想像を超えて楽しめます。wikipediaだと制作費はわずか300万ドル、やはり映画って知恵を絞って脚本をきっちり作り込んで、繊細にそして大胆に撮れば、傑作になるんですね。いゃー素晴らしい。

 ネタバレはまずいので、雰囲気で書くと、『サイボーグ009』『攻殻機動隊』『寄生獣』を掛け算してエンタメアクションにした様な佳作。と言ってそれら作品を監督はきっと観ていない雰囲気がするのも好感(『攻殻』は流石に観てるかなw)。

Upgradeside
 よく考えると、あれ、なんかおかしくね? とか思うんだけれど、それを気にさせない魅力があります、この映画。僕がやられたのはラストの趣向。久々に映画観ながら、声出しました(^^)。

 途中でハッカーの部屋の人たちが少々不自然に出てくるのだけれど、そこもなかなか見事な伏線だったり。Amazonプライム会員はフリーで観られるのでこれは超お薦めです。

 この監督の作品、評判の『透明人間』を昨晩観て(これも感想また書きますがなかなかの傑作)、今日続けて監督2作目の本作を観たのだけれど、僕は『透明人間』より好みでした。

|

« ■感想 Oliver Schwehm監督「民間初のロケットに挑んだ男:FLY ROCKET FLY」BS1 ドイツの民間ロケットベンチャーOTRAG | トップページ | ■感想 小松美羽ライブペインティング@身延山久遠寺 »

コメント

 Shinさん、こんにちは。

 どちらも面白いですよね!
 映画は大胆な着想と繊細なディテールですね。黒澤明の「天使の様に大胆に、悪魔の様に繊細に」という名言がありますが、正にその通りかと。

 予告篇、確かに危険ですね。僕は予告OK派で観てしまいますが、あとで観直すとこれはやばいと思ったり、、、w。

投稿: BP(Shinさんへ) | 2021.04.25 19:30

『透明人間』・『アップグレード』、私も見ました! めちゃくちゃ面白かったです! 2つとも同じ監督だったとは知りませんでした。『アップグレード』そこまで低予算だったとは!管理人さまの言う通り、脚本が面白ければ、低予算でも良い映画はできるんですね。ちなみに私はどの映画でも絶対に予告編見ないようにしています。映画を見てる時に予告編の映像を思い出してしまい筋が予想できて面白さがなくるなるからです。

投稿: Shin | 2021.04.23 00:18

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« ■感想 Oliver Schwehm監督「民間初のロケットに挑んだ男:FLY ROCKET FLY」BS1 ドイツの民間ロケットベンチャーOTRAG | トップページ | ■感想 小松美羽ライブペインティング@身延山久遠寺 »