■感想 Oliver Schwehm監督「民間初のロケットに挑んだ男:FLY ROCKET FLY」BS1 ドイツの民間ロケットベンチャーOTRAG
「民間初のロケットに挑んだ男」(NHK公式)
"アメリカとソ連が宇宙開発にしのぎを削っていた半世紀前に民間で宇宙ロケットを飛ばそうとした起業家がいた。その奇想天外な物語を豊富なアーカイブと関係者の証言で描く。
大国が国家の威信をかけて取り組んできた宇宙開発事業。いまや民間企業が参入する時代となったが、半世紀前に民間で宇宙ロケットを飛ばそうとしたドイツの起業家がいた。しかし、起業家がアフリカの独裁者から発射実験の場所の提供を受けたことで、彼の事業は思わぬ方向へと進んでゆく。民間初のロケット事業をめぐる奇想天外な物語を描く。 原題:FLY ROCKET FLY(ドイツ 2018年)©️Lunabeach TV und Media GmbH"
NHK世界のドキュメンタリー「民間初のロケットに挑んだ男」BS1 観ました。
イーロン・マスクのSpaceXの最近の打ち上げは、民間ロケット会社として華々しいものがありますが、それを遡ること45年前にドイツでこのような民間ロケット会社が台頭していたと言うのは、寡聞にして知りませんでした。
これはルッツ・カイゼル(Lutz Kayser)によって設立されたドイツの民間ロケットベンチャーOTRAG:Orbital Transport und Raketen AGの、ザイールの台地でのロケット開発の物語。
ドイツの若者とNASAドロップアウトのエンジニアによる、直列でなく並列に小さなロケットを束ねる低コスト発想、ザイールでの打上げ、解放戦線が迫る中でフランス外人部隊を雇って村の住人と守備隊を作ったり…。
SF作家 山田正紀氏の長編超冒険小説(『謀殺のチェス・ゲーム』『火神を盗め』)のような、そして一本の映画を観るような素晴らしいドキュメンタリーでした(^^)。
NHKオンデマンドでも配信されてるようです。
それにしても、NHK世界のドキュメンタリー、毎週5-6本のこうしたドキュメンタリーが放映されていて、これを録画するだけでも、結構なドキュメンタリー映画ライブラリが出来そうで、眼が離せません。多分今までに50本近くは録画しましたが、1割も見えていないw。
◆関連リンク
・OTRAG:Orbital Transport und Raketen AG (Wiki)
・OTRAG 打ち上げの記録
ザイールの後、リビアで打ち上げていたようです。こちらもキナくさいですが、いろんな冒険があったかも。
・OTRAG Youtube
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